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NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
【アンエクスペクテッド・ゲスト】#8
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(前回までのあらすじ:スガモ監獄島地下から轟音が響いた。瓦礫と、炎と、囚人が、高く放り上げられた。巨大な黒い影が這い出し、立ち上がり、よろめいたのだ。その山の如き巨体は10メートルをゆうに超えていた。「「オーウ…」」ジェイクとカブセは唖然とした表情で、窓の彼方のカイジュウを見た)
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次の瞬間、電算機室があるアドミン棟4階の壁を、虫の息のモーターヤブが突き破った。SMAAAAAASH!「「「アイエエエエエエ!」」」凄まじい衝撃によって、タロ、ヤマヒロ、サイモンジ、イシカワの4人が、ヤブの背部バックパックから振り落とされ、ガレキと粉塵まみれの廊下に転がる! 1
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「ピ……ガガ……ーヤブは、……ピガーッ!」役目を終えたモーターヤブは火花を散らし、項垂れるように動作停止した。ハッキングで操られたモーターヤブは、アビ・インフェルノ・ジゴクめいた地下懲罰房を連続跳躍脱出し、暗い中庭を突っ切り、最短距離でこのアドミン棟電算機室へと到達したのだ。 2
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「ゲホッ!ゲホーッ!クソッタレ、おい、無事か…?」粉塵の中、ヤマヒロが呼びかける。片目が腫れ、視界は劣悪。サイモンジが呻き声で返す。イシカワが血の気を失っているが、ハンドサインを作り小さく頷く。タロも不安そうな顔で頷き、崩れた壁の彼方に聳えるカイジュウの影を見て震え上がった。 3
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あの巨大化け物ニンジャはまだ遠い。囚人棟側に十分な"餌"があるからか?いずれにせよ好機だ。カイジュウが倒され事態が収束すれば、脱走の目は無くなる。「よし、急ぐぞ……!あとは電算機室をアタックして、最後は屋上ヘリだ……」ヤマヒロは散弾銃を杖代わりに使って立ち上がり、3人を率いた。4
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次の瞬間、火花を散らすヤブ機体の影から出た4人組は、廊下の向こう側の2人組と鉢合わせた。距離はタタミ4枚。たちまち両者はヤブの影に隠れ、シシオドシを打ったような静寂。双方のリーダーは暴徒鎮圧散弾銃をコッキング。一触即発のアトモスフィア。だが、両者とも発砲をギリギリまで堪えた。 5
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極限状況でニューロンが加速。粉塵の中一瞬だけ見えた姿が、脳内で再スパークする。「看守か!?」ヤマヒロが叫ぶ。「前後しなさい!いいえ!俺は前後するマッポの服を着るのが趣味なだけだ!」ジェイクが叫ぶ。「そういうアンタらは、何モンだ!?電算機室に何の用だい!?ハッキングなら諦めな!」6
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ヤマヒロはその自動翻訳スラングを聞き、眉をひそめた。(悪名高きラッキー・ジェイクか?だが看守よりゃマシか!?)両者は殺し合いを避けたかった。だが相手は囚人だ。それも凶悪犯かサイコだ。優位に立たねば。だが時間が!カイジュウが!「ザッケンナコラー!何で諦めなきゃならねえんだよ!」 7
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「マッポネットは、本当に前後するぐらいガチガチに固い!俺みたいに有能なハッカーじゃなきゃ無理さ!」「馬鹿野郎!ラッキー・ジェイク=サン!いくらてめえでも無理だぞ!てめえも囚人ならLAN端子を埋められてるだろ!」「庶子……!」「だがこっちには伝説のハッカー、サイモンジがいる!」 8
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「前後しなさい……」ジェイクは耳の後ろの埋められた端子を撫でながら舌打ちし、サングラス越しにカブセを見た。「……本気で?」医者は汗を拭い、狂人でも見るような顔でジェイクと目を合わせた。ジェイクは首を振り、何かを思いついた。「負傷者がいるだろ!こっちには医者だ!手を組もうぜ!」 9
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ヤマヒロは全てを察した。ジェイクが笑った。運命的な共同戦線が構築された!かくして、二組のならず者たちはハンドシェイクし、電算機室で速やかな応急手当が開始されたのだ!「おい、君」途中、カブセはヤマヒロの肩を叩きそっと警告した。「いいか、彼を甘く見るなよ。彼は恐るべき男だからな」10
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バラバラバラバラ……!暗闇の中、監獄島に接近する一機の武装マッポヘリが、サーチライトで闇を切り裂く!「アイエエエエエエエエ!」ヘリの操縦桿を握るマッポが恐怖に慄いた!「な、何かが……前方に、巨大な何かがいます!まるでカイジュウです!」「何をバカな!」チーフマッポが汗を拭う! 12
