作家　榊一郎@ichiro_sakaki氏の語る、『凡人が天才とわたりあう方法』・・・企画編・・・発想の転換のおはなし・・・ゴキブリ氷殺スプレーを例に　ほか

榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

ものすごく余談をちょっとだけ。まあラノベ作家にも色々タイプは居る訳ですが。あくまで私みたいな「小説屋」タイプというか、「非芸術家型」あるいは「非天才型」で「技術屋タイプ」を目指している人の場合（まあ天才型は目指してなれるもんじゃないと思うけど）。 #sousaku

榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

日系トレンディという雑誌があるけど、ああいう雑誌はたまに読むと為になるかもしんない。特に新商品開発秘話の類。「発想の転換」「不可能を可能にする考え方」の先例が山程載ってる。 #sousaku

榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

どうも、小説を書く、というと、芸術であるみたいな認識があって、実際芸術家タイプの人にはそれはその通りなんですが。これを「商品を作って売る」という見方をすると、マーケティングリサーチ的な考え方が不可避な訳で。これは、商品（原稿）の向こうのお客さんの望むモノを #sousaku

榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

作り出す、という発想、が在るのと無いのとでは、全然結果が違う気がするのですよ。 #sousaku

榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

たまに「榊の創作論、小説だけじゃなくて、他の分野でも応用がきく」みたいなツイートをくださる人がおられますが、これはさらにそれを逆から考える。商品として見るなら、「喜ばれる商品を作る為の発想」は別に、御菓子だろうと電化製品だろうと一緒。 #sousaku

榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

例えば、一時期、変な使い方をされたせいで、回収騒ぎになってましたが、「氷殺ジェット」という殺虫剤。あれ、殺虫成分は無いのに確実にゴキブリを倒せるという、見事な発想の転換。 #sousaku

けやき あきひと（としあき @zelkovatreefolk

@ichiro_sakaki 追従ではなくて、自分がムーブメントを起こしてやる的な意気込みみたいなことでしょうか？

榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

誰にでも殺虫剤は毒、という考え方が基本にあって。毒だからゴキブリも殺せるのであって。でもゴキブリがよく出る場所、特に調理場ではあまり使いたく無い。 #sousaku

榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

@ZelkovaTreefolk ああ、追従でも、自分がムーブメントを起こすのでも、どっちもです。追従するにも、方向性を理解してないと失敗するし、ムーブメントを起こす場合でも潜在的な需要を探る上で、既存の商品（作品）の成否を見るというのは一つの手。 #sousaku

こばりゅー @covalue

週末に @ichiro_sakaki 先生の創作話があると、とても得をした気分になる。明日は仕事だが、がんばろうと思える。

@tyokorata

昔のバイト先の先輩が飲食店の引っ越しの際、Ｇの大移動を目撃したという…ポ○の樹だとか　なるほど、油ものは集まりますわな RT @ichiro_sakaki: 誰にでも殺虫剤は毒、という考え方が基本にあって。毒だからゴキブリも殺せるのであって。 #sousaku

榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

大抵の場合、ここで思考が止まっちゃうんですが。ここで「別にゴキブリやっつけるだけなら必ずしも『薬』でなくていいじゃん」という発想。「凍死させる」。考えて見れば当たり前の筈なんですが、「殺虫剤」＝「毒物」のイメージが定着しているので、そこまで考えが行きにくい。 #sousaku

焼バードM @tricksterMS

@ichiro_sakaki 確かゴキブリって界面活性剤でも退治できますけど、凍らせるのは処理も楽そう。すごい発明ですね

榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

そこで、「これを吹き付けたら，急激に温度が下がって凍り付くスプレー」つーのを作った場合。これに殺虫成分が含まれている必要はないわけで。となると、赤ん坊が居ようが、調理場だろうが、使える、という事に。これ、発想の転換ですが、なかなかこういう考え方にならない。 #sousaku

榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

で――当然、調理場や赤ん坊の居る場所で殺虫剤使いたくても使えなかった人達は大喜びで、需要はある筈、と。ちなみに私は熱帯魚飼ってますが、熱帯魚の水に殺虫成分溶け込むのが怖くて、水槽のある部屋じゃ殺虫剤使えないのですよ。 #sousaku

皆川悠希／♌🎪👯‍♀️🔥 @yukiminagawa

@ichiro_sakaki 家庭用洗剤もそうですね。化学成分で殺していると思われがちですが、実際には界面活性で油を除去して気門を粘液で塞ぐことで窒息死させているというオチとか。

榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

ちなみにこの「氷殺ジェット」、可燃成分が一部含まれていて、火の点いてる調理場で使った人が、火事状態になる――と叩かれて回収騒ぎになったみたいですが（調理場でも使える、という考え方が逆に仇になったというか）。発想そのものは素晴らしいな、と。 #sousaku

榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

まあ先程から何人かの方がおっしゃってますが、界面活性剤でもゴキブリは殺せますがｗ　問題は、それを、ゴキブリ追って吹き付けまくると、大変な事にｗ 　いやまあ、それはともかく #sousaku

榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

この考え方を、創作論に応用すると、どうなるか。例えば、しばしば企業家とか凄腕の企画屋さんなんかが言ってるのを見ますが、「駄目だと誰もが思う所にこそ金脈はある」――固定観念をひっくり返す発想ができたりする。 #sousaku

榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

例えば、一時期、「ファンタジーがもう流行らない」という話がしばしば聞こえてきましたが。「だからファンタジーはもう書かない」とするのは簡単なんですが、一歩戻って。「何故売れない？」と。 #sousaku

じゃこりゃん @Jakoryan

@ichiro_sakaki 台所の湯沸かし器の後ろに逃げたＧ退治に熱湯使ったことありますが、あれも効果ありましたよ！熱帯魚いたらこれも無理ですが…

けやき あきひと（としあき @zelkovatreefolk

@ichiro_sakaki 目的の再検証という感じですか？

榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

人間の中身がそんなにいきなり変わる訳でも無し、ましてや、ファンタジーや冒険モノで売れているものはある。というかワンピースとかがあんだけ売れている以上、ファンタジー冒険ものである、というだけで売れない訳じゃないんですよね。 #sousaku

榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

まあその理由については諸説ありますが、例えば「ＳＦが売れなくなったのと同じで、前提として要求される知識が多すぎる」――例えばファンタジーが爆発的に流行ると、そういう作品が沢山出てきて、それが当たり前になって、知らず知らずの内にその世代の人達はそれを

古加海　孝文 @sirondragon

@ichiro_sakaki 全くその通りで、急に人間の考えが変わるなんて事は無いですよね。