【炎上理由】今剣&岩融再現プロジェクトの顛末・問題点再まとめ【解説】

「今剣&岩融再現プロジェクト@準備室」について、炎上に至ったやりとり→http://togetter.com/li/909568 の続きです。 今回の企画の問題点を洗いざらい叩きだし、もし類似の企画(○○再現プロジェクト等)が出てきた時に真贋を判断する指標になればいいと思います。 まとめ主の思考が存分に反映されたまとめであるため、是非はご自身で判断してください。
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当まとめについて 

http://togetter.com/li/909568 の姉妹記事、もとい続きとなっています。
今回のプロジェクトの企画者とユーザー(審神者)の詳細のやり取りを見たい方は上記を参考にお願いします。

今回は、プロジェクトの炎上理由と経緯、企画の問題点を改めて整理し、今後類似のプロジェクトが出た時に警戒するべき指標とする予定です。
企画者様は参考にしていただいてもいいですし、
お金を募るプロジェクトに参加するかもしれないユーザー(審神者)の皆様に注意を促せればと思います。

また、当初詐欺だと判断し注意喚起をしていましたが、関係者の方から『詐欺ではない』と直接フォローいただいたため訂正しておきます。
ただし問題がないわけではないため、問題に関してははっきりまとめます。

【今回プロジェクトが炎上した理由と経緯、問題点】

本まとめの内容を簡潔に紹介します。
※解説(まとめに最初から最後まで携わった者としての主観)を多く含むためテキストが非常に多いです。
ご了承ください。

第一章【企画者の考えの解説】

 1-1.再現プロジェクト発案の背景
 1-2.本人の理想の流れについて
 1-3.プロジェクト垢の準備と始動
 1-4.始動、その結果……

第二章【何故炎上したのか?問題点の解説】

 2-1 【最初からダメだった点】
    -1.[企画内容の薄さ]
    -2.[説明力の無さ]
    -3.[計画性の無さ]
    -4.[説得力のなさ]
    -5.[情報ツールの選択ミス]
    -6.[公表時期の悪さ]
 2-2 【企画側の問題点】
    -1.[質問に対する回答がかみ合わない]
    -2.[対応の差別]
    -3.[連絡手段の徹底排除]
    -4.[個人情報の秘匿]
    -5.[記録に残さない情報の削除]
    -6.[積極性が見えないアンケート]
    -7.[約束した対応を放置]
    -8.[意図的な拡散行為]
    -9.[完全に無計画な企画の露呈]   
    -10.[最終対応:沈黙]
 

第三章【今回の件から学ぶこと】

 3-1.【企画者になりうるユーザー様へ】
    -1.[始動する前に必要なこと]
    -2.[始動した後に必要なこと]
    -3.[”時流”を見る]
    -4.[信頼の証明]   
 3-2.【支援者になりうるユーザー様へ】
    -1.[確認すべき事柄]
    -2.[質疑応答の前に]
    -3.[最終判断に至る前に]

第四章【最後に】※個人的主観が入ります

 4-1.[本まとめ作成の背景]
 4-2.[被害者は誰か]
 4-3.[最後に]

第一章【企画者の考えの解説】

1-1.再現プロジェクト発案の背景

[背景の解説]
■企画者の友人を名乗る方とDMでやりとりした内容が中心です
 ・12/7以降沈黙を保った企画者とは別に、友人を名乗る方の情報(ツイート発見の報)を頂いたため12/9にコンタクトをとりました
 ・その会話の中で企画者の方の今回の事情を、20年来の『友人』という立場を通してお話頂きました
 ・以下、内容の一部を抜粋して掲載します(友人さんの許可は得ています)
 ・会話が多分に含まれている&DMの特性上SSのためわかりやすく書き直している部分があります。

 ※友人の方の個人情報を特定する行為、及び誹謗中傷はおやめください
 ※ご希望により個人名その他は伏せさせていただきます

会話内容リンク(少々重いです)
[青背景がかりんとう、白い背景がご友人の会話です
 特定を防ぐため名称部分は黒く潰しています]

http://imgur.com/a/uNkMX 会話開始から①の部分まで

http://imgur.com/a/Aq8ma ②の部分まで

http://imgur.com/a/L6EFl ③の部分まで

http://imgur.com/a/BE8cg ④-⑤、最後まで

初日の会話ログは以上になります
ファイルが重いため別の場にアップしました
全体に会話も多いため、時間がなければそのまま下記まとめの方をご覧ください

※名称部分の塗りつぶしの一部を修正しました。
(12/13 23:17)

