『論文 山下俊一 鈴木眞一ら「BRAFV600E変異は、福島の若年者集団の甲状腺がんで非常に一般的に認められる。つまり、チェルノブイリの発がん性プロファイルとは異なる」』Yurihiranumaさんの関連ツイートまとめ(2015.12.20作成)

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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

BRAFV600E mutation is highly prevalent in thyroid carcinomas in the young population in Fukushima: (cont) nature.com/articles/srep1…

2015-12-20 17:04:55
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(cont) a different oncogenic profile from Chernobyl 第57回日本内分泌外科学会総会(2015年5月28−29日)での発表「小児・若年者甲状腺癌の診断と治療」の英語論文が出てたのか twitter.com/YuriHiranuma/s…

2015-12-20 17:16:04
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続) 検索した癌関連遺伝子変異とその数は、BRAFV600E変異: 42例(64.6%)、RAS変異(NRAS、KRAS、HRASを含む): 0例、RET/PTC1: 5例(7.7%)、RET/PTC3: 1例(1.5%)、

2015-06-08 08:33:20
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

でも、2015年5月の日本内分泌外科学会総会での発表時のデータに3例(の手術例が追加され、68例となっている(3例は典型的乳頭癌が2例、低分化がんが1例)。追加症例3例とも、女性。低分化がんでは、遺伝子変化は見つからなかったらしい。 nature.com/articles/srep1…

2015-12-20 17:21:40
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

この論文では、下記のTW内で言及されているように、4例の篩状モルレ型乳頭がんは家族性大腸腺腫症の疑いが非常に強いため、APC遺伝子変異の分析と遺伝カウンセリングが行われており、結果はまた別の論文で発表される、と書いてある。 twitter.com/YuriHiranuma/s…

2015-12-20 17:27:34
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

20歳前から 30歳までの若年成人に発生し、臨床的に家族性大腸腺腫症を合併することが知られている篩状モルレ型乳頭がんは、前回3例、今回4例。これは、11月時点では、APC遺伝子変異によることが知られるため検査中ということだったけど、どうなったんだろう?

2015-06-08 08:49:53
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

全部ちゃんと読んでる時間ないけど、少なくとも、低分化がんの一人は女性だというのがとりあえず分かった。

2015-12-20 17:33:25
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

過去の論文では、小児の甲状腺乳頭がんでのBRAFV600E変異発生頻度は低いとされていたのに、最近では特に典型的乳頭がんでの頻度が高いと分かっているが、それはもしかして、検出方法の感度が高くなっているためかもしれない、と考察されており、福島のデータは最近の論文と合致している。

2015-12-20 17:39:12
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

放射線誘発性の小児甲状腺がんでのBRAF変異の頻度は低いとされているので、福島県での甲状腺がんは放射線誘発性ではないと示唆される、ということらしい。

2015-12-20 17:42:13
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

参考文献のひとつが、これなんだけど・・。 respiratoryinvestigation.com/article/S2212-… ここで掘り下げたな、この学術誌。 twitter.com/YuriHiranuma/s… 査読あるんだろうか?査読者を著者が推薦する・・? respiratoryinvestigation.com/content/author…

2015-12-20 17:49:51
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

この、山下俊一氏&鈴木眞一氏共著の「福島原子力発電所事故後の甲状腺がんのリスク」という論文が2013年9月に日本呼吸器学会の学術誌に掲載された時、なぜ呼吸器関連誌?と不思議だったけど、「東日本大震災時の呼吸器学」シリーズがあるのか。sciencedirect.com/science/articl…

2015-10-27 17:03:35
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

とにかく英語で論文出しとけば引用文献として使える、ってので、どんどん出してるんだろうな、と当時も思ってたけど、やっぱりそうか・・

2015-12-20 17:53:03
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

結論として、チェルノブイリの放射線誘発性甲状腺がんとは遺伝子プロファイルが全然違うから、福島県の甲状腺がんは放射線誘発性でないだろう、ということだそうでござる。(でも、チェルノブイリ事故の時は、福島で使われているような高解像度の超音波機器がなかったから、完全に比較はできない、と)

