tadanoriyokoo 横尾忠則さんのツイートまとめ

tadanoriyokoo 横尾忠則さんの難聴とアート関連ツイートをまとめました
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横尾忠則 @tadanoriyokoo

北斎が90才の時、「あと10年あれば宇宙の神髄を描くことができる」(正確ではないが、まあこんなこと)。60、70才では到達できない境地だ。bit.ly/1Xgurj

2015-08-13 10:42:24
横尾忠則 @tadanoriyokoo

自分の声が変な声に聞こえて話すのが億劫です。人の声や外部の音が聞き取りにくいので内なる肉体の声を聞くしかないです。bit.ly/1Xgurj

2015-09-14 18:52:31
横尾忠則 @tadanoriyokoo

日光、中禅寺湖に来ています。辺り全体がまるで雲の中にいるようで、ぼくの耳の難聴のようにモワーッとしています。耳だけではなく、この間から舌も痛み、健康な瞬間は一日のうち、わずかの時間です。

2015-09-15 17:39:21
横尾忠則 @tadanoriyokoo

華厳の滝には西洋人の老夫婦のグループが写真を撮っていました。そんな人達ばかりをぼくは写真に撮りました。耳がよく聴こえないので、人が沢山いても静かなもんです。

2015-09-15 17:39:27
横尾忠則 @tadanoriyokoo

「壮快」なんて老人雑誌で耳鳴り、難聴の治し方の研究をしていますが、医者に行くと「加齢」と言われて終りです。いくら心の声を聴いて——なんて言っても、耳が聴こえないのはウットーシイものです。bit.ly/1Xgurj

2015-09-15 17:39:37
横尾忠則 @tadanoriyokoo

30代になってもまだ読書への関心がなく、なぜか? というようなことを「ユリイカ」に書いた連載文をまとめたのが「言葉を離れる」(青土社)です。「言葉から見離される」自由な快感について書いています。bit.ly/1Xgurj

2015-10-02 11:44:23
横尾忠則 @tadanoriyokoo

新刊「言葉を離れる」(青土社)の広告は一般的に見れない、または気づかれそーにないので広告します。「観念ではなく肉体や感覚の力を信じ続けてきた画家が、言葉の世界との間で揺れ動きながら自伝的記憶も交えて思考を紡ぎ出す」(帯より)

2015-10-05 10:38:35
横尾忠則 @tadanoriyokoo

耳鳴り、難聴、まだ続いています。全世界が内側から梱包されたようなケッタイな空気音みたいな、白くなったような音の世界で生きていますが、これって「生きている」と言えるのかな? 音が死にかけているという感じなんだなあ。

2015-10-05 10:42:02
横尾忠則 @tadanoriyokoo

もう2年が過ぎようとしているのに足指の骨折まだ痛む。毎日が肉体の確認をしております。人間、年を取ると肉体だけですね。心より肉体の方がエライんです。若い頃と逆です。

2015-10-07 18:24:25
横尾忠則 @tadanoriyokoo

絵も心が描くんじゃなくて肉体が描くんです。テーマもスタイルもすべて肉体が決めてくれます。

2015-10-07 18:24:40
横尾忠則 @tadanoriyokoo

老人になるということは肉体が生きるということなんですよね。肉体が終ったら、その次の世界では心が生きてくれます。bit.ly/1Xgurj

2015-10-07 18:25:07
横尾忠則 @tadanoriyokoo

脳に合わさずに体に合わした仕事の仕方、話の仕方、絵の描き方、生き方、行き方に変えます。他人のペースではなく自分のペースでゆっくり、じっくり、怠け怠けに決めました。

2015-12-21 10:43:51
横尾忠則 @tadanoriyokoo

来年こそは大作と思っているけれど、その前に体力だね。ここ1〜2年ヘトヘトだったから作品が小さくなっていた。これはまずい。できれば神戸の美術館での公開制作も計画したい。公開制作って観客のエネルギーを吸収しちゃうんですよね。

2015-12-25 10:18:24
横尾忠則 @tadanoriyokoo

9月6日以後の突発性難聴のため、音声が音響に変化したとは前にもツイートしたけれど、最近はもっと進化して、抽象化した音の世界にいるようだ。まるでジャクソン・ポロックの世界だね。もう外部の音に頼ってはいられない。すると内なる声(音声)との対話生活になってきた。

2015-12-25 17:02:35
横尾忠則 @tadanoriyokoo

そう、アートは本来内なる声を具現化するんだから丁度いいよ。

2015-12-25 17:02:43
横尾忠則 @tadanoriyokoo

とにかくぼくの耳に入る音はメチャクチャだから、そこから生まれる絵や言葉もメチャクチャになるしかない。

2015-12-25 17:02:50
横尾忠則 @tadanoriyokoo

「言葉を離れる」という本(青土社)を出したばかりだけれど、あの本を書く頃からすでに難聴は秘かに準備されていたに違いない。そーいう意味では予兆の本だったのかも。

2015-12-25 17:02:58
横尾忠則 @tadanoriyokoo

ぼくにとってのアートが如何に言葉から離れ、解放され、自由になるかが如何に重要であるかだ。言葉の呪縛から自由になれなきゃ芸術は単に現世的なものから一歩も出ない。

2015-12-25 17:03:11
横尾忠則 @tadanoriyokoo

老齢になって難聴になった必然性が実によくわかる。アートのためには喜ぶべきかも知れない。bit.ly/1Xgurj

2015-12-25 17:03:16