・友人とのやり取り(以下一部抜粋)

[前提]
・企画者と友人は所謂幼馴染の関係
・友人は今回の経緯を炎上後に知る→企画者に連絡を取っている
(Q:まとめ主 A:友人 ※補足/友人からの補足)

[質疑応答]

Q1.企画者は現在どのような状況ですか?姿を見せず心配しています。

A1.一言で言うと元気です。(※直接対面したわけでなくメールでのやりとりです)
企画に対しての熱意は変わらず、むしろ新しい壁にどう挑もうか、という雰囲気
炎上が加速するような余計なことを言ってはいけないであろう、ということは空気で感じて入る様子です
(※友人補足:企画者自身について)
・インターネットは使っても交流ツールは使っていない
・多少変わり者な面はあるが誠実な人間
・日本の歴史文化宗教オタクの男性

Q2.私含め、かなりの人が今回のプロジェクトに『課題点』を感じた人がいたようです。
実際のところ、企画者様は今も企画を続ける意思があるのでしょうか

A2.課題点につきましてはたくさんあるのも自覚しています
企画は何年かけてでも実現させたいと考えてます。
お金を集めるのがだめならば自腹でとも言っておりました。
(※友人補足:企画への想い)
プロジェクトについては、
「準備室」、ということで支援者様と共に少しずつ決めていきたかった思いがあるようです
始めからすぐにお金を集めて作るのではなく、
不確定要素が多い刀剣なので資料を集め、考察し、それについてまとめの本を作り…というを語っておりました。

Q3.今後プロジェクトを続けるにあたって、『刀剣乱舞』という言葉を全て外すことはできませんか?
ご本人の夢とは直接のかかわりが薄いと思うのですが…

A3.説得します。
(※友人補足:刀剣乱舞のタグを入れた理由)
いれている意味としては、色んな人に見てもらいたいって思いだけなのでしょう
人気に便乗と言うのももちろんあったと思います(しかし、大倶利伽羅の一件を知っているならば、避けるべきであったと思います)

Q4.炎上した現状もあり、このまま当企画を続けるのは困難だと思います。一度今回の企画をとりさげ、アカウント自体も削除してもらえませんか。
企画を続けたい意思が強いのならば、別件として再スタートしてはいかがでしょうか?

A4.一度取り下げ、また再スタートさせることは私も提案しているところであります。
ただ、こうなってしまったからにはどこかに決着をつけるなりしないといけないと思っております。
ただ謝罪だけでも済むと思っていません。
言葉が足りなく不安を煽ってしまったことなど諸々についての謝罪はもちろんですし、
経緯と真意、また、今後の展開なども含めきちんとした文書を作り掲載することを考えています

→12/10時点でツイートを発表され、
現在は収束に向けて対応頂いています。12/14に謝罪文&ツイフィールを掲載予定です。

以降、謝罪文などに関する説明においては、まとめ主も関わらせていただきました。
情報拡散につながるまとめを作成した責任として、
収束に向けて可能な限り補佐させていただきたいです。

■まとめ主の行動と方針

上記、他数日にわたり友人の方と直接やり取りをさせていただき、事態の収束に向けて最大限努力したいという姿勢と
当初の目的や背景を説明された結果、
詐欺を目的にした行為とは考えにくいと判断したため
まとめ文章などを修正しました。

なお、まとめ主の立場は以前から変わっていません。
実現してほしい企画だと判断すれば応援しますし、
実現を望めない企画ならば賛同はしません。
支援者になるか通り過ぎるかは個人で判断します。
そして今後、関係者になる予定はありません。

今回は最早意見の範疇を超えていますが、最初にまとめを作成した者なりの行動の責任として最後までお付き合いさせていただく所存です。

 1-2.本人の理想の流れについて

友人のコメントやツイフィールから予想できる範囲でまとめます。
※本人の発表に合わせて修正します

[きっかけと前提]
(企画者は歴史学に興味があり、伝承の存在である今剣と岩融に興味を持っていた。特に岩融。
  連日話題になった蛍丸復元・大倶利伽羅プロジェクトなどで復元の方法自体はあると知った)

