- tang_yaguchi
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みうらじゅん先生「ない仕事」読了。手ずからサインをいただいたのを、よーやく。ビジネス本、自己啓発本を模した、みうらじゅん先生ご自身のこれまでの仕事をまとめたもの。しかし、そこにはイリュージョンがあって。どこまで本気か、おとくいののらりくらりなのか、想定ないなのか、後付けなのか。
2016-01-06 16:36:56ここ数年のみうらじゅん発言を集大成したもので、生粋のみうらウォッチャーからすると少し物足りないかもしれない。つまり「この話、聞いたな…」が多いので。もっと言うと、いつもののほほん口調ではなく活字と、ビジネス書然とした文体でちょっと上から目線になってるのに違和感を覚える。
2016-01-06 16:45:25その違和感を、それはそれとして楽しめるか、ちょっとイラッとするか、ほんとにビジネス書ライクに捉えて感心するか。読者にどれを強いているわけでもなく、どれも正解で、それこそ本書にも書かれている「余白」の部分なんだと思う。確信犯的にぼんやりさせておいて、本人はのらり、としている例のやつ
2016-01-06 16:50:49なので、こんな感想文書くのも実に野暮なんだけど。ただ、中でも「これはほんとにほんとかなあ?」と疑ってしまったのは自信が「サブカルである」、と言われることに違和感があり、メインストリームに在る、と感じ続けているということ。つまり、ちっとも「狙って」ないってこと。
2016-01-06 16:54:57これも、ある程度は「わかって」やってて、でも本気でやってるところもあって…っていう、「みうらじゅん自身の余白」を本人が楽しんでいるからはっきりとしないのかな、という気もする。ただ「みうらじゅん」っていうコンテンツそのものだけを売りにはしてない、あくまでも自分は媒介者っていう意識。
2016-01-06 16:59:02「自分が興味をもったものを、「自分が」という主語で語らない」というのは、ほんとのところなんだろうなと。ものすごく体臭のする、透明な存在としてのみうらじゅん。これをしっかり本人が意識して、いろんなものをプレゼンしてくる。それを「再確認」できる本だった。
2016-01-06 17:04:48あちこちで書評されてるのみると、題名に引きずられて「風変わりなビジネス書」として紹介されてるんだよなあ。いや、それで正解も不正解もないんだけどこの図式、「ゆるキャラ」が「誤解」されていったのと同じやり口なんだってところが、この本のすごいとこのひとつなんだと思うの
2016-01-18 11:14:57