Kaz1379 さんによる翻訳Tweet:2015年末に語られたプーチン大統領の世界観について、米誌アトランティックの記事。

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平井和也@ロバート・マクマン著『冷戦史』訳者 @kaz1379
2016年新春、海外報道の豪華版ツイートです。昨年末のロシア国営放送の特別番組「世界秩序」で紹介されたプーチン露大統領の世界観についてです。
平井和也@ロバート・マクマン著『冷戦史』訳者 @kaz1379
【米誌アトランティック】昨年末の露国営放送の2時間番組「世界秩序」で紹介されたプーチン露大統領の世界観とは? theatln.tc/1R8tO8l 続1 pic.twitter.com/rRM5jYhqOw
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平井和也@ロバート・マクマン著『冷戦史』訳者 @kaz1379
プーチン露大統領は昨年9月の国連演説で欧米各国に対して、それまでどういう外交を展開してきたのか意味がわかっているのかという疑念を投げかけた。この問題提起にはアラブの春を当初楽観視していた米国主導の各国政府に対する非難の意味がある。続2
平井和也@ロバート・マクマン著『冷戦史』訳者 @kaz1379
アラブの春は、かつて安定していた中東と北アフリカの各地に混乱とイスラム原理主義勢力による暴力の拡大を招いた。これらの出来事に対する見方は米露間で異なっている。続3
平井和也@ロバート・マクマン著『冷戦史』訳者 @kaz1379
昨年末の露国営放送の2時間番組「世界秩序」(Miroporyadok)では、国際関係は自国の国益を追求する各国の利害関係の上に成り立っており、主権侵害は不安定化の原因になるというプーチン大統領の現実主義的な世界観が紹介された。続4
平井和也@ロバート・マクマン著『冷戦史』訳者 @kaz1379
プーチン露大統領「自分が正しいと考えているいかなる価値観も他者に押し付けるべきではない。我々には我々の価値観があり、我々独自の正義に対する考え方がある」続5
平井和也@ロバート・マクマン著『冷戦史』訳者 @kaz1379
プーチン露大統領は具体的な国名は挙げていないが、この番組を通して米国の外交政策をやり玉に挙げ、現在の中東の混乱の責任が米国にあることを訴えようとしているのは明らかだ。続6
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この番組の反米メッセージは微妙に表現されているものの、容赦ないものがある。9.11テロ後の米国の間違った政策と中東への介入の失敗に対する批判の一部には、米国のリベラル派、中道派、保守派にとって反論の余地がほとんどない。続7
平井和也@ロバート・マクマン著『冷戦史』訳者 @kaz1379
この番組はさらに踏み込んで、世界支配を目論む強欲で救いようのない近視眼的な「海の向こうの」(プーチン大統領が米国の指導層を表すために繰り返し使用したフレーズ)謀略論者に責任があるという強いシグナルを発している。続8
平井和也@ロバート・マクマン著『冷戦史』訳者 @kaz1379
つまり、露が不当に悪者扱いされ、経済的な苦境に追い込まれているというメッセージだ。この視点は露の世界像を知るための手がかりになる。露にとって外交政策とは、米国の想像をはるかに超えたレベルで国内政策と同等のものだと言える。続9
平井和也@ロバート・マクマン著『冷戦史』訳者 @kaz1379
特に、露にとっての近くの外国にはウクライナが含まれており、露のウクライナとの血縁、歴史、文化に基づく関係は今でも緊密なものだ。続10
平井和也@ロバート・マクマン著『冷戦史』訳者 @kaz1379
国際関係におけるあらゆる害悪の根源は民主主義を広めるという米国の使命感にあるが、旧ソ連圏の「カラー革命」に対する米国の支援には微妙なものがあり、イラクのサダム・フセイン政権転覆はあからさまなものだった。続11
平井和也@ロバート・マクマン著『冷戦史』訳者 @kaz1379
ラブロフ露外相は、アラブの春は海外の扇動によるものであり、中東における政府の腐敗や政治の停滞、雇用の不足に対する国民の不満の広がりを無視した動きだったと断言している。続12
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プーチン露大統領は昨年9月の国連演説で、アラブの春がもたらした結果についてオバマ米大統領を直接批判してはいないが、2001年以降イスラム教圏への介入政策を取っている欧米各国の指導者に対して、次のように述べている。続13
平井和也@ロバート・マクマン著『冷戦史』訳者 @kaz1379
プーチン露大統領「私は欧米各国の指導者に対して一貫して慎重な行動を訴えてきた。文化、宗教などが異なる国に対して、善意や民主主義といった自国の価値観を押し付けるのは間違っている」続14
平井和也@ロバート・マクマン著『冷戦史』訳者 @kaz1379
プーチン露大統領「しかし、率直に言って、欧米各国の指導者は明らかに自分たちが絶対に正しいと考えているため、誰も私の言葉に耳を傾けようとはしない」続15
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プーチン露大統領は、結果の如何にかかわらずこういう欧米の指導者の責任を問う者はいないとし、「工作活動」が間違った結果を生んでも、問題の指導者は「さあ、次だ!」と考えるだけだと述べている。続16
平井和也@ロバート・マクマン著『冷戦史』訳者 @kaz1379
プーチン露大統領「彼ら欧米各国の指導者は偉大であり、海を越えて鎮座している。ドルは世界通貨であり、ドルこそが世界最大の経済力を持っている」続17
平井和也@ロバート・マクマン著『冷戦史』訳者 @kaz1379
プーチン露大統領が言っている「工作活動」には露、仏、独が反対した2003年のイラク戦争が含まれている。続18
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プーチン露大統領は当時のジャック・シラク仏大統領について、昨年11月のパリ同時多発テロのようなテロが欧州で発生する可能性があり、それはサダム・フセイン政権転覆の結果生じた無政府状態が原因となると予見していたと述べている。続19
平井和也@ロバート・マクマン著『冷戦史』訳者 @kaz1379
番組ではまた、カダフィ政権下のリビア空軍による虐殺を防止するために2011年に行われたリビアの飛行禁止空域の強制設置についても言及している。続20
平井和也@ロバート・マクマン著『冷戦史』訳者 @kaz1379
番組では「来た、見た、彼は死んだ」という当時のヒラリー・クリントン米国務長官のカダフィ殺害に関する発言を含む映像も放送され、残酷な殺害シーンが流され、米国の介入と流血による幕切れの余波という生々しい結末が強調された。続21
平井和也@ロバート・マクマン著『冷戦史』訳者 @kaz1379
番組にはウィキリークス創設者のジュリアン・アサンジ氏も登場し、シリアのアサド政権弱体化を狙った米国の政策を暴露した外交公電が紹介された。米国の支援を受けていると見られるテロリストによってもたらされた混乱を嘆くシリア国民の映像も放送されている。続22
平井和也@ロバート・マクマン著『冷戦史』訳者 @kaz1379
ただ、反乱の引き金となった抗議デモに対するアサド政権の残虐な取り締まりや、民間人を狙った樽爆弾、米国の対IS空爆作戦については、番組では言及されていない。続23
平井和也@ロバート・マクマン著『冷戦史』訳者 @kaz1379
しかし、番組名「世界秩序」に込められたメッセージは地理的にも歴史的にも、9.11テロ以後の米国の対中東政策を超えた意味合いを含んでいる。つまり、今日の真の問題とは、ISの台頭ではなく、露と欧米の関係の決裂にあるということだ。続24
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