2015-12-20 17:57:19
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

なんというか、チェルノブイリでは低年齢だったけど福島では違うと、事故後の異なる時期での年齢層を比べてみたり、遺伝子プロファイルが違うから放射線誘発性ではないけど、チェルノブイリと福島のスクリーニングは完全に比較できないと言ってみたり、比較の仕方が統一されてないような希ガス

2015-12-20 18:00:12
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

という感じの印象を受けたでござるよ。ざっと、本当にざっと斜め読みしかしてないけど。で、やっぱりこの情報は、日本の学会で発表してから英語論文で出したけど、甲状腺検査評価部会でも県民健康調査検討委員会でも共有されなかったでござるね。(ところで、評価部会はもう消滅したんだろうか?)

2015-12-20 18:02:37

Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

プリントアウトして、もうちょっと詳細な斜め読みしてみた。「福島での発生率が過去に報告されているよりもっと高いにしても、短い潜伏期間と年齢が高いため、放射線被ばく起因であるとは考えにくい」という風に書いてあるけど、この文章の引用文献が、トロンコ論文と呼吸器学会誌の山下・鈴木論文。

2015-12-21 12:58:25
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

トロンコ論文は、論文というよりも、エディターへの手紙。 fukushimavoice2.blogspot.com/2015/06/thyroi… 呼吸器学会誌の山下・鈴木論文についてはこちらを参照。 togetter.com/li/557419

2015-12-21 13:11:13
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

Discussionの続き(論文p.5の上から5行目より):「その上、われわれの症例での遺伝子変化のパターンは、放射線誘発性の甲状腺乳頭がんとは完全に異なっていた。これらの症例のほとんどが、中年・高齢期までおとなしい潜在がんとしてとどまると仮定すると、

2015-12-21 13:23:59
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)BRAF-V600E変異陽性の小児甲状腺乳頭がんは、遺伝子再配置陽性の場合ほど進行性でないかもしれない。この仮説と一致し、本研究内のわれわれのデータでは、BRAF-V600E変異陽性の腫瘍が、

2015-12-21 13:24:36
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)RET/PTCやETV6/NTRK3を含む、BRAF-V600変異陰性の腫瘍よりもかなり小さいことが示されている。これらの腫瘍は、非常に高感度の超音波スクリーニング法により、早い時期に検出されたと思われる。

2015-12-21 13:25:23
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(この論文は、2013年2月〜2014年9月に福島医大で手術された68例について。「進行性でない」と記述されてるけど、2014年11月に公表された、55例の「手術の適応症例について」では、症例の大半で手術が必要だったのだから、「進行性がない」と言えるのだろうか?)

2015-12-21 13:35:21
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

【メモ】 2014年11月11月の甲状腺検査評価部会で公表された「手術の適応症例について」 pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attac… 2015年8月31日に県民健康調査検討委員会で公表された「手術の適応症例について」 pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attac…

2015-12-21 13:38:17
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

BRAF-V600E変異陽性だった43症例中、半分の22例が10mm以下だったから、「進行性でない」と言ってるのかな。腫瘍サイズが小さいから、スクリーニングによって検出されなかったら中年期・高齢期までおとなしくしていたであろう、と言う割に、10mm以下でも手術が必要だった状況。

2015-12-21 13:41:54
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

でも、「手術の適応症例について」の公式英訳は存在しない。だから、この情報は、この論文を読むであろう海外の研究者には知り得ない。なので、BRAF-V600E変異陽性の半分が10mm以下だから「進行性でない」と書いてあったら、ああそうか、と思うよね。そう思ってほしいんでしょうね。

2015-12-21 13:45:41
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

ちなみに、「手術の適応症例について」は、私が英訳したものはブログに載せてます。 1)fukushimavoice-eng2.blogspot.com/2014/11/detail… 2)fukushimavoice-eng2.blogspot.com/2015/09/surgic…

2015-12-21 13:46:23
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

だから結局、誰も、臨床像や遺伝子検査結果などを総合的に分析して評価してないんでしょ?それを、甲状腺検査評価部会がやるべきなんじゃないですか?

2015-12-21 13:47:38