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BigCalibre_John
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デンマーク、古くは欧州を席捲した王国を築いたが今となってはユトランド半島が主な領土となったドイツのおまけみたいな位置にある国家である(ひでえ
2015-12-10 20:05:15
デンマークの海軍は最盛期の中世あたりから重要視され、今でも最新鋭の装備を絶えず導入していっている精力的な海軍です。しかし、国力はいかんともしがたく3000人余りの規模でしかありません。
2015-12-10 20:09:47
デンマーク海軍の特徴は二つ。EUの安全保障機構に所属せずNATOに戦力を提供している点(他主要国は割と両方に提供している)と主力兵器ともいえる潜水艦を保有していない点である。
2015-12-10 20:21:39
前者に関しては兵力規模が似たり寄ったりなノルウェーですらEUに兵力を提供しているあたり気になりますが何でかを語ろうとすると絶対無理なのでやめときます。後者はその国土の狭さに比例して「縦深が稼げない分無駄」という観点があるのかもしれません。
2015-12-10 20:26:11
潜水艦を保有しない似た国家としてはフィンランドがあります。どちらも敵との距離が近すぎ、戦闘海域が狭すぎるのが保有を困難にさせていますね。
2015-12-10 20:28:25
ただ、フィンランドはバルト海内でしか専ら活動しないのに比べてデンマークは北海、ひいては大西洋に接続された位置に面していること、近年海洋秩序への関心が高まっていることからより強力でより大きな戦闘艦をポスト冷戦時代から求めています。
2015-12-10 20:30:50
その流れに先鞭をつけたのがアブサロン級多目的支援艦です。この艦の特徴は当時の主要国のトレンドが防空フリゲートであった流れに対して、"多目的"に供される為にさまざまな工夫をこらされていたことです。
2015-12-10 20:35:10
様々な工夫といいますが、求めていることは限られています。"大きな空間"と"メンテナンスが容易なモジュール設計"、これがアブサロンの肝です。
2015-12-10 20:38:09
これを元にデンマークは次なる船を求めました。それは外洋における国際海洋秩序に関与するに値できる、すなわち高烈度ミッションにも投入可能なマルチ艦です。それがアイヴァー・ヒュイトフェルト級フリゲートです。
2015-12-10 20:41:27
アブサロン級で提供された大きなスペースはアイヴァー・ヒュイトフェルト級を設計する際に上手に活用され、改設計という形で本艦が計画されました。その結果、多用途スペースは消滅しましたが、長距離対空能力を確保することが出来ました。
2015-12-10 20:44:46
デンマークが次に用意する大型艦の計画はまだ姿も形も見えない状態です。しかし次も大きさと多様性をもたせる構想を練るに至るでしょう。中小国のプレゼンスとは少数精鋭さに宿るものですから。
2015-12-10 20:47:45