1.ある刀剣乱舞ユーザーの『今剣や岩融も復元されるなら見てみたい…』をきっかけに意欲が沸く

2.「現代に再現された伝承の刀剣を見てみたいという」私的理由と、伝承物を復元すれば縁の地に寄贈することで「地域が活性化される」効果が見込めるという公的理由(※1)を設定する

3.目標を『今剣』(短刀)、『岩融』(薙刀)を再現(※2)し、義経・弁慶ゆかりの地域へ寄贈する』に合わせたプロジェクト始動を決定する。

(※1思いつきの段階であり、実際の効果と準備以前に発生する費用、その後のことまでは想定していない)
(※2”再現”の意味は元々在ったものが再度現れることをさすため、存在の事実も不透明な今回の二振には不適切であるが修正はない)

[企画段階(プロジェクト進行予定)]

3.資料の集め方や、協力者とのやり取りの方法を考える(アンケートなど)
4.進行予定を定める(以下ツイフィールに記載のあった進行予定を転載)

【進行状況予定表】※随時更新します・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
※1

第一段階・・・・・※準備室段階(企画書制作)

①寄贈先の確保 ※2**
・交渉中

②刀匠の確保 ※3 
・『岩融』の作刀可能な刀匠様お1人見つけました(最終決定までお待ちください)

③刀剣製作費の確定

④今剣・岩融の刀身の選定
=方法=
いくつかの参考資料に基づき、作刀して頂ける刀匠や日本美術刀剣保存協会などの刀剣専門機関へ御意見をうかがった上で、複数の刀身案を設定します。
その中からどの刀身が一番相応しいかツイッター上でアンケートを行う予定です。


第二段階・・・・・※準備室段階(企画交渉)※4

⑤クラウドファンディング(以下,CF)サイトに企画申請

⑥CFと企画交渉(お礼品等も思案)

⑦CFに掲載決定

第三段階・・・・・※この段階で再現実行委員会として責任者等の諸情報を出します。

⑧CF開始

⑨CF終了(成功なら⑩へ、失敗なら終り)

⑩寄贈先へ寄贈 ※5

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(※1 穴が多すぎてすべてに指摘しきれないため、特に微妙な点のみ指摘します)
(※2 企画自体が始まってない、終了の見込みもないのに『存在しないもの』の寄贈をお願いする)
(※3 同上。現物の寸法、素材、形状、加工方法も一切定まっていないのに正確な見積がとれるわけがない)
(※4 突如現れるクラウド。企画=クラウドと混同している?)
(※5 CF終了から、実際に作成するまでの期間(本来の中枢部分)が省かれている)

1-3【プロジェクト垢の準備と始動】

  1.上記の内容を踏まえ、企画者は「企画準備室」アカウントを発足
  2.宣伝効果の高いツイッターを選択(本人は垢をもっていなかったため新規)(※1)
  2.情報周知に効果的なため、ハッシュタグを使う。特に効果の高い刀剣乱舞の文字を入れる(※2)
  3.まず準備の初期段階として説明文を揃え、ここから協力者を集め始めるところだった。
  4.アカウント公開にあたり、今回の説明と最終目的をツイートで流した(※3)
  5.個人情報の流出を避けるために個人情報は伏せておいた(※4)
  
(※1 友人の発言から。ただしきっかけは『TLで刀剣乱舞ユーザーの呟き』を見たということで矛盾している
(※2 集客宣伝効果を重要視。タグは公式が使用するものと同じものを使用してしまう)
(※3 全体的に説明不足ながら、クラウドであることだけが強調される結果に…)
(※4 連絡先すらないという時点で匿名性しかない不透明な状態に…)

1-4.【実際に起きたことと流れ】

http://togetter.com/li/909568 に詳細があります。
かいつまんで言うと以下の通り

1★誰が見ても説明不足の一連のツイートとツイフィールが公開され複数の指摘が寄せられる。

特にキャッチー過ぎる題材『刀剣乱舞』の『刀剣を復元する』『クラウドファンディング』三要素が特出して目立つ

※特に企画部分の説明力と計画性のなさを的確に表すのが以下のツイート(再掲載)

