甕棺=(蚕の)サナギ仮説について(備忘メモ)
「花燃ゆ」十何回目から惰性で録画してるが全く見てなかった。ただ、「邪馬台国問題」の解決のために蚕と絹織物について基礎知識を仕入れる必要が生じてきたので、群馬県令時代から録画消化しようか迷っている。
2015-12-13 21:35:52承)まず形状が類似(「甕棺」と「サナギ」)してることに気づいたが、「まあ待て」と脳がストップを掛けてしまい、しばらく放置してたのだが、やっぱり「私、気になります!」に陥り、あれこれ思索してみたら、むしろアリだった。常識にとらわれちゃダメだったのだ。(続
2015-12-13 23:17:05承)形状を突き詰めると「屈葬」の姿勢自体、サナギに似せている。それが意味するのは恐らく再生(羽化)だろう。その神秘を間近に観察している集団は養蚕に従事してる人々なことは容易に類推できる。絹織物の断片が「甕棺」から発見されるのも、飛翔するための羽を纏わせているのだ。(続
2015-12-13 23:24:36承)これが恐らく「羽衣」伝説の基層にある考え方だと思うが、まだまだ検証不足。その前段として分布を調べると、「甕棺」の分布と「養蚕」のそれが重なることに気づく。南インド、長江中流~下流、糸島半島~博多湾、そして吉野ヶ里遺跡を中心とする佐賀~筑後だ。(続
2015-12-13 23:32:45承)分布が一致している。こうなると、大野晋さんの日本語とタミル語の類似問題も関連してくるかも知れない。それこそ「蚕」を意味する四川省の「蜀」の国あたりからインドへ南下したグループと長江伝いに下流に下って、さらには東シナ海を渡って九州島に渡ったグループを派生させたのではないか。(続
2015-12-13 23:41:12承)邪馬台国問題に援用すると、いわゆる「汝好物」として「銅鏡百枚」ばかりがピックアップされているが、実は魏から賜った品目のうち、織物関連が3種もあり、金と刀と鏡を除けば、水銀化合物や鉛など染料に転用できる物品もあり、「汝好物」はむしろ織物の方ではないかと気づいたのだ。(続
2015-12-13 23:52:00承)「三角縁神獣鏡」という「答え」に短絡したために、構文的な重点を見逃してきたのではないか? 先日来、邪馬台国問題とは「国語」の読解力の問題なのだと作品を通じて書いてきた筋道にも則っている。また、ブックトークでも取り上げた「弱肉強食」か「焼肉定食」か問題でもある。(続
2015-12-13 23:58:58承)さらに細かく見ていくと、長江中流~下流の「四眠性」の蚕が九州島に先行してるところに楽浪系の「三眠性」が入ってきている。これが、魏と誼を通じた卑弥呼との往来によるものと考えれば辻褄は合う。この辺の蚕の生態に基づく種類と性質の知識が私に現在足りてないところなのだ。
2015-12-14 00:12:44