編集部イチオシ

【iMuSCs細胞】~STAP細胞とSTAP現象を巡る混乱~

『小保方晴子さんの発見は真実だった!ネイチャーにマウスの体細胞が初期化して多能性を持つ「STAP現象」がアメリカの研究者により発表されました』という扇情的な見出しで新しい多分化能を持つ細胞を扱った論文がクローズアップされました。 そこで、この論文を読み、小保方氏のどの文献が引用されたのか? どのような多能性細胞の研究なのか? を解説しました。 (免責事項)記事は正確性を心掛けていますが、新薬たん自身は浅学菲才の上、発生学の専門家ではありません。もしかしたら解釈に誤りがあるかもしれません。コメント欄等でご指摘頂けたら幸いです。
科学 多能性細胞 stap現象 小保方晴子 STAP細胞 imuscs細胞
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2015年11月27日に公開された問題の論文

新薬たん @ShinHiroi
@ShinHiroi 引用文献:Characterization of an Injury Induced Population of Muscle-Derived Stem Cell-Like Cells nature.com/articles/srep1…

小保方氏の論文がどこで引用されたか?
具体的にはDiscussionの冒頭部分。

新薬たん @ShinHiroi
@ShinHiroi The existence of pluripotent-like cells in adult tissues has been a matter of debate for years,
新薬たん @ShinHiroi
@ShinHiroi since inconsistent results have been reported by various groups9,10,11,12,13,14,15
新薬たん @ShinHiroi
@ShinHiroi 色々なグループが分化した組織が多能性を取り戻すような現象が起こり得るか議論している。の13番目の引用文献。

この論文が引用された。

新薬たん注;STAP現象の裏付けとして引用されたのでは無い。「色々な議論がある」という1例で小保方氏の論文が引用された。

新薬たん @ShinHiroi
@ShinHiroi Obokata, H. et al. The potential of stem cells in adult tissues representative of the three germ layers ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/2088311…

申し訳ありません。致命的な引用ミスが見つかったので訂正します。
『The existence of pluripotent-like cells in adult tissues has been a matter of debate for years, since inconsistent results have been reported by various groups9,10,11,12,13,14,15; however, no study thus far has proven that such pluripotent stem cells can arise from differentiated somatic tissues.』
後半部、howeverから、「しかし、どの研究も多能性幹細胞は分化した身体組織から発生する可能性を証明していない」

*今回発表されたiMuSCs細胞に関する論文

『Characterization of an Injury Induced Population of Muscle-Derived Stem Cell-Like Cells』の解説*

イントロダクションを全文訳しました。(新薬たん訳)

新薬たん @ShinHiroi
@ShinHiroi Characterization of an Injury Induced Population of Muscle-Derived Stem Cell-Like Cells
新薬たん @ShinHiroi
@ShinHiroi 障害誘導性、骨格筋由来『幹細胞様』細胞集団の特性
新薬たん @ShinHiroi
@ShinHiroi We recently discovered a novel population of stem cells from the injured murine skeletal muscle
新薬たん @ShinHiroi
@ShinHiroi 我々はマウスの障害された骨格筋から新しい幹細胞の集団を発見した。
新薬たん @ShinHiroi
@ShinHiroi These injury induced muscle-derived stem cell-like cells (iMuSCs) are partially reprogrammed from differentiated myogenic
新薬たん @ShinHiroi
@ShinHiroi cells and display a pluripotent-like state
新薬たん @ShinHiroi
@ShinHiroi 障害誘導性、筋細胞由来幹細胞 (iMuSCs)は、部分的にリプログラミングされ、多分化能を示した。
新薬たん @ShinHiroi
@ShinHiroi The iMuSCs exhibit stem cell properties including the ability to differentiate into multiple lineages,
新薬たん @ShinHiroi
@ShinHiroi such as neurogenic and myogenic differentiations
新薬たん @ShinHiroi
@ShinHiroi iMuSCs は神経や筋肉に分化するという幹細胞のような性質を示した。
新薬たん @ShinHiroi
@ShinHiroi they also display a superior migration capacity that demonstrating a strong ability of muscle engraftment in vivo.
新薬たん @ShinHiroi
@ShinHiroi iMuSCs は(マウスへの)生体移植において、優れた遊走能を発揮した。
新薬たん @ShinHiroi
@ShinHiroi IMuSCs express several pluripotent and myogenic stem cell markers; have the capability to form embryoid bodies and teratomas,
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コメント