『今剣&岩融』再現プロジェクト@準備室 @saigen2105

まず寄贈場所の交渉を進めています。 今日、義経と弁慶の最後の地である平泉町へ問い合わせをしました。

2015-12-04 19:16:11
『今剣&岩融』再現プロジェクト@準備室 @saigen2105

返答は後日帰ってくるとの事。単に寄贈して終りではなく、寄贈後の事もきちんと責任を持たねばいけないので、寄贈施設の選定は重要だと思います。

2015-12-04 19:22:19
『今剣&岩融』再現プロジェクト@準備室 @saigen2105

『今剣』『岩融』はどちらも伝説的な刀剣で、復元プロジェクトが成功した蛍丸と違って姿の詳細な押形がありません。そのため、このプロジェクトは伝説的な刀剣の「想定再現」であり「復元」ではありません。

2015-12-04 19:27:17
『今剣&岩融』再現プロジェクト@準備室 @saigen2105

今剣・岩融とも、三条宗近作という伝説がありますので、この二振りの再現には現存している三条宗近作と伝わる刀剣や、その流れをくむ刀工。また他刀工の平安・鎌倉時代の遺作を中心に考証をしていきたいと思っています。

2015-12-04 19:34:20
『今剣&岩融』再現プロジェクト@準備室 @saigen2105

プロジェクトの進行段階はまだまだですが、着実に進めて行きたいと思います。 ≪プロジェクト進行状況≫ 1、寄贈先の確保←いまここ 2、刀剣作成への諸費用見積もりの確定 3、クラウドファンディングのお礼品を考える 4、クラウドファンディング開始

2015-12-04 20:12:36

・このツイートにより当初の目的<クラウド企画であるような内容に早変わりした
(根っこは決まっていないのにクラウドだけはっきりと決まっていたため)
最初に提示するべき企画の5W1Hが何一つ決まってないことを明言していない
・また、これから一緒に企画書から作りはじめたいことを言わなくてはいけなかった
(その時点で手を取ってくれる人間は限られるだろうが……)

  2★同時期に成功例として話題になった『蛍丸プロジェクト』(TVでも取り上げられる知名度)に対し、真逆の信頼感を損ねつづけた企画『大倶利伽羅プロジェクト』の話題で刀剣乱舞界が落ち着いてなかった

  3★そこにすべての地雷を併せ持った企画が突如発表されたことで、審神者が混乱し警戒を強め、企画自体の詳細を求める声、質問が数多く上がった

  4★質問に対し、企画者の回答がズレる件が多数。
    また、一部不都合と見える質問・ユーザーに対応しない不誠実な態度が見え始めたことで
    審神者からの不信感が増した。特に不誠実な態度と質問に正確な回答ができない点、
    それなのに自分の願望についての意見だけは明確だったことから益々詐欺の可能性が疑われ、結果→大炎上。

  5★最終的に、『用意する』といった問い合わせ先も提示されない、対応可能と宣言した時刻に現れない、 
    疑問その他を完全放置し沈黙した点から、協力者になる可能性のあった審神者らの信頼を損ねた。

(この間、友人を名乗る人物が出現。まとめ主がコンタクトをとり、企画者と間接的に対応することになる。目的は騒動の今後と炎上鎮静の為。)

  6★現在は謝罪、今回の真意をまとめている

といった状況です。

第二章【何故炎上したのか?問題点の解説】

続けて、今回の問題の詳しい解説に移ります。
質問者が疑問に感じた点、悪手だと感じた点をまとめています。
主観も入っておりますので、適度にご参考ください。

2-1 【最初からダメだった点】

-1.[企画内容の薄さ]

まず準備室と公言しているので未熟なのも仕方ないという擁護がありますが、
今回『企画』という名前を用い、最終的に『クラウド』(=資金援助前提)という内容を匂わせている失敗があります。

クラウドファンディングを用いる時点で「成功と利点をPRすることで支援者を募る前提の企画」という連想は最早常識であり、
成功例の蛍丸プロジェクトなどは公表された時点ですでに骨組みが完璧に出来上がっていました。

