岡崎乾二郎新連載「芸術の条件」について

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山本貴光 @yakumoizuru

同号より、岡崎乾二郎さんの新連載「芸術の条件」が始まっている。これを読みたくて買いました(というか毎号買っているのですが、今回は特に力を込めてレジに運んだとです)。ど、動物シールほしさじゃないんだからっ

2011-01-18 00:26:52
山本貴光 @yakumoizuru

『美術手帖』2011年2月号の特集は、「動物写真がすごい!」。宮崎学氏によるクマ撮影装置「クマクール」と「マタミール」(クマの股間撮影装置)の小林製薬もかくやのネーミングセンスにシビれる。

2011-01-18 00:25:29
中谷礼仁NorihitoNAKATANI @rhenin

あ、そうだ。美術手帳に岡崎乾二郎の白井晟一論。うわさではかなりきているとのこと。

2011-01-18 21:03:24
yuji kitagawa @こちらフクトクオカノバ @Cadavre_K

ここ数日で『思想地図β』『芸術闘争論』『美術手帖今月号』『アンフォルム』を購入する。

2011-01-20 10:01:59
yuji kitagawa @こちらフクトクオカノバ @Cadavre_K

『思想地図β』はその内容というよりは、むしろ販売方法などに関心をもって,応援する意味もこめて購入してみた。内容はどうだろうか。もともと『思想地図』は一冊も読んでいなかったので、自分の関心が少し変わってきていることを感じる。

2011-01-20 10:05:51
yuji kitagawa @こちらフクトクオカノバ @Cadavre_K

『アンフォルム』は待ちに待った翻訳。アメリカの美術批評誌『オクトーバー』の論客、ロザリンド・クラウスとイヴ=アラン・ボワによる話題の共著。でも少し出るの遅すぎやしないか。図版使用権のあたりでもめたとかそんなことがあったのだろうか。

2011-01-20 10:21:56
yuji kitagawa @こちらフクトクオカノバ @Cadavre_K

翻訳者が「学問」のみならず「現場」へこれを届けるという使命感やテンションがあれば、もっとスピードアップできたのでは、ともおもうが、そんな憶測はどうでもいいとして、この事実、この「遅れ」をむしろ逆手にとって『アンフォルム』を《道具》として実際に使えるものとしたい。辞書なのだから。

2011-01-20 10:25:05
yuji kitagawa @こちらフクトクオカノバ @Cadavre_K

『アンフォルム』という展覧会が企画されたのは1996年。日本で出版されたのが2011年。つまり15年の「遅れ」があるわけだ。この「遅れ」は悪くない、と感じる。『アンフォルム』を正しく使用できる可能性がある。

2011-01-20 10:29:51
yuji kitagawa @こちらフクトクオカノバ @Cadavre_K

だが、その前にシュルレアリスムに対する新しい研究の地平なり射程なりをオリジナルのテキスト、作品とともに知っておくと尚よい、というのはあたりまえ、とりわけジャンドロン以後の。日本においては鈴木雅雄さん以後の、ということになるかしら。

2011-01-20 10:34:05
yuji kitagawa @こちらフクトクオカノバ @Cadavre_K

でも、それらを理解してからというよりも、この『アンフォルム』からオリジナルへ遡行するという道筋でいいとおもう。

2011-01-20 10:35:46
yuji kitagawa @こちらフクトクオカノバ @Cadavre_K

で、購入した4冊の中で読みやすいのから読もうとおもって、村上さんの『芸術闘争論』から読んだ。で感想。ぼくが20代の頃こんな本が出ていたら、どれほど彷徨わずにすんだろう。無駄なことをせずにすんだろう。今の若い人はほんとに恵まれている、とおもいました。正直なところ。

2011-01-20 10:42:59
yuji kitagawa @こちらフクトクオカノバ @Cadavre_K

むろん村上さんの作品や背景にある思想をとりあえず保留にし、カッコに入れた上での話ですが。アーティストになるための一方のガイドブックですね、これは。ぼくも蘇ったゾンビ、イッペーソツですから、これをガイドのひとつにします。

