菜食主義に対するよくある反論に対する再反論集　（セルフまとめ）

21世紀の道徳 @RiceDavit

「動物の犠牲に感謝することで、動物に対する敬意を示すことができる」 　動物が人間のために犠牲になってくれる、という考えは古代から現代まで続いている考えだ。これは動物の肉や卵などの畜産品を「贈り物」のように見なす考えでもある。しかし、動物は自分の意志で畜産品になるのではない。…

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…動物の意志に関わらず、人間たちが動物を監禁・虐待・殺害することによって、畜産品は生産されるのだ。「犠牲」という考え方は、動物を傷付けることに対する罪悪感を解消するための心理に由来しているのだろうが、事実に基づいていない不誠実な考え方である。

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「植物も生きている。菜食主義者は植物を傷付けることはためらわないのか？」植物には思考・感情・中枢神経系が存在せず、植物は感覚を持たない。植物は痛みを感じず、自分自身が生きることを望むこともない。一方、動物には感覚・思考・感情が存在しており、自分自身が生きることを望める存在である…

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…言うまでもなく、仮に植物が痛みを感じられる存在であったとしても、家畜の肉を食べて生きることは、植物だけを食べて生きるよりも多くの植物を犠牲にする。家畜を育てる過程で、家畜に大量の植物を食べさせるからである。

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「もし世界中の人が菜食主義者になったら、畜産農家や食肉処理場の人は仕事を失ってしまう」　そもそも、世の中には動物や他者を傷つけたり危害を与えることで利益を出す仕事が存在しているが、存在しているからといってそのような仕事が正しい訳ではない。…

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…また、西洋の工場畜産による大量生産は、国内外の仕事を奪っているともいえる。人々が畜産品を摂取する量が減るにつれて、菜食主義を支える仕事や産業が新たに発生していくだろう。畜産農家が野菜や穀物を栽培する農家に変わっていくプログラムも登場してくる筈だ。

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「危害を受ける存在とそうではない存在の線引きはどこでするのか？」 　少なくとも、我々が搾取している数十億の家畜が苦痛を受けていることは確かである。苦痛を感じるかどうか不確かな存在がいるからといって、苦痛を受けることがわかっている存在の苦痛を無視する理由はない。…

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…また、昆虫が苦痛を感じるかどうかはわからないとしても、菜食は家畜の餌の分の植物を消費しないから肉食より殺す植物の数が少ないのと同じように、菜食は肉食よりも殺す昆虫の数が少ない。完全に明確な線引きができないとしても、菜食主義を支持する理由の方が強いのである。

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「聖書には、神が動物たちを人間に授けてくれたと書いてある」聖書は、殺人・人種差別・レイプ・同性愛嫌悪・性差別主義などの行為を正当化するのに使われてきた歴史がある。また、もしイエスが現代の工場畜産を目にしていたら、同じことは言わないだろう。更に、聖書には菜食主義を勧める記述もある。

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「みんなが肉を食べている。世の中はそういうものであり、君たちがそれを変えることは絶対にできない」 　”多数派が正しいと思っているから”ということは、道徳的な正しさの証明にも事実の証明にもなっていない。…

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…「君たちが人々を変えることはできない」という批判・嘲笑は、動物の権利運動に限らず全ての社会変革運動に向けられてきたものである。たとえば、奴隷制のあった時代には、奴隷制を廃止しようとしている人たちも同じことを言われてきた。結果はどうだった？…

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…多くの人は、一方で犬を愛しながら他方で豚を食べるように、動物に対して一貫性のない態度をとっている訳だが、これは自然なものというよりかは、現代の社会の有様や企業の意向によって形作られるものである。しかし、私たちは、自分の生活様式についてしっかり考えて見直すこともできるのだ。

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「完全菜食主義ではビタミンB１２が摂取できないから、私たちの体は菜食主義を行うようにはできていない」ビタミンB１２は、人間にとって必要不可欠な栄養素のなかで、植物や日光から摂取できない唯一のものだ。脳や神経が機能するのに必要だし、細胞の代謝やDNA合成にも関わってくる。…

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…とはいえ「ビタミンB１２が摂取できないから完全菜食主義は不自然だ」という議論には、いくつかの欠点が存在している。まず、ビタミンB１２は土壌や動物の腸内に存在するバクテリアが生成するものであるが…

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…野生の動物の肉からはビタミンB１２を摂取することができるが、工場畜産の動物たちにはビタミンB１２がサプリメントとして与えられている。私たちもサプリメントで直接摂取した方が効率が良いし、アメリカの農務省も、サプリメントがビタミンB１２を摂取する最適な手段であると認めている。

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「肉を食べないと生きていけなかったり病気になったりする」菜食主義を実践する際は、確かな科学的な証拠に基づいた情報に基づいて行う必要はある。菜食主義の食生活は正しく実践すれば栄養面に問題はない、ということは栄養学者の多くが言っている。そして、肉食の健康面の問題は数多く指摘されている

21世紀の道徳 @RiceDavit

「菜食主義者は肉食を行う人よりも多くの動物を殺している」 　 　全く間違っている。一部の人が「植物を生産する農場で殺される動物たちの数を考慮に入れると、菜食主義は肉食よりも多くの動物を殺すことになる」と主張したことがあるが、彼らの主張はすでに反論されている。

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@RiceDavit 　反論のソース。　freefromharm.org/common-justifi…　　freefromharm.org/common-justifi…

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この「植物を生産する農場で殺される動物たちの数を考慮に入れると、菜食主義は肉食よりも多くの動物を殺すことになる」という主張はピーター・シンガーの『実践の倫理』の第３版でも取り上げられて否定されていたな。

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「動物は食べられるためにいるんだよ！」この主張は、家畜にされている動物たちに複雑な感情があるという事実を無視した、考えたうえで言っているとは思えない、偏見に基づいた主張だ。このような偏見に基づいた主張は他の社会的に抑圧された弱者たちにも向けられてきたが、抑圧者に都合の良い主張だ

21世紀の道徳 @RiceDavit

「育てられている時や屠殺される時に、動物たちは自分に何が起こっているか理解していない」家畜にされている動物たちには意識や感覚があり、好みや嫌悪、関心や欲求について明白に表現する。私たちが自分の生を守ろうとするのと同じように、動物たちは、自分の生や自分の子供の生を守ろうとする…

21世紀の道徳 @RiceDavit

…また、犬や猫が私たちと関わり意思疎通をするのと同じように、家畜たちも私たちを信頼し結び付くことがある。牛・豚・鶏は、猫や犬と同じように、憂鬱・欲求不満・怒り・敵意・恐怖などを示すこともできる。しかし、農場では、家畜たちの感情や利害は否定されている。…

21世紀の道徳 @RiceDavit

…そして、暴力的で尊厳のない死が家畜たちを待ち受けているのだ。動物福祉の基準が高い農場であっても、このことは変わらない。

21世紀の道徳 @RiceDavit

「人間は動物よりも重要な存在だ」 人間が動物よりも客観的に重要な存在であるかどうかは、私たちが何十億もの家畜たちに不必要な苦痛を与えることとは関係がない。多くの人は闘犬や捕鯨については「不必要な苦しみを動物に与えるのは間違っている」と言うことがあり、猟奇的な動物虐待は否定するが…

21世紀の道徳 @RiceDavit

…それならば、自分たちの食事上の楽しみのために家畜に苦しみを与えることも否定するべきだ。ある人に対する暴力や抑圧を否定するなら、その人と同じように苦しんでいる全ての人に対する暴力や抑圧も否定しなければ一貫性がない。動物について一貫性を持つ場合は、菜食主義を実践することが求められる