そして最後、出資者を求める段階までクラウドの内容は発表していなかったのです。
当然公表された時点で企画は綿密に練られたもの

だからこそ支援を短期間で達成できたという事実を蔑にし、
表面だけをなぞったため虎の威を借る狐のような状況になってしまいました。

-2.[説明力の無さ]

プロジェクト公開後の、一連のツイートの不明瞭さをさします。

ツイート上で自己紹介もなく唐突に『まずは寄贈の準備から』という話題から始まったこと。
本人の情報もなく、突然始まった企画の(しかも途中からの)説明を流されても誰も理解できなかったことなどがあげられます。
もっといえば理解させる気もない自己満足だったことです。

他人に理解してもらう『説明性』が著しく欠けた内容から、仮に興味をもっても警戒心が強まるのは仕方のないことでしょう。

-3.[計画性の無さ]

ツイートで公表された『計画』の杜撰さをさします。

計画として必要最低限の5W1Hや関連資料が一切現れず、口頭(呟き)のみだったこと

刀を作るまでの段階と出資者を求めるクラウドの後の、
いわゆる企画の『中枢』に当たる作成期間がまったくの不透明で無計画であること

かつ、クラウドの企画概要(それも表面のみで単純なもの)ばかり目立つ書き込みが登場したことから、
企画の信憑性と計画性のなさがはっきりと見えてしまっていました

-4.[説得力のなさ]

極論を言えば、企画がどれだけ杜撰だろうが、支援者が納得して支援できれば構わないのです

相手が納得してお金を支払っていれば、外野は口を挟めません。損したと思わせないだけの行動ができればいいのです。

ところが、今回はそれだけの説得力すら企画側が持たなかった
理由の面で私的理由「自分が見たい」と共に、公的理由「東北復興」という言葉を添えていましたが
後者はその場の思い付きであり十分な精査ができておらずプランもないうわべの言葉だということが判明しました
つまり『私的な思いつきで刀を作りたいのでお金を出して、東北復興にかこつければ納得してくれるでしょう?』という内容に誤解を受けやすい状況になりました。
また、誤解を受けても構いませんが、
その誤解を解くだけの説得もできなかったことが原因です

-5.[情報ツールの選択ミス]

素早い情報拡散に定評のあるツイッターを企画プロジェクトそのものに利用したことです。
そもそもツイッターは会議向けのツールではなく多人数との交渉には不向きであり
利点は即効性と話題性のPRのみで、本企画の進行には不適切でした

何より『呟く』ためのツールですので、正式な企画として使い続けるのはありえません。

にも関わらず代替ツール(メール・チャット・スカイプ)の類を一切用意せず
数日間放置し続けたことが根本の失敗だと考えられます

かつ、話題性を追求したいがために刀剣乱舞タグを使用し、自ら誤解を誘発する行為をしたことも手に負えなくなった原因でしょう

-6.[公表時期の悪さ]

同時期、わずか3日で3000万円達成!と一躍話題になった蛍丸プロジェクトという成功例の後に、
類似のプロジェクトでありながら、対応者の不適切な態度や不透明な企画で炎上した大倶利伽羅プロジェクトという失敗例がありました
刀剣乱舞界隈ではこれらが立て続けに起きたことで、喜びと落胆を同時に経験した人が多くいました
よって、ファンの気持ちを利用し弄ぶような、『喪われた刀剣を再現する』『クラウド企画』という2つの用語に
警戒心が強まっていたこの時期に、事情を知りながら本プロジェクトを公開に踏み切ったのは浅はかでした
(企画者の方は両方認識した上で、行動しています)

2-2 【企画側の問題点】

-1.[質問に対する回答がかみ合わない]

寄せられた質問の意図が読み取れておらず、回答が的を得ないことが多く見られました

柔軟な対応もできない姿を多方面に晒し続け、結果的に不信感を募らせる方を倍増させることになりました。
質問が集中して対応ができないのなら、その旨宣言し時間をとる手段も使えたはずです

-2.[対応の差別]

