藤田和日郎登場「マンガのゲンバ」（2009年）をプレイバック

Gryphon（INVISIBLE暫定的再起動　m-dojo） @gryphonjapan

＜月光条例＞アシ「シンデレラの話すごく好きです（※私、昔ブログで紹介したことありました→http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20081104#p6）。幸せ過ぎると、無いものねだりしちゃうんですよね」F「（神妙に）勉強になるなあ。来て良かったなあ」

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A「月光条例は藤田さんの真骨頂ですね。たしか「うしおととら」の単行本コメントの中に『ぼくはマッチ売りの少女は好きじゃない』って・・・」F「大っ嫌いですね（断言）」・・・（その文章の引用、うしとら１巻作者コメント・「なんでかわいそうな女の子がかわいそうなコトになっちまうんだよ！」）

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A「子供ごころに納得できないことが、積もり積もって月光条例に？」F「まさにその通りですよ。憎悪が積もっていくんですね、特にアンデルセンとかグリムの野郎にね（おいおい）！よくぞまあ努力もしないで、可哀想な人が可哀想なままにして・・それ作者として、もう少し何とかならんかったんかい！」

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A「正義のフジタとしては」F「気に食わないんですよね。『こんなんで誰が納得すのよ』、『何この王子、信じられない』って感情を・・月光条例って感情が先にたつかもね。からくりサーカスは物語をひとつにまとめる必要があったけど、月光条例は人々がまず感情をぶちまけて、月光がなんとかまとめる」

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F「それから今回は人が死んだり、あまりにも残酷なシーンはおとぎばなしだから描かないでおこうと。別のマンガを描いているという意識があって、楽しいですね」

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＜少年漫画への拘り＞「何年男をやっても、とどかない理想があるんですよ。高倉健さんみたいに。『おれ、こういうような生き方がいいと思うんだ』って作品を描いて言い続けられるなんていい商売ですよ。ましてや『俺も憧れるよ』『俺もそう思うよ』って言ってくれる商売ですよ！本当に嬉しい」

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F「しかも子どもたちにこそ、好きなこと、かっこいいと思うことを『俺はこれがかっこいいと思うんだ』って言い続けていいんだ、ってそう言いたいんですよ。だから自分は・・・描き続けていきたいな」　【完】／（スタジオ収録；2009年9月１日らしい。最後の色紙から）