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Eric_Ridel
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漫画家に限らず、作家の創作論はすごく勉強になります。アルク出版の「柴田元幸と9人の作家たち」という本のなかでの村上春樹さんの話はいつもながらめっちゃ面白いです。創作には「うなぎ」が必要だって話。
2011-01-24 18:14:27
村上氏が言うには、小説というのは読者と作者の二者の間だけでは成立しないものだと。村上さんは(もちろん想像上の)読者と会話しながら小説のかたちをさぐっていくんだけど、それだけではうまくいかない。
2011-01-24 18:14:36
そこに第三者の「うなぎ」が加わってはじめて小説のかたちが見えてくると。これまでもそんなこと書いたかもしんないけど、実は漫画の打ち合わせもよく似てて、うんと根つめてやってると、作家と編集の間に第三者?みたいなもんが確かに出てくるんです。
2011-01-24 18:14:47
意識されない(それに気づいてない)ことも多いけど、第三者は出ます。というか、うまくいったときは出てきてる。村上さんはそれを「うなぎくん」て言ってますが、ある作家さんは「おばけ」って言ってたな。「おばけがなかなか出てこないんだよねえ」とか。
2011-01-24 18:15:16
「座敷わらし」って言う人もいたな。二人で話してるのに、「私」からでも「あなた」からでもない考えがぽろっと出てくる。漫画家のなかには「実は打ち合わせが一番楽しくて、まさにそれのために漫画家をしている」って人がいます。「うなぎ」や「座敷わらし」を待ってるんですね。
2011-01-24 18:15:30
でも村上さんのインタビューだとうなぎくんは「読者と作者、場合によっては評論家」との間に出現するもので、そこに編集者って入ってないんだよね(苦笑)。それにしてもそもそも想像上の読者とキャッチボールするのでも大変なのに、さらにうなぎを呼び込むって、すごいっすね…。
2011-01-24 18:15:40
うなぎくんが入ってこないと文学は「お文学」になってしまうそうです。なるほどー。文学は「お文学」でもある種の芸術的価値があるかもしれんけど、漫画が「お漫画」になったら誰も読んでくれないだろうな…。
2011-01-24 18:15:50
@asashima1 村上春樹さんは基本的に原稿を書き上げて編集者の方に渡すというやり方をされている、と書いている本を読んだことがあります。だから編集者の方に触れていないのは当然なのでは…?
2011-01-24 19:07:04
うちは「神様が降りてくる」って表現してます。@asashima1: 「座敷わらし」って言う人もいたな。二人で話してるのに、「私」からでも「あなた」からでもない考えがぽろっと出てくる。漫画家のなかには「実は打ち合わせが一番楽しくて、まさにそれのために漫画家をしている」って人がいます
2011-01-24 19:12:43
なぜうなぎ RT @asashima1: 意識されない(それに気づいてない)ことも多いけど、第三者は出ます。というか、うまくいったときは出てきてる。村上さんはそれを「うなぎくん」て言ってますが、ある作家さんは「おばけ」って言ってたな。「おばけがなかなか出てこないんだよねえ」とか。
2011-01-24 19:29:55
なるほど!RT @asashima1: 漫画家に限らず、作家の創作論はすごく勉強になります。アルク出版の「柴田元幸と9人の作家たち」という本のなかでの村上春樹さんの話はいつもながらめっちゃ面白いです。創作には「うなぎ」が必要だって話。
2011-01-24 19:44:00