回答が不十分のため再回答を求める声を意図的に無視し、他の回答に応じる姿が見られました
特に回答を拒否していた内容の殆どが『金銭』にまつわる内容や、企画の完全な『穴』であり、
早急に回答を求められる内容であったにも関わらず対応をしなかったことから、非常に不信感を強める結果になりました
それらの不審な行動がすべて衆目環境で大多数の目に見えていました

-3.[連絡手段の徹底排除]

再三指摘されたツイッター以外の連絡手段を一切設置しませんでした
特に、ツイッターではログイン状態もわからず内容を把握しているかの証明もできません
質問を受け付けておきながら連絡手段を自ら遮断したため、回答を放置された方の時間すらいたずらに消費する悪手となりました

-4.[個人情報の秘匿]

同様に、指摘を受けても頑なに個人情報を明かさない点が不信感を持たれました 理由も失敗したら嫌だからという個人的なもの。
何より、当企画が始まって以降も『準備室』という名目のもと、個人か複数かも判断が付かない状況で名前も名乗らず
進行を続けていた結果、『身元がばれると後ろめたいことがあるのでは』という疑念を増幅させることになりました

-5.[記録に残さない情報の削除]

指摘を受けた箇所など、改定記録を残さないままに削除・修正する姿勢が多く見られました
Ver.改定の際は前後記録を残し、修正箇所を明記するのは当然のこと(公的資料の信頼性のためです
それを堂々と破り続けた結果、重要な証拠すら改ざんする意思があるのではと言う疑いが強まりました

-6.[積極性が見えないアンケート]

当初アンケートは刀身を選択してもらう、程度の位置づけだったにもかかわらず
企画の進行に関わる『アンケート期間』『作成する刀身の順番』等までアンケートで決定しようとする姿が見られました
これにより本人の責任を更に他人任せにする様に感じ取る人が続出しました

-7.[約束した対応を放置]

対応の中で公言した「連絡先の用意」「HP等告知場の準備」「平日・休日22時以降の時間対応」という三点は一切守られることはありませんでした
途中報告、説明、釈明も無いままでした。
約束を取り付けた側が大いに信頼を裏切られた気分になったのはいうまでもありません

-8.[意図的な拡散行為]

刀剣乱舞というタグを複数回指摘されてようやく削除したことから、改めて企画が公式と全く関係ないことが明らかになりました
よって、支援者ターゲットに刀剣乱舞ユーザーを設定し話題性の身を追求したのは明白であり
自身が刀剣乱舞ファンでもないのに、自身の私的理由の為ファンを利用するかのような姿勢に非難が強まりました

-9.[完全に無計画な企画の露呈]

冷静な指摘を複数受け明らかにしたのは、当初から何の予定も定まっていないために表面上すらも取り繕えない『無計画な企画』でした。かつ、本人は何の疑問も持っておらず
企画書自体を作成するのに1年かけるものを、実際の製作は2~4年でできると言い切りました
これにより、見積もりが非常に甘いこと、実際に行動すれば確実につまずくであろうことを考慮にいれてないことが明らかになりました

-10.[最終対応:沈黙]

数々の指摘に対する最終手段として、企画者が選んだのは『沈黙』でした
文字通りツイッター上にいるかいないかも明らかにせず、回答もすべて返事をせず
全ての状況報告もないまま完全に放置した
のです。
これにより、対応を求めて本人が公言した深夜まで待ち続けた人々は無駄な時間を消費させられました

他、数々の問題点がありますが
一度ここで切ります(追加があれば受け付けます)

第三章【今回の件から学ぶこと】

3-1.【企画者になりうるユーザー様へ】

-1.[始動する前に必要なこと]

①企画自体の方針、内容の決定

少なくとも『企画』と銘打つ以上、最低限の企画書の形は用意しておくべきです
企画書の書き方、企画の立て方などは各人の熱意で以って調べてください
(ここでは主旨から反れ長くなるため詳細は掲載しません)

②クラウドファンディングが本当に必要なのか

特に今回の件では詐欺を目的としたわけでもないため、クラウドを名乗らなければここまで話題にもならなかった部分があります
最近の輝かしい功績に騙されず、本当に必要な効果(支援金は必要か)なのか精査する必要があります。