新薬たん @ShinHiroi 2015年12月12日
まとめを更新しました。
ジョウカイボン @Joukaibon 2015年12月12日
筋肉がケガをしたときに、筋組織の修復機構として分化した細胞のリプログラムが起こり、幹細胞様になる(iMuSCs)のではという話かと思います。例えば細胞間のシグナルによって誘導されるような仕組みで。刺激を受けた個々の細胞でリプログラムが起こる、STAP現象とは直接関係ないかと思います。
新薬たん @ShinHiroi 2015年12月12日
まとめを更新しました。校正と若干の抜けや漏れを修正しました。
ジョウカイボン @Joukaibon 2015年12月12日
成熟した生体内でそんなことが起こるかはよくわかってないんだけど、という文脈で小保方論文が引用されています
新薬たん @ShinHiroi 2015年12月12日
Joukaibon コメントありがとうございます。ジョウカイボン様のご指摘の方が正しいように思われます。私自身、刺激惹起性多能性獲得細胞(STAP現象)を完全に理解していない点があり、>筋組織の修復機構として分化した細胞のリプログラム。をSTAP現象と混同していました。外的刺激でリプログラミングされるならSTAP現象かなと考えていたので。
新薬たん @ShinHiroi 2015年12月12日
Joukaibon 仰る通りです。STAP現象の裏付けとして引用されたものではありませんね。私のまとめ方の問題で、誤解を招く表現となってしまいました。この点は修正いたします。
ジョウカイボン @Joukaibon 2015年12月12日
そうなると小保方論文を引き合いに出した意図がよくわからないのです。あくまで勝手な想像ですが、STAP論文が出た当時、STAP現象は細胞にもともと備わっている修復・再生機能じゃなかろうかと自分は思ったもので、ここでも似たような考えで引用した可能性がなくもない、かなと思います。
超破瓜@椰子教団広報 @super_haka 2015年12月12日
あら、STAP現象がどうたらってあったけど無関係っぽい?
新薬たん @ShinHiroi 2015年12月12日
super_haka コメントありがとうございます。少なくともこの論文中にSTAP現象という単語は一つもありませんでした。
ジョウカイボン @Joukaibon 2015年12月12日
分かりにくい書き方だったので念のためとして。筋肉がケガしたときには、例えば損傷部分に炎症細胞が集ってそのシグナルで筋芽細胞の増殖と分化が惹起される、というのが今の理解ですが、同じように細胞のリプログラムも起こってるんじゃない、という話です(機構については原文では一切触れていないので踏み込んだ言い方ですが、そんな想定で理解可能と思います)。
超破瓜@椰子教団広報 @super_haka 2015年12月12日
そうなのですね。出掛ける前に後読みしようとしていたTogetterが何故か削除されている様なので・・・・ https://twitter.com/a/status/675527724736245760 ShinHiroi
新薬たん @ShinHiroi 2015年12月12日
Joukaibon なるほど! やっと理解できました。どうもありがとうございます。機構については論文中で触れていませんね。今後シグナル伝達や遺伝子の発現(の変化)などが明らかになれば、よりこの現象が明らかになると思います。続報に期待ですね。
ジョウカイボン @Joukaibon 2015年12月12日
損傷の物理的刺激や、それに伴う化学的刺激を直接受けた細胞がリプログラムされたらSTAP現象で、それが起きている可能性も想定はできますが、今や何の根拠もない考えなので。
新薬たん @ShinHiroi 2015年12月12日
まとめを更新しました。引用ミスを追記。小保方氏の論文の引用部分について、however~以降についての論述を追加。
Maulwurf @a7m167509498 2015年12月12日
反小保方陣営・・・往生際が悪いぞw
ジョウカイボン @Joukaibon 2015年12月12日
>出掛ける前に後読みしようとしていたTogetterが何故か削除されている様なので たしかこのまとめや多くのまとめサイトでは「分化した体細胞から多能性幹細胞ができることは分かっていない」といった文言をもってSTAP現象を否定したとしているようです。でもそれは間違いで、その現象が「生体内の組織で」起きてるか分かっていないと書いてあります。iPS先輩はどうなの、と考えればすぐ誤りに気付くので、削除したのかもと思います。
ハチマキくろだ @hatimaki_kuroda 2015年12月12日
"inconsistent results" の一例としての引用なのですか > 小保方論文
新薬たん @ShinHiroi 2015年12月12日
hatimaki_kuroda コメントありがとうございます。私の読んだ限りでは、この論文の実験に小保方氏が開発した手法は使用されていませんでした。Discussionに小保方論文が引用されており、仰る通り小保方論文は"inconsistent results"だったけど、今回我々が iMuSCsでリプログラミングを発見したぞ! という話の持って行き方でした。
新薬たん @ShinHiroi 2015年12月12日
少し誤解を招く書き方をしてしまいました。Discussionの引用文献9~13までが、「多能性幹細胞は分化した身体組織から発生する可能性あり」とする論文で、14,15が「その可能性には懐疑的である」という論文です。9~15まで含めて、"inconsistent results"と評しています。
hirose taishi @hirosetaishi 2015年12月13日
簡単に言うと、細胞にショックを与えると確かになんにでもなれる万能細胞はでてくるけど、制御できないし、万能細胞だけは作れない。 また小保方さんの方法はショック(酸性液?)で万能細胞だけを増やせるって触れ込みだったけど、その方法ではうまく増やせないorまったく増やせないってことですかね。
okoo @okoo20 2015年12月13日
