動物の権利運動、ピーター・シンガー、キリスト教についての雑感(セルフまとめ)

新無神論と動物倫理についての記事を読んだのをきっかけに、考えたことをだらだらとツイート
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21世紀の道徳 @RiceDavit

The unfair treatment of the animal rights movement whyevolutionistrue.wordpress.com/2015/11/22/the… ジェリー・コインのブログ。「動物の権利運動の不公平な取扱い」という記事で、動物の権利運動に賛成的。

2016-01-10 09:49:36
21世紀の道徳 @RiceDavit

Michael Shermer » Confessions of a Speciesist michaelshermer.com/2014/01/confes… マイケル・シャーマー「種差別主義者の告白」

2016-01-10 09:51:09
21世紀の道徳 @RiceDavit

New atheists must become new vegans: Sam Harris, Richard Dawkins and the extra burden on moral leaders salon.com/2016/01/09/new…

2016-01-10 09:51:45
21世紀の道徳 @RiceDavit

@RiceDavit この記事では、新無神論者たちは動物の道徳的地位やベジタリアンになる必要性をある程度は認めているのに、実際にはベジタリアンにならないのは不徹底・偽善だ、と批判しているのだが、厳しすぎる意見なような気もする。

2016-01-10 09:54:08
21世紀の道徳 @RiceDavit

新無神論では「宗教がなければ人は道徳的になれない」という意見に反論するためにも、宗教的な要素のない世俗的な倫理学に関心のある人が多いようだけど、ピーター・シンガーのような功利主義者がよく持ち出されたり支持されているようだ。俺の観測範囲の問題の可能性もあるが。

2016-01-10 09:58:01
21世紀の道徳 @RiceDavit

日本では「動物の権利運動や動物倫理は、西洋発祥のものだから、キリスト教的だ(だから日本で受け入れる必要性はない)」と言われることがたまにあるが、むしろキリスト教批判の流れで動物の権利や動物倫理にたどり着くこともある。

2016-01-10 10:00:40
21世紀の道徳 @RiceDavit

「動物の権利運動や動物倫理は、西洋発祥のものだから、キリスト教的だ(だから日本で受け入れる必要性はない)」という趣旨の文章は、学者が書いた本ですらよく見かけるのだが、いろいろと雑で適当だと思う。

2016-01-10 10:04:48
21世紀の道徳 @RiceDavit

西洋由来の気に食わないものには、「キリスト教的」(=普遍的なものではなく特殊なもの)というレッテルを張って無効化する、ということはよく見かける。動物の権利に限らず、女性の権利や民主主義などについても、それが気に食わない人は「キリスト教的」だと言い出したりするなど。

2016-01-10 10:08:53
21世紀の道徳 @RiceDavit

英米の歴史家が英語で書いた、英米の動物の権利運動・動物愛護運動の歴史について書かれた本は何冊か読んできたが、動物の権利や動物愛護の考え方がキリスト教由来である、という主張をしている本は無かった。

2016-01-10 10:11:25
21世紀の道徳 @RiceDavit

現代日本人の動物観―動物とのあやしげな関係 石田 〓 amazon.co.jp/dp/4904117050/… この本では、かなり無理やりで怪しい論理で「動物の権利や動物愛護の考え方がキリスト教由来である」という主張がされていた。

2016-01-10 10:14:29
21世紀の道徳 @RiceDavit

前にも書いたが、日本人が日本語で書いた、日本の動物観や自然観、食文化などについての本では、唐突に西洋の倫理観や文化についての(雑な)文章が挿入されて、日本の文化や倫理観などを持ち上げるための比較対象にされることが多い。

2016-01-10 10:18:34
21世紀の道徳 @RiceDavit

「ピーター・シンガーの考え方は、すべての生命を等しいとはみなさず、生命の価値に区別を付ける考え方だ。ところで、キリスト教も、生命の価値に区別を付けている。だからシンガーの考えはキリスト教的だ」という趣旨の文章も見たことがあるな。