※特に今回の例で言えば、『失われた二振りを歴史的資料から考証し、専門の方と協力し創作したかった』という点が重要であり、実際の刀匠に作ってもらわずとも模造品(段ボール他)で充分代用はできたものです。
つまり本当に必要な費用なのか。その点から見直すのはより重要なことです。
お金が主目的でなければ。

③責任者の最低限の情報の開示

・名前 
・連絡先
(最低限、ネット環境で連絡後1日以内に対応できるもの)
・立場(職業・年齢など)
・目的
・行動理由
・対応可能時間

・(企画内容によっては)会議するためのツール
・(企画内容によっては)見えないところで対応するためのツール
・企画の進行状況をまとめ、常時変動する報告書

程度は最低限用意すべきです。これでもまだ足りない
これすら用意できない時点で企画者の信頼性は限りなく薄いものと言えるでしょう

④一度立ちあげた企画は放置させない心意気

何より大事です
結果が失敗でも成功でも、最後のビジョンまで見据えてから行動しましょう
後始末を考えないで行動することが許されるのは責任能力のないこどもだけです

-2.[始動した後に必要なこと]

①誠実な対応

企画者を支援者(たりえる存在)が評価するために必要なのは、紛れもなく信頼性と企画自体の魅力ですが…
どちらもネット上でPRできるのは文面や資料、そして対応だけです
特にツイッタ―などの場合はわずか140文字で質疑応答し、信頼を勝ち取らねばなりません
なおのこと注意を払い、少しでも興味を持ったユーザーを手放さないよう努めるべきではないでしょうか

②常に『宣言』し報告に努める

貴方の行動は誰にも見えません 貴方以外の誰にも
人に説明できなければすべて無駄です、事情なんか分かりません
現実に対応以上に詳細な「報告・連絡・相談」をしましょう
特にツイッターなどボタン一つで発言できます
その分対応にスピードを求められるツールであることを理解しましょう

③炎上した場合

間違っても中途半端に放置しないこと 沈黙は憶測と波乱しか呼びません
貴方の想定外の内容に発展するとも限りません
火のついた空き缶を投げ捨てても消火はできません
そして最低限の責任として風呂敷は畳みましょう
誰でも見れる環境に放置しておく無責任な行動はよしましょう
そして炎上など、この世の中些細な誤解や擦れ違いでも十分にあり得ます
一度の炎上でパニックを起こすのは仕方ないにしても、その後鎮静化もできずやる気も萎えてしまう程度の覚悟ならそもそも企画者として行動は難しいです

-3.[”時流”を見る]

時期を見て行動しましょう、それだけです

自分の欲望に忠実に動くのか、
たくさんの協力者のことを考え時期を黙って待つのか
冷静な判断ができるのか、
思いつきだけの瞬間湯沸かし器なのか

そこから貴方の評価は始まります

-4.[信頼の証明]   

①誠実さとは何か

今回のように人の力を借りないと成立しない企画の場合、
企画者は人を動かし、お願いする立場にあります
貴方がされて嫌なことをしないようにしましょう
また、貴方がされて平気なことだからと他人に求めるのはやめましょう
気を遣いすぎてるくらいがちょうどいいです(それでも大概、予期せぬ事態が起きるのですから)

②例

・質疑応答コーナーを設けたら質問を放置しない
・対応時間を指定したら対応しないで放置しない
・回答を待っている人がいるかもしれないのに無言でいなくならない
・人様に迷惑をかけなきゃ何もできない企画をそもそも立てない

②匿名性

ネットは基本的に匿名性に満ちています 貴方が相手の顔を知らないように、相手もまた貴方の顔も知りません
だからこそ信頼を勝ち取るのは難しいです
その中でも目に見える行動くらい、信頼を裏切らないようにしましょう

3-2.【支援者になりうるユーザー様へ】

   

-1.[確認すべき事柄]

まず上記にも書きましたが

・名前 
・連絡先
(最低限、ネット環境で連絡後1日以内に対応できるもの)
・立場(職業・年齢など)
・目的
・目標
・行動理由
・対応可能時間

・(企画内容によっては)会議するためのツール
・(企画内容によっては)見えないところで対応するためのツール
・企画の進行状況をまとめ、常時変動する報告書

これは、本気で企画を実行するつもりがあれば誰でも十二分に用意できるものです。
この程度の情報すら用意できない、回る頭がない、労力を惜しむような企画者がいたとして、その企画は果たして本当に成功するのでしょうか?