STAP細胞よりも、あほみたいな小保方擁護がわく原因のほうが研究価値があるだろこれw マジで辟易してんだよなあ・・・。
新薬たん @ShinHiroi 2015年12月13日
hirosetaishi コメントありがとうございます。①>また小保方さんの方法は~。小保方さんの実験は今の所完全に否定されており、弱酸性の溶液に漬けても万能細胞ができたという報告はありません。②>細胞にショックを与えると~。元文献のTableにES細胞と iMuSCsの比較が掲載されております。iMuSCsに未解明な点が多いこと+私の知識不足で正確な判断が下せないため、まとめ内では割愛しました。
ジョウカイボン @Joukaibon 2015年12月13日
筋肉「組織」を傷をつけると万能細胞ができるみたい。でも(多分)万能化するのは傷ついた「細胞」自身じゃない。ショックを受けた細胞が万能化するSTAPとは関係ない話。
ジョウカイボン @Joukaibon 2015年12月13日
組織は役割の違う多くの細胞が協調して働く世界で、どこかの筋繊維が傷ついたら修復係の細胞に連絡がいって、修復係が働くシステムになっている。でも、例えば修復が追い付かないようなとき、修復係か何かの細胞を万能化させるような組織のシステムがあるのかもしれない、という話。
新薬たん @ShinHiroi 2015年12月13日
Joukaibon コメントありがとうございます。この解釈には疑問があります。論文内で『MuSCs, a small population of iMuSCs exist and can be isolated from injured murine skeletal muscles using a Cre-LoxP system established in our laboratory』と明記されているためです。
新薬たん @ShinHiroi 2015年12月13日
Joukaibon リファレンス4でLi, Y(今回の論文を発表したグループ)が、『Study of Muscle Cell Dedifferentiation after Skeletal Muscle Injury of Mice with a Cre-Lox System』を引用しています。(URL)http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3033395/
新薬たん @ShinHiroi 2015年12月13日
Joukaibon リファレンス4を読む限り、Cre/Lox-β-galactosidase systemで筋細胞1つを分離する技術が確立されているので、リプログラミングが起こっているのは障害筋細胞かと思います。もちろん、仰る通り>組織は役割の違う多くの細胞が協調して働く世界で、どこかの筋繊維が傷ついたら修復係の細胞に連絡がいって、修復係が働くシステムになっている。も有力な仮説だと思います。
ジョウカイボン @Joukaibon 2015年12月13日
元の論文のintroductionを読むとわかるかと思います。筋幹細胞(MuSCs)は普通に組織内にあって筋再生時に活性化されるものですが、けがをするとMuSCsの集団内に万能性のあるiMuSCsができるみたいなので、それを分離するという手法です。
新薬たん @ShinHiroi 2015年12月13日
Joukaibon 確かに、MuSCsはヘテロな細胞(の集団)で、その中にiMuSCsができると読めますね。
新薬たん @ShinHiroi 2015年12月13日
筆者の見解について追記。小保方論文(ネイチャー撤回)をSTAP現象と呼称するのか、ヴァカンティーニ教授や笹井センター長らがアイディアとして持っていた現象をSTAP現象とするのか判断できなかった旨記載。
せい@「干天の慈雨」が欲しい。優しい雨に打たれたい @tarotaro2007 2015年12月13日
結局小保方が正しかったという証拠ではなかったし、100000歩譲って正しかったにせよ、論文盗用した事実は不動のものである
みく(NO!CHINAZI!) @maplesyrup03 2015年12月14日
「体細胞から多能性細胞ができることを証明しようとした先行研究」の例の一つとして、小保方晴子氏が博士課程に在籍していたころティシュー・エンジニアリング誌に投稿した論文を紹介したということです。論文捏造の噂は後から“誰か”の差し金でマスコミが流したもの、そうした小保方吊るしは外国の科学者達には通用しない。体細胞から高い技術を用い多機能性細胞ができるという小保方氏の研究自体を全否定することは日本の科学の発展にとってはマイナス。下世話な一般人が何を言おうが研究者は研究を続けるべき。
生チョコ焼チョコ @namatyokoyaki 2015年12月22日
研究はお金ないとできないし。。 小保方さんの場合、できないんだからほかの人に席譲れって話じゃないの? 研究したい研究者はたくさんいるわけで。。 STAPみたいなものも他の人が成功するかもしれないし。 http://gattcha.com/?p=3237
生チョコ焼チョコ @namatyokoyaki 2015年12月22日
研究者とかこういう分野わかる人以外もうわからない世界だと思うんだけど、 この新しい細胞もまだ最初の段階みたいですし。。 しかし刺激を与えたらできるのがATAPだからSTAPはありました。 っていうのは雑なくくりに見える。。
生チョコ焼チョコ @namatyokoyaki 2015年12月22日
http://www.j-cast.com/2015/12/14253171.html?p=2 で、生殖細胞にならないので万能細胞、とまではまだいってないとか。。
生チョコ焼チョコ @namatyokoyaki 2015年12月22日
私がものすごく違和感持つのは、 他の科学者が失敗した時。 ここまで可能性を考えて巨額の研究費投じて、生活も、ものすごい待遇与えて研究させるだろうかっていうことです。。 小保方さんのレベルは普通に だめでしたね っていうレベルじゃないかなあ。 できたらすごいねっていう研究案はたくさんあるわけだし。ほかのものに機会を
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