百年前新聞による実況「三毛別ヒグマ事件」

結構えぐい表現もあるので閲覧注意です。
歴史 北海道史 食害 三毛別ヒグマ事件 クマ 大正時代
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百年前新聞 @100nen_

今は1920年、大正9年。今の1円は、100年後の1300円くらい。外為レートは現在1ドル=2円。通知をONにするとリアルタイムでニュースをお届けします。「発刊宣言」はリンクから。【社主→@laurusesq(こっちで解説もしてます)】

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12/9

百年前新聞 @100nen_
【緊急警戒情報】北海道苫前郡の三毛別(さんけべつ)に、変死体の少年(6)。体中に怪力でえぐられたような穴の傷。 =百年前新聞社 (1915/12/09) ※ 万が一に備え、付近の住民は十分に警戒してください。
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第一発見者 長松要吉(ようきち)さん(59)の話 「おらは朝から山で木ィ切ってただ。んで、山から帰ってきたら家ン中で幹雄(みきお)がぽつんと座っとったンだ。何してんのかなって声をかけたらびっくりよ。体中から血ィ流してもう息もしてねェ。驚いて家内のマユを呼んだども返事はねェし……」
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第一発見者 長松要吉(ようきち)さん(59)の話 「幹雄(みきお)は喉を何ンか、とんでもなく強い力でえぐられて血ィだらだら流してただ。まだ6歳だってのに、不憫で不憫で……。土間にあったけェじゃがいも転がっとったし、まだ犯人は遠くに行っとらん。これから仲間を呼んでくるつもりじゃ」
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【緊急警戒情報】北海道で起きた少年(6)の変死事件は、ヒグマによるものと判明。今朝10時30分ごろ、太田三郎さん(42)の家を襲ったものと推測される。 =百年前新聞社 (1915/12/09) ※ 引き続き、付近の住民は警戒を続けてください。
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速報◆北海道苫前郡のヒグマ事件で、犠牲となった蓮見幹雄(はすみ・みきお)くん(6)を居間に安置する。現場の状況から、ヒグマは窓を破って家に侵入し、幹雄くんを殺害。抵抗する阿部マユさん(34)を引きずって逃走したものと思われる。 =百年前新聞社 (1915/12/09)
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家を襲われた太田三郎さん(42)の話 「幹雄(みきお)まだ6歳だってェのにかわいそうに……。ヒグマのやつ、ぜってェ殺してやっからよォ。マユのことも探しに行きたいんじゃが、冬の北海道はもう日暮れじゃ。今から山ン中は入れん。村の男どもが集まってこれからどうするか相談しようと思っとる」
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速報◆日暮れとなった北海道の三毛別で、村の男たちが集まってヒグマの対策を相談する。ヒグマの討伐、マユの捜索は明日以降とし、苫前村役場と古丹別巡査駐在所への連絡を斉藤石五郎(42)が買って出る。 =百年前新聞社 (1915/12/09)
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【社主のニュース解説】《社会》 今朝、北海道苫前郡の三毛別(さんけべつ)をヒグマが襲いました。犠牲となったのは、まだあどけなさの残る蓮見幹雄くん(6)。また同時に家にいたはずの阿部マユさん(34)も行方不明となっています。村の男性たちは、明日以降、ヒグマの討伐に向かう予定です。
百年前新聞 @100nen_
【社主のニュース解説】《社会》 北海道の三毛別では、先月もヒグマが現れていましたが、被害はありませんでした。足跡からすると相当巨大なクマであり、おそらく体が大きすぎて適当な穴が見つからず、冬眠できなかった「穴持たず」だと思われます。「穴持たず」は非常に凶暴なため、注意が必要です。

12/10

百年前新聞 @100nen_
【三毛別ヒグマ事件速報】 北海道苫前郡の三毛別にある開拓村を、斉藤石五郎(42)が出発。苫前村役場と古丹別巡査駐在所に連絡するため。交通手段は徒歩のみ。 =百年前新聞社 (1915/12/10)
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【三毛別ヒグマ事件速報】 ヒグマ討伐隊30名が、森のなかに入る。武器は鉄砲。慎重に進む。 =百年前新聞社 (1915/12/10)
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速報◆森のなかに入ったヒグマ討伐隊30名が、ヒグマと遭遇。普通のクマよりもさらに巨大。発砲するも、手入れ不足から弾が出たのは5丁のうち 1丁のみ。討伐隊に緊張が走る。 =百年前新聞社 (1915/12/10)
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速報◆弾を撃たれてよけいに怒り狂ったヒグマが討伐隊を襲う。が、ヒグマはなぜか方向転換し、逃走。討伐隊は胸をなでおろす。 =百年前新聞社 (1915/12/10)
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速報◆ヒグマが去った後、討伐隊が周囲を捜索すると、真っ赤に染まった雪が見つかる。掘り起こすと、昨日行方不明となった阿部マユ(34)の遺体が見つかる。 =百年前新聞社 (1915/12/10)
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【三毛別ヒグマ事件情報】 先ほど午後7時ごろから、昨日ヒグマの犠牲となった蓮見幹雄くん(6)、阿部マユさん(34)の通夜が開かれています。百年前新聞社 @100nen_ の特派員も参列していますが、村民の大半は外出を控え、参列者は喪主太田三郎さん(42)含め、9名のみだそうです。
百年前新聞 @100nen_
【緊急速報】 午後8時半ごろ、三毛別にヒグマが突然、姿を現す。ヒグマが通夜会場である太田さん宅を再度襲い、大きな音とともに壁が崩れる。ヒグマが暴れ、室内の遺体が散らばる。9人の参列者は、梁の上や便所、野菜置き場に逃げる。 =百年前新聞社 (1915/12/10)
百年前新聞 @100nen_
速報◆先ほどの三毛別のヒグマの来襲に対し、通夜に参列していた当社 @100nen_ の特派員が石油缶を打ち鳴らし、ヒグマが逃げる。犠牲者なし。安心した9名は、明景(みょうけ)家に向かう。 =百年前新聞社 (1915/12/10)
百年前新聞 @100nen_
【緊急速報】 午後8時50分ごろ三毛別で、ヒグマが今度は明景(みょうけ)家を襲う。家にいるのは、男1名、女2名、子ども7名、胎児1名。護衛はたまたま食事のため出かけていた。ヒグマが食事の準備をしていたヤヨ(34)を襲う。 =百年前新聞社 (1915/12/10)
百年前新聞 @100nen_
速報◆三毛別の明景(みょうけ)家で、唯一の男性である長松要吉(59)が真っ先に逃げようとする。が、ヒグマは逃げる要吉を追いかけたため、ヤヨ(34)は子どもを連れて脱出に成功する。 =百年前新聞社 (1915/12/10)
百年前新聞 @100nen_
速報◆三毛別の明景(みょうけ)家を襲ったヒグマが、逃げる長松要吉(59)の腰を噛む。牙が食い込む痛さに悲鳴を上げたため、ヒグマが口を離し、部屋の中に残る子どもたちを狙う。 =百年前新聞社 (1915/12/10)
百年前新聞 @100nen_
速報◆三毛別の明景(みょうけ)家を襲ったヒグマが、金蔵(3)、春義(3)を一瞬で殺し、巌(6)に噛みつく。さらに腹に胎児のいるタケ(34)に襲いかかる。 =百年前新聞社 (1915/12/10)
百年前新聞 @100nen_
速報◆ヒグマに襲われたタケ(34)は、「腹は破らんでくれ!」と命乞いをするが、裂かれた腹から胎児が引きずり出され、タケも上半身が食われる。 =百年前新聞社 (1915/12/10)
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