2011-01-20 10:45:56
yuji kitagawa @こちらフクトクオカノバ @Cadavre_K

個人的にとりわけ納得したのは、「圧力」の話でした。これが出てきたのはよかった。

2011-01-20 10:48:47
yuji kitagawa @こちらフクトクオカノバ @Cadavre_K

で、つぎに読んだのが今月号から美術手帖ではじまった岡崎さんの連載『芸術の条件』です。これはいい。やはり95〜6年以降、棚上げされた問題群をやろうという意欲がビシバシ伝わってきます。

2011-01-20 10:52:09
yuji kitagawa @こちらフクトクオカノバ @Cadavre_K

雑誌『FRAME』の3号でも「放射能」と「芸術」について語られていましたが、それは示唆するに留まっているような感じでした。が今回は本格的に論じています。『FRAME』は第1-3号まで、1990-91年、まさに壁崩壊、冷戦が終結し、あらたなパラダイムを模索する時代に出ました。

2011-01-20 11:01:59
yuji kitagawa @こちらフクトクオカノバ @Cadavre_K

因み岡崎さんが『批評空間』に登場するのは、やはり95年頃の臨時増刊の『モダニズムのハードコア』でなくて、それより前の93年だったとおもいますが座談会「近代芸術の理念と日本」だったと記憶します。

2011-01-20 11:10:51
yuji kitagawa @こちらフクトクオカノバ @Cadavre_K

つまりモダニズムのハードコア以後の偉くなった(なってしまった?笑)岡崎さんの批評と絵画しか知らない人(またそれを重視する人)とぼくのようにそれ以前を知っており、またハードコア以前と同様、以前の活動、作品、批評を重視する者では、岡崎さんがちがってみえるということです。

2011-01-20 11:17:06
yuji kitagawa @こちらフクトクオカノバ @Cadavre_K

「またハードコア以前と同様、以前の活動、作品、批評を重視する者では、岡崎さんがちがってみえるということです」は「またハードコア以後と同様、以前の活動、作品、批評を重視する者では、岡崎さんがちがってみえるということです」でした。訂正します。

2011-01-20 11:58:59
yuji kitagawa @こちらフクトクオカノバ @Cadavre_K

つまり、両方とも重視する立場です。ぼくは。

2011-01-20 11:59:41
yuji kitagawa @こちらフクトクオカノバ @Cadavre_K

でも、やっぱりどちらかというと、以前のほうが愛着があるかな、ぼく的には。

2011-01-20 12:43:50
yuji kitagawa @こちらフクトクオカノバ @Cadavre_K

そう、そう、岡崎さんや四方さんが企画した『Atopic Site』なる画期的な展覧会があったのは96年でした。95年にオウム・サリン事件、阪神淡路大震災があったあとで、あの展覧会は画期的で、かなりの抵抗を示していたとおもいます、因みにぼくも参加させてもらいました。

2011-01-20 11:29:42
yuji kitagawa @こちらフクトクオカノバ @Cadavre_K

で、今回の『芸樹の条件』ですが、以前の仕事を参照するとよいです。批評としては『FRAME』。作品としては津田佳紀とのコラボ「バルバス・プランツ」による『ランダム・アクシデント・メモリー』『Caput Mortuum』やアズビー・ブラウンとのコラボ『差別とその凡例』など。

2011-01-20 11:23:07
yuji kitagawa @こちらフクトクオカノバ @Cadavre_K

その後は皆さん、ご存知の通り。でリーマンショック、オバマ、民主党による政権交代など、パラダイムを変更しなければならない時期にきているのは明白ですが、なかなか簡単にはいかないようです。

2011-01-20 11:35:28
yuji kitagawa @こちらフクトクオカノバ @Cadavre_K

片手には村上さんの『芸術闘争論』、もう一方の片手には『芸術の条件』あるいは『アンフォルム』をもって、サバイバルしていく。そんな時代になったとおもいます。少し前まではこんなことありえなかったのかもしれないけど、これからのアーティストはそうべきとおもいます。長々失礼しました。

2011-01-20 11:39:29
yuji kitagawa @こちらフクトクオカノバ @Cadavre_K

言い忘れましたが、『アンフォルム』が使えるものになるかもしれないと言ったのは、こうした背景があるからでした。

2011-01-20 11:42:05
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