貴方の貴重な財産と時間を投資する価値があるのかどうか、今一度考えてみてください

また、上記の項目を満たしていなくとも貴方の心を掴む『何か』があった場合は、
様子を見守ってみるのも良いと思います

貴方自身が後悔しないために、最大限の自衛をしましょう

-2.[質疑応答の前に]

もしも興味はあるけれど詳細がもっと知りたい、または不安だから問い合わせたいということがあれば、質問場で尋ねてみましょう。用意されてなければメールなど試しましょう。
(それすらない場合はお察しください)
その時の相手の対応もすべて、相手を判断する指標になります。
相手もまた人間であるため、会話がうまくいかないこともあるかもしれませんが、
それも含めて相手のことをよく観察してみましょう。他の人との対応から学ぶのも手です。

-3.[最終判断に至る前に]

基本的に支援者の出せる回答は二つだけです。
「賛同し投資するか」
「興味がなく参加しないか」
この場合自身の財産を投じるのは前者のみです
決定打になる内容は人により異なり、事情もまた異なります
お互いのことを非難するのはやめ、最終的には企画そのものを見守りましょう
支援者ができることは数少ないですが、その分とても重要な力を持っています

また、最初に躓いても、企画の魅力や実行者の強い意欲があれば
きっと支援者の評価を受けるでしょう
逆を言えばどんなに完璧でも魅力ない企画は
評価も受けず、時と共に衰退し淘汰されるでしょう

そのことを十分鑑みて、もしも貴方が支援者になりたいのなら本当に後悔しないような選択をしましょう
貴方自身の時間もお金も、誰にも侵しがたい大切な財産です。貴方自身が一番大切にしてあげてください。

第四章【最後に】※個人的主観が入ります

4-1.[本まとめ作成の背景]

私は当初同プロジェクトの発足当初をリアルタイムで見ていた一人でした。
刀剣の再現」というテーマに「蛍丸プロジェクトと同じかな?」と興味を引かれたものの、
投下される企画内容の不明瞭さと、企画者独特の言い回し(刀匠をキープという失礼なコメント)に違和感を覚え、指摘を始めたことをきっかけに本件に関わりました。

以降、数回のやり取りを経る内に
『発言を歪んでとらえられ、利用されたこと』
『何度質問を重ねても対応してもらえないこと』
『訂正を望んでも理解して貰えないこと』
から、
企画者の対応力と人間性が信用できなくなりました。

そして他の人の対応と合わせてみても信用ならず浮ついていたため、『詐欺ではないか?』という可能性が出たこと。
及び実際の刀匠、施設に既に対応を行ってもらおうと交渉していること、何度指摘されても企画を辞める気はないこと
が決定打になり注意喚起の意味を込めてまとめを作成いたしました。

刀剣乱舞ユーザー、及び刀匠関係者の方、諸々の方面に注意ができればと思いました。
実際はまとめを作成した後に企画は沈黙し、あらゆる場を中途半端にしたまま企画が停止してしまいました。
そのため、注意喚起よりも不安を拡散する効果が強まってしまったため対応を考えておりました。
待てば反応があるのかということも不透明であり、手をこまねく状況が続きました。

【状況の変化】

沈黙から3日が過ぎた頃に、友人を名乗る方がいるという情報をいただきました。
かつ連絡を取る手段を持っているということを呟かれていたので、コンタクトをとりました。

結果的に複数の質疑応答を行い、企画アカウントを停止するお約束までいただきました。
また、その中で本人は『詐欺を働く意識はなかった』という点を切々と説明頂いたため、
そこまでご友人の方が心を砕いているということ、熱意だけは確かに最後まで持ち続けていた点を考慮し
一方的に『詐欺ではないか』と糾弾するような文章は訂正いたしました。

以降、謝罪文掲載に至るまでご友人を間に挟み協力させていただきました。
双方、炎上をこれ以上広げないこと。また、ご友人らに被害が及ばないことを条件に作業していました
そして12/14には詳細な声明をプロジェクトアカウントから発表することで停止、という件で
納得しておりました