大鳳装備の九八式10cm高角砲A型改二の形状と同高角砲関係

大鳳装備の九八式10cm高角砲A型改二の形状について写真史料を基に紹介。あと陸上配備された同高角砲についても
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さむらい@戦史調査中! @Type96_AAgun

バリクパパンにおける陸上戦闘では第一砲台の12.7cm高角砲と第三砲台の長10cm高角砲が活躍しており、第一砲台は唯一敵上陸部隊に対して射撃を行い、第三砲台は敵掃海艇を撃沈している。しかしながら第一砲台はACR30発だったためすぐに撃ち尽くし打ち方やめ。

2015-03-12 14:29:11
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硫黄島には九八式10cm高角砲は確実に配備されている。下記は以前公開した米軍撮影の映像と写真である。twitter.com/samurai_inui/s…

2015-06-06 19:06:28
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左の写真も米軍撮影のものだが、日本側米側双方の書籍にはいずれも八九式12.7cm高角砲と解説されることが多いが砲身長、砲楯等からこれは九八式10cm高角砲であることが容易にわかる。右はクェゼリンの八九式12.7cm高角砲。 pic.twitter.com/OeDLlH6iKZ

2015-06-06 19:09:22
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余談であるが戦史叢書の配備一覧には大阪山砲台群所属に九八式10cm高角砲の記載がある。

2015-06-06 19:14:16
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一枚目の写真は米軍マニュアルに掲載された九八式10㎝高角砲の写真。一枚目は鮮明な写真の方も残っているが日本側の市販本のほぼすべては「八九式12.7㎝高角砲」と誤って掲載しているが長10㎝である。なお4枚とも硫黄島のものである。 pic.twitter.com/SadYtsY5L3

2015-06-20 18:07:14
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なるほどな。今1954年に米軍から発刊された硫黄島の本を流し読みしているけども図の注釈に127mmと誤記載があるからこの辺から写真の九八式10cm高角砲が八九式12.7cmと誤って拡散されていったのだろうな。 pic.twitter.com/UA3E3h7OdU

2015-06-28 09:08:28
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前回も何度か紹介した硫黄島の九八式10cm高角砲。今回は米軍の偵察写真を紹介。少なくとも三基は存在することがわかる。 pic.twitter.com/6uvv80KG2v

2015-07-14 20:29:00
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日本海軍の八九式12.7cm、九八式10cm高角砲の射表の標準状態については無風、射表初速(八九式720m/s、九八式1000m/s)気温15.6度、気圧762粍(1016hPa)、湿度75%である。

2015-08-07 09:24:20
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大淀の高角砲は九八式10cm高角砲であるが、同海戦においては射距離10000m付近で約12機の編隊に対し主砲と同時集中射撃を行い、そのうちの8機を一挙に撃墜し、同射撃法は有効であると報告されている。

2015-09-09 22:35:20
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陸上用の九八式10cm高角砲は大淀装備のものとは異なるよ。 pic.twitter.com/IXy4xCcoDJ

2015-10-17 18:16:40
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高角砲の「製造数(架共)(基)」に関する史料を見ると昭和15年度から昭和20年度にかけての製造数が175門、海軍砲術史では169門と近似値であることからもだいたいこれくらいの製造数であると見て良いと考えられる。

2015-11-15 11:44:44
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秋月型、大鳳、大淀に装備された九八式と日本本土及び南方等で陸用として運用された数を合わせるとこれまた合点がいく数値になるんだよね。

2015-11-15 11:55:04
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@masatoshi_san 高射砲の項目にある記載方法だと例えば九八式10cmが175門ではなく175基製造されたことになり砲身が350門製造されたことになってしまうので、そうなると陸上の防空砲台にしてももっと九八式10cm高角砲の配備が進んでいてもおかしくない数字になりますね

2015-11-15 14:35:11
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ざっくりと調べられる範囲で九八式10cm高角砲数を数えてみたが、日本本土で使用されたのが32基64門。秋月型12隻分の48基96門、大淀装備の4基8門、大鳳装備の6基12門。合計すると90基180門とこれまた近似値が出る。

2015-11-15 15:30:01
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しかしながら日本本土以外で配備された数を含めると最低でも96基192門は存在する。

2015-11-15 15:32:54
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日本本土以外で確認されているのが高雄、バリクパパン、硫黄島でこれらを合わせると昭和産業史、海軍砲術史などの数と少し離れる。おそらくそれらの数値は上記した日本本土以外の分は計上されていないと考えてもよい。

2015-11-15 15:36:56
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@masatoshi_san その辺は十分あり得ますね。さっきも私自身が掌握している数だけですが九八式10cm高角砲の配備数を数えてみましたが、mk氏も仰ったように何らかの理由で計上されていないものもあると考えられます。となると200門程度になる可能性も出てきますね。

2015-11-15 15:41:39
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硫黄島の九八式10cm連装高角砲を側面より撮影したものでこの角度からのは非常に珍しい一枚。 pic.twitter.com/fwSjXVOL2H

2015-11-23 18:36:09
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横須賀と室蘭に配備された九八式10cm高角砲。 pic.twitter.com/ezUCF7FXWI

2015-11-24 15:20:27
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陸上設置された九八式10cm高角砲。秋月型の砲塔式A型を改造したというO氏の意見もあるけども、単純に大淀に装備された同型のA型改一あたりを改造(不要な砲中央部楯を排除)したものではなかろうかと私は思うのだが…。 pic.twitter.com/RmIquHFFYv

2016-01-01 15:13:26
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砲架基部の辺りにしても大淀で使用されたA型改一の図面に似ているような気もする。

2016-01-01 15:24:02
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これは数年前にも某所で述べたことだけども大鳳の防楯については皆さんもご存じ連装砲架A型。大鳳の写真に写る防楯の形状からA型というのが横須賀やバリクパパンで使用されたものと同じであると私は考えている(硫黄島配備のは近いが異なる)。 pic.twitter.com/ibOBB5MlbM

2016-01-01 22:23:37
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三枚目、四枚目はA型改一と呼ばれている図面であるが、大淀の写真をみればわかるように図面と形状が異なる。 pic.twitter.com/cgSzN4r8qJ

2016-01-03 16:35:10
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