なぜこうなった？黒色中国さんの『日本好きの中国人の若者は「政治利用」されるだけなのか？』【アニメ好きでも】

黒色中国さんのブログ記事『日本好きの中国人の若者は結局「政治利用」されるだけなのか？』について

黒色中国さんのこのブログ記事は、Youtube上にアップロードされた日本記者クラブの「中国とどうつきあうか」というシリーズ企画についての記事。

この動画の中には日本語作文コンテストの最優秀賞を受賞した中国人大学生・姚儷瑾（ようれいきん）さんが登場するものがあります。

以下がその姚儷瑾さんの主張

姚儷瑾さんの主張の内容（要約）

姚儷瑾（よう・れいきん）さんは当時20歳の大学生。彼女の作文のテーマは『ACGと日中関係（ACGはアニメ・コミック・ゲームの総称）』というもの。彼女は14歳の頃に『ガンダムSEED』を見て日本語の勉強をするようになったとのこと。

そして「今の日中関係悪化の原因は、政治の原因以外に、双方の理解不足も原因の一つ」だと考え、「日本のＡＣＧにはこのような誤解を解く力が秘められている」としております。また、「日本語を学ぶ学生は可能な限り、日中の交流を深めていくべきだ」と主張しております。

姚儷瑾さんはその作文コンテストの受賞記念旅行で日本に訪問してくるのですが、その時に彼女が会ったメンバーが非常にすごいことになっております。

姚儷瑾さんの日本訪問での足取り

日本好きの中国人の若者は結局「政治利用」されるだけなのか？（黒色中国BLOGより）

• ２月２日午前　　　東芝国際交流財団
• ２月２日１２時　　朝日新聞記者と共に築地で寿司を食す
• ２月２日１３時半　朝日新聞取材
• ２月２日１５時半　日本語教師と座談
• ２月２日１８時　　歓迎会出席（元重慶総領事も出席）
• ２月３日１１時　　藤崎一郎氏（元外交官）と面会
• ２月３日１２時　　宮本雄二氏（元外交官）と面会
• ２月３日１５時　　高橋光夫氏（ドンキホーテ専務）と面会
• ２月３日１６時　　丹羽宇一郎氏と面会
• ２月３日１７時　　朝日新聞本社訪問、国際部長と懇談
• ２月３日１８時半　大森和夫先生と面会（たぶんこの人物と思われ）
• ２月４日１１時　　輿石東参議院副議長と面会
• ２月４日１４時半　福田康夫元首相と面会
• ２月４日１５時半　外務省訪問、城内実副大臣と面会
• ２月４日１７時　　国会議員と懇談（近藤昭一衆院議員、西田実仁参院議員、菊田真紀子衆院議員など）
• ２月５日１０時　　自民党の高村正彦副総裁と面会
• ２月５日１１時　　鳩山由紀夫元首相と面会
• ２月５日１４時　　文化庁訪問。青柳正規長官と面会
• ２月５日１５時　　千葉商科大学島田晴雄学長と面会
• ２月５日１７時　　NHKラジオで番組出演。

※さらに2月6日には日本記者クラブの会見（上の動画）に出席しております。また、日中友好協会のインタビュー記事には、「今回の来日でも、公式行事でほぼ埋まった１週間の滞在日程のなかで「もし時間があったら秋葉原に行きたい」と、若者らしい一面ものぞかせました。」とのことなので、結局、ほとんど自由時間はとれなかったようですね。

要する政治家や官僚ばかりに面会させられているわけですね。

彼女は作文の中だけでなく、上の動画の５４分１５秒あたりからの日中関係についての質問に対し、「政治は政治、生活は生活」と答えている。

また、彼女の作文の中でも「日本語を学ぶ学生は可能な限り、日中の交流を深めていくべきだ」と主張しているので、おそらく彼女は「政治と庶民の生活とは切り離して考えるべきだ」と言いたいのでしょう。

そんな彼女が日本語を一生懸命勉強して、コンテストで優勝したら、政治家ばかりに面会させられるのはあまりに皮肉なことではないかと黒色中国さんは主張しております。