ポスト9.11のハリウッド映画と日本映画 @sasakiyusuke

ささきゆうすけ @sasakiyusuke

佐々木自身は置いておくとして、三浦さん、渡邉さん、藤田さんのお三方は皆、日頃からとても魅力的／刺激的な映画批評を為されています。映画つくっている／つくりたい学生の方々にもぜひ観に来てほしいですし、ぜひ彼らの著作も読んでみてください。

三浦哲哉 @miuratetsuya

あさって1月22（土）池袋リブロで「サブカルチャー戦争」トークショーです。新鋭評論家、渡邉大輔＆藤田直哉、そしてあの宮台真司をうならせたシネアスト佐々木友輔。なんで手ブレ？ノル森は実際アリ？蓮實パラダイムの再設定? 映画評論の未来へ！ http://bit.ly/hNjql2

三浦哲哉 @miuratetsuya

うん。ただ「キャラ」に走るなら実写である必要はまったくない。いまだに最もハイデフィニションな媒体である映画は、ではどこへ？「キャラ」ではなく、「映像圏」の思考がその回答である。 RT: @naoya_fujita ２２日、内容は「新しい映画の見方と美学があるのではないか？」

三浦哲哉 @miuratetsuya

シネアスト佐々木友輔の『ghost ver.4』はマジすごい。微細な映像の肉体から、様々な偽の記憶が検索されて、マルチスレッドの物語が自在に語られた。ポイントは、真正な記憶が前提されているのではなく、映像＝検索からすべてが始まること。21世紀の映像愛のかたち？

藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

２２日、内容は「新しい映画の見方と美学があるのではないか？」という論点になりそうな。『ノルウェイの森』の見方、あるいは岩井俊二監督への評価……などなど、旧来と違う映画の評価の枠組みがあるのでは？　と、佐々木さんと三浦さんが熱く打ち合わせをしている。

藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

.@miuratetsuya 僕は今度の『ゼロ年代プラスの映画』において、ＣＧと３Ｄ時代の映画においては実写の占める位置はどんどん下がっていくのではないか、それにどうするのか、的な問いを投げているのですが、「実写」の可能性と同時に、「実写でない映画」の可能性も見たいです。

藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

.@miuratetsuya　本来はメールで書くべき返信、ここに書いてしまいます。渡邉さんや僕のような（僕は少し違うか）「ゼロ年代的」、次々と展開して末端肥大的な文章になる傾向と「映像圏」と『ghost』は連関を持っていると思います。

藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

.@miuratetsuya　文章も映画も映像もテレビもメールも音楽も、「ネット接続されたモニタ上」に提示されると言う支持体の問題でそれらが等価に感受され、しかも「コンテンツ」の境界を画定する枠の感覚が消失している状況の感性なのだと思うのです。

藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

それはともかく、佐々木監督の『ghost』（の前のバージョン）は、実は『夢ばかり』よりいいのでは、と僕も思った。『新景カサネガフチ』に至って、マルチスレッド、情報環境的なこれみよがしな「技法」は減ったけど、そのテーマが深化して着地しつつある。情報環境と土地の二重化したスクリーン

藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

『新景カサネガフチ』は、解像度の悪さやノイズの載せ具合、それからあの柔らかい撮り方やスピードに、『夢ばかり』の攻撃的な映像とは違う、映像＝情報への居住感とでもいうものが出ていた。

三浦哲哉 @miuratetsuya

『ゼロ年代プラスの映画』あさってまでに読んでおきます！@naoya_fujita 「実写でない映画」の可能性

三浦哲哉 @miuratetsuya

だが僕は、彼らが評価する岩井俊二は苦手で、恥ずかしながらそれをアイデンティティー（真正な映画愛好家！）にしていた気もする。なので謙虚に、岩井的なものが一巡していまもっとも熱いのはなぜか、ぜひいろいろ聞いてみたい。

三浦哲哉 @miuratetsuya

それは村上隆さんがツイートしていた、ノル森から新しい映画の見方・作り方を！運動と関連するでしょう。いまグリフィスからはじめて映画史を学びつつある僕から、いろいろ素朴な疑問を投げかけてみたい。まじでノル森ありですか？

三浦哲哉 @miuratetsuya

ちなみに『夢ばかり』は、あまり評価していません。音楽を構成するのとおなじ水準において「たたみかける」。恣意的に思われました。僕が興味あるのは、検索を誘う細部が光景にあって、それに身体が反応するプロセス。「ノイズ」は意図して作れるものではない。

三浦哲哉 @miuratetsuya

そっか。藤田くんによれば『ghost』はこれ見よがしで、『新景カサネガフチ』のほうがいいんだ。たしかに後者のほうが「作品」としての完成度高いと感じますが、少し大人しいかなと思った。『ghost』は技法というより、中井久夫的な意味でのアンテナだけで勝負してる感が強くて好きだった。

藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

.@miuratetsuya 岩井俊二監督は、『リリイシュシュ』で、エヴァにはまった人たちの心も掴んだようで、庵野監督がエヴァのあと、『ラブ＆ポップ』の、ＡＶのような手持ちカメラ映画を作って、そのあと岩井監督を役者にした『式日』を撮った流れの辺りに何かの変容があった気がします

藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

これはイベント当日にお越しになるお客さんのために、「一言で分かる映像圏」を事前に呟いておいたほうがいいかもしれませんね。ある意味、前回の座談会の続編のようになって来ましたが。@diesuke_w

藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

.@miuratetsuya　『ghost』は評価しています。技法の暴走の作品だと思います。そして、最も突っ走っている作品だと思います。『ghost』と『カサネガフチ』は、大林監督で言う『ＨＯＵＳＥ』と尾道三部作的な違いというか、『ghost』は技法のビックリ箱ですよね。

藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

佐々木氏の作品は、社会学に依拠していないときの映像の方が、好きではある。しかしながら、そういう感性を「学」や「理論」を経由して身体化して、改めて映像に出すという循環の部分は、面白いと思いましたよ。とはいえ、三浦さんが『ghost』を評価されるのも分かります。

藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

以上の感想に佐々木監督@sasakiyusuke　はどうリアクションするのだろうか。佐々木さんが今年『ゾンビランド』をやたら観に行っていたのは何故なのかとか、小池照夫的感性とＳＦ映画好きの感性をどう同居させているのかとか、色々訊きたい。

三浦哲哉 @miuratetsuya

それから『サブカルチャー戦争』の藤田論文。ものすごく刺激的です。9.11についてはすでに語り尽くされていると思っていた。でも藤田君は「ハンディ・カメラ」という観点から「9.11」とそれ以後について語る。この視点は絶対に必要。http://bit.ly/hNjql2

三浦哲哉 @miuratetsuya

「映画みたい」という印象の分析についてはたくさんあったけど、なぜそもそもあれがなぜ「映画」になったのか。「ハンディカメラ」がその条件だった。

三浦哲哉 @miuratetsuya

ふたつのツインタワーが時間差を置いて崩壊する様子を「ハンディカメラ」で撮影したということ。あの事件が象徴的だったのは、個々人の身体に「映画」（撮影・上映）の機構が分散したことがはっきりしたから。僕らは多くのカメラとモニターと囲まれて、それ以後の地平にいる。

ささきゆうすけ @sasakiyusuke

連続RT失礼いたしました。今電車なので、メモ代わりにと‥ それにしてもトーク前に熱い議論が交わされてますね。明日もこの感じが続くのだろうか。緊張します

ささきゆうすけ @sasakiyusuke

明日のトークに備えて、色々考えてることをメモしておきます。