黄昏町(九板)四十三日目

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@hiiragi_r_t_d

【四十三日目】 【魂8/力11/探索2】 【喪失】名前(後ろ半分)、感情「楽」 【異形】三ツ目(力+1、探索+2)、牙(力+2)、鱗(水耐性、力+1)、角(力+2)、竜尾(力+5) #hollytk

2015-12-24 23:26:21
@hiiragi_r_t_d

図書室の机に突っ伏して寝ていたわたしは、遠雷の音で目が覚めた。 ゴロゴロと不穏な低い音が、わたししかいない図書室に響き渡る。 「……これって」 わたしが立ち上がったのとほぼ同時に窓ガラスが弾け飛び、雷鳴のような咆哮が残ったガラスをビリビリと震わせた。 01 #hollytk

2015-12-24 23:28:20
@hiiragi_r_t_d

飛んできた窓枠とガラスの破片を左腕の鱗で弾きながら、わたしはにい、と口角を吊り上げる。 「あなた、生き返ってたんですか」 かつてわたしがこの手で殺した竜が、もう一度咆哮を上げた。 「ちょうどいい」 わたしは懐からパナマ帽を取り出し、机の上に置く。 02 #hollytk

2015-12-24 23:30:10
@hiiragi_r_t_d

わたしの尾が霞み、一瞬で最高速に達する。音の速さをもおそらく超えた一撃は、一直線に竜の眼を貫いた。 「久しぶりに、あなたの血を飲ませてください。前回は味わう余裕、ありませんでしたし」 竜がガクガクと痙攣し、脱力して大きく開いた口から血が溢れた。 03 #hollytk

2015-12-24 23:32:36
@hiiragi_r_t_d

「あれ?もう終わりですか」 わたしは尾の先端をぐりぐりと動かす。尾が突き刺さっていない方の眼球が震え、窓の外で竜の尾が暴れる音がした。 「……脳まで刺さっちゃったみたいですね」 あまりの歯応えのなさに落胆しつつも、わたしはその喉元に牙を埋めた。 04 #hollytk

2015-12-24 23:34:47
@hiiragi_r_t_d

温かい血が溢れ、わたしはそれを飲み干す。蜥蜴みたいな見た目をしておきながら、こいつは恒温動物なのだ。 「……微妙」 わたしは竜の死体を投げ捨て、袖で口を拭った。 「人間のほうが美味しいのは、確かですね」 05 #hollytk

2015-12-24 23:36:31
@hiiragi_r_t_d

「美味しいものを、食べに行きましょう」 パナマ帽を角の先に引っ掛けたわたしは錆び付いた校門を飛び越え、町へと歩き出した。 06 #hollytk

2015-12-24 23:38:39
@hiiragi_r_t_d

──────── 【四十三日目】 【生存】 【魂±0/町へ】 【魂8/力11/探索2】 【喪失】名前(後ろ半分)、感情「楽」 【異形】三ツ目(力+1、探索+2)、牙(力+2)、鱗(水耐性、力+1)、角(力+2)、竜尾(力+5) 07 #hollytk

2015-12-24 23:40:27
@hiiragi_r_t_d

[学校]窓硝子を突き破り、巨大な竜が君へと襲いかかる。《力6以上で竜に勝利【異形『竜尾(力+5)』を入手し[町/説明文参照]へ移動(診断は翌日から)】、力5以下は死亡【魂-2】》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541542 #hollytk

2015-12-24 23:41:26