公共的観点からの権利「自主放棄」の可能性 / 高性能な製本機の個人所有や委託製本の可能性について
- ttt_ceinture
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在庫切れで数年放置なら版元事情として斟酌できるけど、十年・数十年規模の在庫切れ放置物を見ていると「さっさと版元は版権放棄して、読者に公式アップロードさせろよ」と思う。
2011-02-17 22:28:31版権放棄だけだと、著作権者が残されるので不適切な文章になった。「版元は版権放棄して、著者や訳者あるいはそれに特化したNPO団体にでも公式アップロードさせろよ」か「版権と著作権を自主放棄して、読者あるいはNPO団体に公式アップロードさせろよ」あたりが無難か。
2011-02-17 22:36:53違法流通については販売されて間もない商品の利益損失や著作権者への報酬にならない点がよく強調されるが、在庫切れで新刊入手至難で、古書市場で払底し、図書館にも無い(あってもアクセス困難)なとき、「在庫切れを長期放置し、権利保持するコンテンツ殺し」は読むことにおいて「障害」でしかない。
2011-02-17 22:41:30版元の版権自主放棄を交渉するNPO団体の登場が待たれる。その上で、著作者(著者や訳者)による新規経路での再販売が生じるなり、そうした業務を代行する団体が登場するなり、著作者の著作権放棄による公開やアーカイブ設立にいたればよいと思う。
2011-02-17 22:51:05私企業の商業活動と、NPOや公企業の公共活動。この両方を重視する新たなバランスの設計が必要だ。違法か合法か、紙か電子か、ビジネスモデルの成否といった話だけでは、こうした議論にいつまでたってもならない。意図的に避けてるのかと思うぐらいに欠落してる。
2011-02-17 22:55:38私企業の商業活動と、NPOや公企業の公共活動。この両方を重視する新たなバランスの設計が必要だ。違法か合法か、紙か電子か、ビジネスモデルの成否といった話だけでは、こうした議論にいつまでたってもならない。意図的に避けてるのかと思うぐらいに欠落してる。
2011-02-17 22:55:38ぶっちゃけて言うと、iPadとKindleなど電子端末成功以後といった情勢や、外語や学術書を読む層も可視化されたTwitter以後といった要素を省くと、議論のおおよそを追って欠落に心底うんざりした00年代前半~中盤の言説情勢と大差ないように思っている。
2011-02-17 22:58:40私の発想は本来、公共財としての使用可能性や商品の公共財への移行に向けた権利や慣習の領域に関心があるので、まとめを改題して冒頭に追加した。: 「公共的観点からの権利「自主放棄」の可能性 / 高性能な製本機の個人所有や委託.. http://togetter.com/li/91716
2011-02-18 00:04:19iPadの出現による変化で気になったのを整理する: ・pdfの邦語・外語の論文や洋書などを読むことができるようになった。iAnnotate PDFなどのアプリでメモ機能も生じ、書籍に比べたときのpdfの弱点とみなされていたものが削減された。
2011-02-18 00:08:49・5千~1万以上の大量の書籍を持っている層(著述家か研究者かよく本読む人)は、蔵書管理面積のコスト削減のため、スキャンスナップなどで自炊(自分でスキャン)し、pdf管理をするように。この動きは以前からあったが、iPadとiAnnotateによってより促進される動きとなった。
2011-02-18 00:11:07ただし、これは5千以上の書籍を持つ層における悩みと解決策であって(スキャンしても捨てられない・やはり印刷して読んでしまう、という調子もその中で見られることも)、苦肉の策としての電子端末によるファイルのままでの読書、という面もあった。この層が製本に向かわないのは蔵書管理コストゆえ。
2011-02-18 00:14:19・そうした蔵書管理コストに悩まされない層においては、印刷~製本されることによる書籍形態がまだまだ有効。また、竹熊赤松対談で赤松が強調するように、リアルスペースでの回し読みといった知る・読む機会を獲得する面が製本済本には大きい。あと、デジタルディバイドがある。
2011-02-18 00:18:34電子端末の思いがけない成功(アップルが出したことやpdfを読める点が大きかったのだろうと思う。00年代中盤の東芝やSONYの電子端末の機械性能や表示技術の競争宣伝や、大手出版社が既存の大きな市場である漫画のレンタルなどしか考えてなかったような事態のどうしようもなさが思い出される)
2011-02-18 00:21:36によって、電子端末~pdf~DL販売や自分の書籍をスキャン、という路線が以前より現実味を増したけれども、長い論文や大部の書籍を端末ではどうも読めないという声も上がっている。
2011-02-18 00:23:14よって、ファイルでの販売(赤松の成功は販売ではなく広告つきでの無料配布という点が目覚しい)/印刷/製本を含む川の上流から下流までを視野に入れる必要がある。
2011-02-18 00:26:54「と同時に」、上流である著作物の選別が権利切れ・最初から非営利頒布や、著者や版元ごとの散発的なものにとどめるのではない視野での議論がほしい。版権や著作権の自主放棄や放棄への交渉といった局面が必要だと思う。権利保持による遮断弊害を商品から公共財への移行によって調整できないものか。
2011-02-18 00:30:05そもそも英米で電子ジャーナルが活発になったのは、背景に大学図書館の叢書管理費や購入費の問題があり、また、研究は非営利志向があったため促進されたわけだが、公共財である非営利活動(研究)の成果の公開とアクセサビリティの問題が、根本的に日本の話では抜け落ちている。
2011-02-18 00:33:40こうした図書館問題から端を発してアメリカで結成されたSPARC(The Scholarly Publishing and Academic Resources Coalition )が、日本にSPARC/JAPANとして導入された途端、
2011-02-18 00:37:56「英語圏に日本の研究成果をアピールします」といった路線に根本的に変わったときの馬鹿らしさと、今の議論水準の惨状はおおよそ変化がないんじゃないだろうか http://www.nii.ac.jp/sparc/
2011-02-18 00:38:02私は、SPARC/JAPANが結成され、それを報道したニュース記事が「日本に眠るノーベル賞級の研究者を提示しましょう」一色に染まり、ネットでも活字でもそれに対する批判論調が全くでないのを見た当時、心底どうしようもないと絶望した記憶がある。
2011-02-18 00:40:43学者は学者で自分の研究領域とその規律を含めて、生徒への伝達における障害としての在庫切れ放置を怒るといった言動が大半で、個別の利害問題でしかなく、「個別利害」でしかないという点で版元の商業活動と大して変わらないと見ている。万民的な局面とこのままでいいのかという点が重要なのに。
2011-02-18 00:47:02Internet ArchiveやOpen Content Allianceの設立者ブリュースター・ケイル(Brewster Kahle)が製本機を積んで書籍を無料配布するブックモービルで活動していることも、こうした構図において理解できる http://bit.ly/ejTfb1
2011-02-18 00:52:37実業家としてのジョブズもいいけど、教育者としてのアラン・ケイの子供向けプログラミング教育ソフトSqueakや、リアルスペースでのケイの活動を、
2011-02-18 01:08:02PC/リアルスペースの関係を複合させたものや、法権利と行動慣習の関係により深めた路線が出ないものだろうか http://bit.ly/i7hEa6
2011-02-18 01:08:15