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問題作詰将棋(?)「反復横跳び」と、作者による説明

「反復横跳び」という問題作詰将棋(?)を作りました。還元型無駄合(原型復帰型無駄合)との絡みで、作意手順が確定できないというものです。ツイートしているのはまとめ主本人のサブアカウントです。
ボードゲーム ゲーム 詰将棋 無駄合 将棋 合駒
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出題
みながわ あおい💰 @Minagawa_Aoi2
タイトル「反復横跳び」。駒余りなしでは成立するかどうか微妙。無駄合可・駒余り可のフェアリーとしておいたほうがいいか。#shogi #将棋 #詰将棋 pic.twitter.com/c7cgPiSCc7
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説明
みながわ あおい💰 @Minagawa_Aoi2
「反復横跳び」の説明を書いておきます。作意手順は実は3通りあります。
みながわ あおい💰 @Minagawa_Aoi2
A手順「48飛、39玉、18飛までの3手」 B手順「48飛、39玉、18飛、48銀合、38飛、49玉、48飛、39玉、28銀、同成香、49飛までの11手」
みながわ あおい💰 @Minagawa_Aoi2
C手順「『48飛、39玉、18飛、48歩合、38飛、49玉』×18、48飛、39玉、18飛、48銀合、38飛、49玉、48飛、39玉、28銀、同成香、49飛までの119手駒余り」
みながわ あおい💰 @Minagawa_Aoi2
「反復横跳び」は還元型無駄合(原型復帰型無駄合)と呼ばれるものを利用しています。48飛、39玉、18飛としたとき、玉はどこにも逃げることができません。そこで48に合駒をすることになりますが、これが無駄合ならそこで詰みとなります。48合をすべて無駄合とし、3手詰としたのがA手順。
みながわ あおい💰 @Minagawa_Aoi2
48合に対して同角では58玉と逃げられて不詰になりますから、詰方は手を変えて38飛とします。今度は49玉と逃げられますが、48飛と合駒を取り、39玉、18飛で3手目とほぼ同じ局面に戻ります。違うのは詰方の持駒に取った合駒が1枚増え、玉方の持駒が1枚減っていることだけです。
みながわ あおい💰 @Minagawa_Aoi2
玉方の持駒の枚数は有限ですから、「48合、38飛、49玉、48飛、39玉、18飛」の6手の手順を何度か繰り返せば必ず玉方の持駒がなくなります。48香成の移動合まで入れても、結局最後には取られて合駒をすることができなくなり詰みに追い込まれます。
みながわ あおい💰 @Minagawa_Aoi2
それでは、この駒枯れの詰みが最善手順なのでしょうか?いいえ、違います。詰方は、合駒によっては取った後に合駒を打って詰めることができるからです。具体的には、48飛、39玉の次に、持駒に飛車か金があれば38飛打か38金の1手で詰み。銀があれば28銀、同成香、49飛の3手で詰みます。
みながわ あおい💰 @Minagawa_Aoi2
ゆえに、玉方は飛金銀をなるべく詰方に渡さないようにして最大限の延命を図ります。角香は売り切れ、桂は8段目に打てませんから歩合が最善の合駒となります。歩合を18回繰り返し、玉方が歩切れとなり初めて銀合をし、詰方がその銀を取って28銀、同成香、49飛までの119手駒余りがC手順です。
みながわ あおい💰 @Minagawa_Aoi2
詰方は48歩合を6手の手順で取ることができますが、その歩を打って王手をかけることができません。つまり、48歩合は詰方にとっても「無駄な合駒」といえます。48歩合を無駄合として玉方の応手から除外した(禁止される応手とした)とき、玉方が最大限延命できるのが48銀合です。
みながわ あおい💰 @Minagawa_Aoi2
48歩合は詰方にとって無駄合であり、48銀合は詰方にとって有効合となります。そこで4手目は48銀合となり、取った後で28銀、同成香、49飛までの11手詰となるのがB手順です。
みながわ あおい💰 @Minagawa_Aoi2
思うに、無駄合の「無駄」とは玉方の「無駄な延命」のことを指すのではなく、詰方の「取っても役に立たない」ということを指すのではないでしょうか。詰方が合駒を取ってもそれを活かす機会がなく駒余りとなる。駒余りが完全作か不完全作かということを問う以前の問題として、これは妙手とはいえない。
みながわ あおい💰 @Minagawa_Aoi2
だから、昔の妙手説の頃は無駄合は「妙手ではないから」という理由で除外されるのが自明だった。明治以降に玉方最長説に移行した時も、駒余りに引っかかってしまうのを避けたため、玉方最長説の例外として部分的に妙手説を残すことにした。それが無駄合ではないかというのは前にも書きました。
みながわ あおい💰 @Minagawa_Aoi2
「反復横跳び」に話を戻すと、作意手順は3つあると書きましたが、作者が最も主張したかった手順がB手順であるというのは、これまでのツイートでわかると思います。再掲すると、48飛、39玉、18飛、48銀合、38飛、49玉、48飛、39玉、28銀、同成香、49飛までの11手詰です。
みながわ あおい💰 @Minagawa_Aoi2
一方で、フェアリー詰将棋として「無駄合の概念なし・駒余り可」というルールを想定した時、詰方最短・玉方最長に適うものはC手順でしょう。収束3手目から18飛以下の余詰がありますが、詰方最短であるかぎり不問にすることができます。
みながわ あおい💰 @Minagawa_Aoi2
伝統詰将棋では「詰方最短」はあくまでも玉方の応手選択の時に用いるものであり、「作意より長くても余詰は余詰だ」という解釈に立っています。それでも最終手余詰は(これまでの作品に不完全作の烙印を押すのを避けるという理由で)容認されています。
みながわ あおい💰 @Minagawa_Aoi2
伝統詰将棋で規約論争が絶えなかったり、あえて厳密な解釈を避ける人がいるのは、これまで完全作とされていた過去の作品が不完全作となることを避けたいからでしょう。過去のものを守ることも「伝統」に含まれるのだから、当然の態度ともいえます。
みながわ あおい💰 @Minagawa_Aoi2
もし正式に詰将棋規約が制定されたとしても、「これは過去の作品に遡って適用するものではない」という但し書きが必要になると思われます。それは伝統詰将棋の「伝統」を守るために必要なものだからです。
みながわ あおい💰 @Minagawa_Aoi2
一方で、伝統詰将棋から決別し、「詰方最短」「玉方最長」を厳密に追求したルールの「新詰将棋」が伝統詰将棋と別にあってもいいかもしれません。その場合には「無駄合の概念なし」は必要だし、「駒余り可」も必然的に追加されることになります。
みながわ あおい💰 @Minagawa_Aoi2
結論。伝統詰将棋ではA手順(3手詰)を正解とする人もいるかもしれないが、作者としてはB手順(11手詰)を正解としたい。一方で、新詰将棋という仮定ルールではC手順(119手詰駒余り)が正解となります。以上で「反復横跳び」に関するツイートを終わります。
追記
みながわ あおい💰 @Minagawa_Aoi2
「反復横跳び」の説明を書いている時に思ったんだけど、「無駄合」の「無駄」とは誰の視点から見た「無駄」なのだろうか。詰方視点なのか、玉方視点なのか、作者視点なのか、解答者視点なのか、それともすべてに対して中立かつすべての情報が把握できる存在(いわゆる神)視点なのか… #詰将棋
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