2016-01-10 10:23:51
21世紀の道徳 @RiceDavit

本やwebサイトを参照したり引用したりしながらまとまった文章をブログで書いたほうが後にも残るし生産的なのだが、今日は二日酔いで頭が痛いのでTwitterに書き散らそう。

2016-01-10 11:15:04
21世紀の道徳 @RiceDavit

私が読んだ英米の動物愛護運動・動物の権利運動について書かれたものをうろ覚えで参照すると、「使役用や食用ではなく、愛玩用のペットとして動物を飼う習慣が普及し始めたこと」や「都市化が進み、食用や使役用として動物を使用しない生活をする人々の数が増え始めたこと」が…

2016-01-10 11:25:29
21世紀の道徳 @RiceDavit

…動物へ共感を示したり、動物の苦痛に配慮する感性を人々にもたらして、動物愛護運動が行われる基盤を生み出した、という説明がされているものが多かった。もちろん、ダーウィンの進化論の影響で人間と動物の連続性が理解されるようになったことも影響している。

2016-01-10 11:25:48
21世紀の道徳 @RiceDavit

そのうえで、イギリスでは産業革命で生じた諸々の問題を改善しようとする社会改良運動・弱者救済運動が盛んになったが、その流れで動物愛護運動も登場した。アメリカでも、南北戦争後の社会改良運動のなかで動物愛護運動が登場。

2016-01-10 11:32:13
21世紀の道徳 @RiceDavit

動物への配慮―ヴィクトリア時代精神における動物・痛み・人間性 ジェイムズ ターナー amazon.co.jp/dp/4588021591/…

2016-01-10 11:37:55
21世紀の道徳 @RiceDavit

この本では「当時のイギリスでは貧困者の救済運動が起こっていたが、貧困者の問題は中産階級に罪悪感をもたらすので、階級的な問題から目を逸らしつつ慈善心を満たしたい中産階級が動物愛護運動に飛びついた」と説明をしているが、ほかの動物愛護運動史の本ではターナーの説明は批判・否定されている。

2016-01-10 11:39:23
21世紀の道徳 @RiceDavit

@rebut_y 動物愛護運動を行っていた運動家たちは貧困救済運動や反奴隷制運動など人間を対象にした運動も行っていた、動物愛護組織から児童救済組織が派生した事実などを指摘して、「同情心は転移するものではなく、様々な問題へと拡張していくものだと見なすべきだ」という批判がされています

2016-01-10 12:15:06
21世紀の道徳 @RiceDavit

動物愛護運動が盛んになって、荷馬などの使役動物や娯楽目的の動物虐待が批判・禁止されるようになったり、捨て猫や捨て犬の保護が行われるようになったり、生体解剖が批判されるようになったが、肉食の問題にはあまり切り込まれなかった。

2016-01-10 11:43:21
21世紀の道徳 @RiceDavit

肉食を批判するかどうかは動物愛護運動の内部でも意見が分かれていて、少数派ながら肉食批判派がいたが、主流派にはならなかった。しかし、20世紀半ばに工場畜産の問題が取り上げられるようになり、『動物の解放』が出版されるなどして、肉食も批判する動物の権利運動が登場した…という流れ。

2016-01-10 11:47:21
21世紀の道徳 @RiceDavit

For the Love of Animals: The Rise of the Animal Protection Movement Kathr... amazon.co.jp/dp/0805080902/… @amazonJPさんから

2016-01-10 11:50:05
21世紀の道徳 @RiceDavit

For the Prevention of Cruelty: The History And Legacy of Animal Rights Acti... amazon.co.jp/dp/0804010870/… @amazonJPさんから

2016-01-10 11:50:43
21世紀の道徳 @RiceDavit

The Animal Rights Movement in America: From Compassion to Respect (Social M... amazon.co.jp/dp/0805738843/… @amazonJPさんから

2016-01-10 11:51:26
21世紀の道徳 @RiceDavit

The Rights of the Defenseless: Protecting Animals and Children in Gilded Ag... amazon.co.jp/dp/0226652017/… @amazonJPさんから

2016-01-10 11:52:12