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「アイエエエエエエ!」操縦マッポはガタガタと震え、機体を大きく揺らし迂回飛行!「何をしている!一刻も早くアドミン棟に行き、ノボセ=サンを助けるのだ!」「しかし!」「バカ!このヘリにはガトリングガンが積んであるんだぞ!カイジュウなど」「YYYYYYRRRRRRRRYSH!」 13
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闇の中で巨大な三つの眼が輝く!おお!おお!その背には巨大な四本の触手!醜く不完全なキチン質の翼!鈎爪を備えた腕が伸びる!ヘリすらも握りつぶさんと!「「アイエエエエエエ!」」BRATATATATATA!武装ヘリはガトリングガンを乱射しながら狂乱飛行!闇を銃弾と炎が切り裂く! 14
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アブナイ!その時、囚人棟の上からカンゼンタイに向けてタフガイがロケット弾を発射!「おい、こっちだ!デカブツめ!」CA-BOOOOOM!「RRRRRRRRRRR!」肩口を包む爆炎!巨大なうめき声!「「アイエエエエエエエ!」」武装ヘリは間一髪、カンゼンタイの腕の間をすり抜ける! 15
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「ベイビー、育ってニブくなったな!当たりやすくなったぜ!」血みどろのタフガイはヘリの無事を確認し、次の弾を込める。実際、敵は巨大化により俊敏さを失ったように見えた。だが「YYYYYRRR…!」肉体の一部が急速に変化!体表に奇妙な器官が無数に形成されてゆく!「おい、まさか……」16
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「YYYYYYYYYYRRRRYSH!」「グワーッ!?」タフガイ鼓膜破裂!周囲の囚人棟のガラスが一斉に割れ砕け、何十人もの不運な囚人たちが耳から血を流して苦痛にうめいた!ナムアミダブツ!何たる生体模倣サイバネの悪夢!セミめいた強烈な音波攻撃がカンゼンタイから発せられたのだ! 17
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さらにカンゼンタイは、掌に形成された生体器官を飛び去る武装ヘリに対してかざす!収束音波となって襲う!「「アババババーーッ!」」ヘリの防弾ガラスが振動で粉砕!操縦マッポとチーフマッポの鼓膜と内臓破裂!狂ったようにガトリングガンの弾をバラ撒きながら墜落!炎上!KA-DOOOM! 18
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「YYRRRRYYRRRR……カンゼンタイ……RRRYH」巨大ニンジャ生体兵器は己の名をぎこちなく発声して歩き、よろめき、再び体表組織を作り替えた。軟体生物の如く体色が高速で変色。音波器官は消え、着弾の傷を徐々に再生してゆく。さらに触手を四方に伸ばし、囚人等の中に突っ込んだ。19
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CRAAASH!ガラス窓を叩き割り触手が突き刺さる!まるで地獄のビル火災脱出シュートだ!「「「アイエエエエ!」」」囚人達は逃げ惑う!口から粘液を垂らし生物を追う中空状触手!「アイエエエ!」不運なスモトリが頭から腰まで飲まれた!「アバーッ!」足をばたつかせ抵抗したが死!吸収! 20
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「イヤーッ!」CA-BOOOM!タフガイのロケット弾命中!巨大ウナギめいてちぎれ落ちる触手!「YYYYYRYSH!」SMAAASH!カンゼンタイの巨大拳に砕かれる壁!「イヤーッ!」素早く反撃を回避するタフガイ!だがジリー・プアー!今や島全体が餌場だ!「ナカジマ!急げーッ!」 21
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「ハァーッ!ハァーッ!…急いでますって!イヤーッ!」スポイラーは通信機に短く吐き捨てた。二人の瀕死者を抱えながら走り、中庭のバスケットゴールを跳び渡り、半壊した総合棟医務室へ着地!「アイエエエエエエ!」この状況でなお献身的に負傷者の手当てを続けていた看守マッポが驚き、悲鳴! 22
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「ドーモ!手当しろ!センパイが心停止状態だ!」彼は頭から血を流し叫んだ。「わ、私には無理です!そんな高度な手当…」「ARRRRG!」ナカジマは獣めいて吠えた!「何とかするんだよ!」「アイエッ!そ、そうだ!」看守マッポは閃いた!「偉大なる医師が!カブセ医師が!アドミン棟に!」 23
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コメント

オスツ🍣 @alohakun 2016年1月25日
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