ヒトラーが語った「ナチズムは私の死とともに消滅するが、100年後には新たなナチズムが生まれている」とは？　追加

イヌノオー＠ @inunohibi

年末のまとめ。被る部分は手短にする。

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この前の「新・映像の世紀」では、ヒトラーがドイツの失業問題を解決し、さらに労働者の福利厚生を実現したことを描いていた。しかし、戦争が始まって兵士と兵器生産に人手が振り向けられると、労働者不足が深刻になり、外国人が強制的に働かされた。

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第一次世界大戦では、国内の資源不足、食糧不足で軍が持ちこたえられず崩壊したが、失態をごまかす為に軍部は、「戦場では負けていなかったが、ドイツをかく乱させたいユダヤ人や共産主義者の陰謀で敗北した」という神話を流布した。

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ナチ党の中核は「前線世代」といわれる、第一次世界大戦で兵役を経験した世代である。彼らは、勇敢に戦ったはずなのに、自分たちが戦争に負けたことに納得できなかったのだが、ユダヤ陰謀論はそれを埋め合わせてくれた。

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ナチスも第一次世界大戦の教訓は分かっていたから、食糧だけでなく、生活用品の供給を維持することにも心を配った。ドイツ人は、「生活用品が安定供給されている限り、ドイツは大丈夫だ」という幻想に浸った。

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戦時中、強制連行された外国人は、ドイツ人の生活水準を維持するために、ひどい待遇で働かされた。劣悪な底辺労働を外国人がになうという経済構造は、ひそかに戦後のドイツ経済にも受け継がれている。

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ベルリンの壁崩壊、東欧の民主化後、旧東ドイツと東欧の教育水準の高い労働者を、西ヨーロッパ諸国は活用できるようになった。旧共産圏といえば、偏ったイデオロギー教育をしているイメージばかりがあって、「教育水準が高い」といわれてもピンとこないかもしれない。

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イギリスやフランスでは、主に旧植民地から貧しい移民がやってくるが、彼らは現地語の読み書きも満足に出来ないことがある。それに比べると、文化的に近く識字率も高い旧東欧の労働者は、質が高いのだ。

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近年、ヨーロッパで貧しい移民による暴動が、何度か起こっている。豊かな白人は、彼らが現地の文化に馴染まず、福祉を食い物にしていると思っているが、一方で底辺労働をになって白人の生活を支えているのも事実である。

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移民を白人のための便利で都合のいい労働力として使い捨てにすると、格差に不満を持った移民と摩擦が起きる。待遇を改善すると、「福祉を食いつぶされる」と白人の不満や批判が高まる。ヨーロッパ諸国は大きなジレンマに直面している。

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ヒトラーは、破滅が近づくと、「ナチズムは私の死とともに消滅するが、100年後には新たなナチズムが生まれている」といったらしい。それは何を予言しているのだろうか・・・。

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ユダヤ人の虐殺は敗戦のギリギリまで続いたため、ソ連軍が収容所に到着したとき、多くの証拠を押収できた。実行者は証拠を全て消し去ろうとしたが、間に合わず、野ざらしで積みあがった死体の映像は、人々に衝撃を与えた。

イヌノオー＠ @inunohibi

それでも当初、イギリスやフランスはソ連側の誇張が入ってると思っていた。アウシュヴィッツ強制収容所から生還した作家プリーモ・レーヴィは、虐殺の実行者達をこう記す。

イヌノオー＠ @inunohibi

「何らかの証拠が残り、お前達のうち誰かが生き延びたとしても、お前達のいう事は信じられない、と人々は言うだろう。それは連合国側の大げさなプロパガンダだといい、すべてを否定するわれわれを信じるだろう」