「早川書房70周年記念カフェ」高橋良平氏×塩澤快浩(SFマガジン編集長)トークショー(BY 主に大森望)

まとめました。
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塩澤快浩 @shiozaway

本日18時半より、早川書房1F「カフェ・クリスティ」にて、こちらを開催です。hayakawa-online.co.jp/new/2015-12-09… … 日本一早川書房に詳しい高橋良平氏の独断により、「早川書房70年の歴史において、SF出版最良の年はいつか?」をベストテン形式で発表します。お楽しみに。

2015-12-21 13:11:54
大森望 @nzm

今夜は「早川書房70周年記念カフェ」高橋良平氏×塩澤快浩(SFマガジン編集長)トークショー開催。見学に行きますよ。 twitter.com/shiozaway/stat…

2015-12-21 16:23:47
大森望 @nzm

「早川書房70周年記念カフェ」高橋良平氏×塩澤快浩(SFマガジン編集長)トークショーはじまった。早川書房のSF出版ベストイヤーを10位から発表。10位は「スター・ウォーズ」日本公開の1978年。海外SFノヴェルズ&サンリオSF文庫創刊の年ですね。

2015-12-21 18:35:38
大森望 @nzm

客席に今岡清、北上次郎、添野知生。海外SFノヴェルズの創刊経緯。第二期世界SF全集との関わり。

2015-12-21 18:39:24
大森望 @nzm

9位は1957年、ハヤカワSFシリーズ(ハヤカワ・ファンタジィ)創刊の年。都筑道夫と福島正実の話。 「でも、いちばん偉かったのは、出したいと言えば自由にやらせた(初代の早川清)社長だと思うんだよね」

2015-12-21 19:00:13
大森望 @nzm

福島正実は文学青年で、宮田昇の紹介でジュブナイルSFの翻訳をはじめたが、当時、大人向きのSFはほとんど読んでいなかった。都筑道夫がSFシリーズの初期作品をセレクトしたのはそのため。福島正実は途中でSFに目覚めて猛勉強した。

2015-12-21 19:01:49
大森望 @nzm

8位はSFマガジン創刊年度の1960年。高橋良平氏が初めてSFマガジンを買ったのはラインスター「五次元カタパルト」が載った1965年4月号。初めて手にしたのは前月の3月号だが、「果しなき…」連載第2回の濡れ場にくじけて買えなかったとかw

2015-12-21 19:14:10
大森望 @nzm

7位は1971年。平井和正『狼の紋章』の年。この本の口絵は、もうすぐ出るSFマガジン2月号の巻頭グラビア、生頼範義追悼特集に載ってますね(さっき見た)。

2015-12-21 19:17:34
水上まり @mariutautai

早川書房70周年記念カフェに来てます。 SFについての対談おもしろーい pic.twitter.com/mbwz5RRWpN

2015-12-21 19:24:48
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水上まり @mariutautai

「早川書房70周年記念カフェ」高橋良平氏×塩澤快浩(SFマガジン編集長)トークショー 開催中 グインサーガについての話題になっています。 pic.twitter.com/Ei3uLxejhs

2015-12-21 19:36:35
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大森望 @nzm

6位はグィン・サーガ開幕の年、1979年。神林長平がデビューした年でもある。 5位はハヤカワ文庫SFビッグバンの1987年。『ノーストリリア』『愛はさだめ…』『ブラッド・ミュージック』『クローム襲撃』etc.の年。

2015-12-21 19:52:35
大森望 @nzm

4位は1965年。SFマガジンに「果しなき流れの果に」の連載が始まって完結、「百億の昼と千億の夜」が連載開始、「ソラリス」も連載された。連載で雑誌が売れていた頃。

2015-12-21 19:58:40
大森望 @nzm

第3位はハヤカワSF文庫創刊の年、1970年。児童文学プロパーからの抄訳批判によりジュブナイルSF出版が減ってきたのと入れ替わりにSF文庫が若い世代にウケた。 (ジュブナイルSFの主要読者層は小学生、SF文庫は中学生以上なので、むしろジュブナイルを経てSF文庫へ、というルートか)

2015-12-21 20:07:47
大森望 @nzm

この流れで1位が何年かっていうのは、(先に見ちゃったけど)予想しても絶対当たらないと思うw

2015-12-21 20:09:03
大森望 @nzm

2位は2003年。 高橋「早い話、(この年を選んだのは)塩澤くんを誉めるっていう(笑)」 塩澤「仕込みじゃないですよ。(良平さんには)誉められたことがないので……」 高橋「僕がクズだと言っちゃったばかりに塩澤くんはいろいろ大変だったみたいで。SFにはどうも排他的なところがあって」

2015-12-21 20:12:40
大森望 @nzm

高橋「90年代は、SFが(世間から)面白いものと見られなかった時代。それが変わってきたのが2003年」 Jコレ創刊は2002年。2003年はリアル・フィクションと『マルドゥック・スクランブル』の年ですね。 高橋「冲方丁は、SFであることよりライトノベルであることのほうが重要」

2015-12-21 20:16:33
大森望 @nzm

高橋「Jコレもリアル・フィクションも異業種(出身者)を集めた。外部の血を入れたことが勝利の秘訣。それが正しかったことが見えてきたのが2003年」 塩澤「でもその後出てくる創元SF短編賞系の本格SFにはかなわない気が…」 高橋「極北の傑作があっても(それだけじゃ)しょうがない」

2015-12-21 20:20:04
大森望 @nzm

高橋「面白い小説を集めてきて、それをSFと言っちゃっても、それでかまわない。SFのキャパシティはどんどん広がっている。要は見せ方、パッケージの仕方の問題で、それをうまくやったのが2003年の早川書房のSFだと思う」

2015-12-21 20:21:52
大森望 @nzm

そして栄えある第1位は……じゃーん! なんと、2010年。 『虐殺器官』『ハーモニー』文庫化の年。 "伊藤計劃以後"の始まりの年、ってことらしい。

2015-12-21 20:26:56
大森望 @nzm

早川書房70周年記念カフェから帰還。70年からベスト10年を選んで良平さんがその年について話すという形式で、たいへん面白かった。今岡清SFマガジン元編集長が来てたので、冨野監督がファーストガンダムの小説版を早川書房に持ち込んだときの話を詳しく聞く。ほぼ冨野さんの話の通りでした。

2015-12-21 22:54:35
りきさく @rickeysack

早川書房70周年記念カフェで高橋良平氏と塩澤編集長のトークライブを聴いた。『SF雑誌の歴史』の第2巻を読んで以来、出版史はコンテンツだけではなく、流通や法律といった下部構造も見なければわからないのだなあと思っていただけに、そういう方面にも目配りがされていて興味深かった。

2015-12-21 22:58:28
大森望 @nzm

早川書房で今岡編集長が富野さんと面談した時点で、小説版『機動戦士ガンダム』はある程度原稿ができてて(半分くらい?)、今岡さんはそれを読んだうえで、「うーん、これはちょっと違うな」と判断し、SFマガジン連載(または早川書房での出版)の話を断ったらしい(後にソノラマ文庫から刊行)。

2015-12-21 23:00:57
大森望 @nzm

小説版ガンダムがSFマガジンに連載されてハヤカワ文庫JAから出てたら日本SFの歴史は変わってたかも……という話は前に書いたけど(早川書房が一大オタク帝国を築き、早川グループホールディングスを経て株式会社HAYAKAWAになる時間線)、考えたら、結局は角川文庫に移籍してたかも。

2015-12-21 23:07:20