【第四反芸術期について】
【第四反芸術期について #1】中ザワヒデキ『現代美術史日本篇』を読んでいて気づくことがあった。それは「反芸術」の時代には、演劇と美術の関係が深くなること。「人脈的には、ネオ・ダダもポップ・アートもゼロ次元もアングラ演劇(寺山修司、唐十郎など※筆者補 )も暗黒舞踏
2015-12-20 14:45:00【第四反芸術期について #2】(土方巽、大野一雄など※筆者補)もつながっていました。」(p.50,中ザワ 2014)とオリジナルの反芸術期についてはふれられている。90年代の初頭の再現芸術期のプレーヤーの近くには飴屋法水がいたし、それ以外にも
2015-12-20 14:45:34【第四反芸術期について #3】多くのパフォーマーの名前が出てくる。(p.88-96,中ザワ 2014)ミュレーショニズム自体に演劇的側面があるともいえるか。ちなみに第一反芸術期にあたる大正期新興美術運動期にはそれを先導する存在の一人として
2015-12-20 14:46:45【第四反芸術期について #4】演出家、劇作家の村山知義がいた。表現主義期が読売アンパン、日グラ、pixivなどのインフラによる下部構造の運動だとすれば、反芸術期は理念、ナラティヴによる上部構造の運動なのではないか。
2015-12-20 14:47:24【第四反芸術期について #5】動員をインフラが確保し、内発性によってある意味自動的に作品が制作されていく表現主義期に対し、反芸術期は理念もしくは言説(narrative)によって集団をメディウムとせねばならず、また、文脈や歴史、物語(story)などの
2015-12-20 15:18:59【第四反芸術期について #6】外因性によって作品が制作されるのではないか。さて、それで今回の第四反芸術期が先の反芸術期と何が違うかといえば、物語(story)を導入していること。カオスラウンジが「キャラクラッシュ」以降、物語(story)を
2015-12-20 15:19:25【第四反芸術期について #7】実装していることについてはTaxxakaさんが指摘しているし(p.51,全感覚05「脱日常、」)、パープルーム予備校では「パープルーム大学物語」やパープルーム氏や予備校生たちのツイートから考察、指摘できる。
2015-12-20 15:20:26【第四反芸術期について #8】以上のことから僕は、転向以降のカオスラウンジとパープルーム予備校をもって、第四反芸術期を「物語美術期(仮)」(美術による演劇の援用期)としたい。
2015-12-20 15:26:07【第四反芸術期について #9】そして、60年代のハイレッド・センターらの近代的整然に対するアンチとして、ゼロ次元らを読むことができるように、パープルームの強度に作家主体的な物語主義に対して、
2015-12-20 16:31:08【第四反芸術期について #10】春のカド、新・方法、gnck氏らを、外部の文脈を極力排した作品主体的で反物語主義の動向と位置づけることもできる。次の多様性の時代の萌芽として、DJもしもし、斎藤恵太氏らのような
2015-12-20 16:31:30【第四反芸術期について #11】「インスタレーションに内包される演劇/演劇を内包したインスタレーション」や「美術から演劇へ」の流れや、中島晴矢氏のように文脈性も普遍性も志向するスタンスもある。
2015-12-20 16:32:41【第四反芸術期について #12】(通時性も共時性も志向する。物語も反物語も志向する。僕自身はこのスタンスに一番近い。)また、原田裕規氏やだつおさんや布施さんをどこに位置つげるかも僕の判断の上でも、彼らの動向からも、まだ難しい。
2015-12-20 16:33:47【第四反芸術期について 補#1】カオスラウンジ、パープルームとDJもしもしの違いは、表現の上で演劇(的手法)を援用しているか、それを主体とするかではないか。特にパープルーム、梅津さんに関しては、
2015-12-20 16:50:34【第四反芸術期について 補#2】岸井大輔さんが「演劇ではなく絵画である」(p.28-31,『梅津庸一 ラムからマトン』)で「絵画の世界の中だけで絵画制作を完結させることによって、梅津は演劇から絵画を防衛しているのではないだろうか」と指摘する通り、
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