ビターフューチャー合同「キセキの風葬」感想まとめ

のりおり彩暁🚃日曜日東プ54a @graveborn_muse

腹ごなしにBF合同読んでるころ

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Rスキーさんの「ユメノトビラの先」を読了。これ、就活疲れの怨嗟を書いたんじゃないの…という冗談はさておき、本来のサクセスストーリー（となりそこない）ってこういうものだとガツンとぶつけられたお話でした。矢澤も絢瀬も、この向こうがどうなるのかも分からないし、お話は繰り返すんだろうなと

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きーぼうさんの「透明な鳥籠」を読了。婚約者ってまるで鏡のような存在で、自問自答して袋小路に追い詰められた印象を受けました。この先がどうなるのか、まで想像するのがこの作品のミソなんだろうなあ。ありきたりな題材を無難に調理したイメージだけど無駄がなくて整っていると思いました。

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あましゃちさんの「夢に穢れた割れ鏡」を読了。これがまず考えられる道、だけどあの複雑な締めが良いところだと思う。終盤のりんぱなちゃんのシーンは特に突き刺さるし、にこの行動も現実的。「アイドルの矢澤にこ」が生きていたら、きっとライブをやりなさいとか言ってたのかもなあ。

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リーさんの「愛と夢のパラドックス」読了。ある賭け事をしたけど見事に外れた、って書くと簡単だけど、実に刺さる話でした。でも最後の一文がせめてもの救いで、これからも賭け事に出て欲しいと願っています。

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自分が書いた夏の個人誌とは対照的で、穂乃果の選択次第では同じ未来だってあるだろうし、逆も…なんて思ったりしました。

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himさんの「一歩先のきみ」を読了。なんというか、皮肉だ。絵柄はシンプルで柔らかめなのが花陽ちゃんの立ち位置を象徴している風に見える。

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続いて、同じくhimさんの「親愛なる」も読了。大人になって、三角形が見えなくなってしまったのが痛い。三角形が壊れるのはもちろん、空港で一人旅立ってしまうのもほろ苦い。それでも海未ちゃんへの手紙が未来を感じます。BFらしいお話でした。

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わいえぬさんの「天使は癒えない傷を刻む」を読了。例えるならモルヒネ。凛ちゃんが男を嫌う描写がこれでもかと詰め込まれているのが巧い。にこちゃんは多分、凛ちゃんの表面を見破ってるんだろうなあ。後のダメージも含めて、まさにセックスが麻薬のように描かれていました。

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ハナゲモゲさんの「身勝手な〇〇、影」を読了。主人公がとてもリアルで吹いたw最終的な行動まではともかく、人間の欲求や気持ちがこの短編に詰め込まれている。夢小説ともとれるからあのタイトルというのも巧い。今でも支えになっている人が…って最後は皮肉がこもっているなあ。

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夏鈴さんの「あなたのことが好きだった」を読了。すれ違いのぞえりか…最後にされきれずに希に救われたのが優しさなんだろうなあと

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ぱくちりえんぬさんの「優しさの順番」を読了。さすが話に聞くうみまきすとと思ったり。海未ちゃんが残ると二重の意味でああするだろうなあ

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だからことりちゃんがダメージを喰らう話は(ry でもことほのちゃんがダメージ喰らうなら割といけるし、こういうの依頼されたら書くけどね

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と茶さんの「私がすきな私はきっと死んだ」を読了。このときの矢澤がどこまで死んだか…それは読者の想像に任せる、そんなイメージでした

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相川さんの『苦い未来の、夜の底』を読了。果てしない地球の中にいる一個体ってちっぽけで空虚なもの。その一方で、重荷もちっぽけに感じてしまう。個人的には丁度良い癒し枠だと思いました。

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カンナさんの『灯滅塵境』を読了。随分と鬱屈した世界観を上手く歪めて書かれたのが素晴らしい。ちゃんと『物語』として成り立っている。というかあのナイフであれした手段って随分と無茶なやつだなあ

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榊さんの『大人になれないぼくらは、鎖だらけの楽園で永遠を夢見る』を読了。淡々と過ぎる最初の二日間に、何があるのかと想いを抱きつつ読み進めて、残り少しのところでフラグを一気に回収したのは見事。止まっている時を丁寧に描いているなあと思いました

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ゆたろさんの『不可触の偶像は不可触な愛を叫んでいた』を読了。アイドルで居続ける矢澤の話としてまっすぐで、克明に描かれていました。いつか終わりはやってくる、けれどこの矢澤には力強さが溢れていて、とても良い一作でした。

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というわけで、ビターフューチャー合同、なんとか完走しました。いやあ、とても読み応えあった pic.twitter.com/4i1oxI1mLF

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個人的な考えを申し上げると、バッドエンドって大抵は物語のなりそこないで、ビターエンドもあまり肯定的ではない。メリバはその限りじゃないが。そういう意味で、この合同のコンセプトにはどちらかというと否定的だった。

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ただ、執筆陣は選び抜かれただけあって高水準でどれも良作でした。コーヒーのような読み物が好きな方は是非ページを開いてみてはいかがでしょう？

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どれもいいものだけど、ベスト３を選ぶならハナゲモゲさん、カンナ＠さん、そしてゆたろさんってとこかしら。ハナゲさんはまず笑いながらも教訓になる。カンナ＠さんのは世界観を歪めながらもきっちりとシナリオと設定が活きている。そしてゆたろさんのはアイドルをまっすぐに描かれていたのが良かった