ガールズ＆パンツァーの面白い考察

インクエッジ @02Curry

当時の機材を用いた無線傍受とは「ズル」の次元が違う。現代技術の情報端末の使用なんて明らかに便利なのに、この試合だけで以降も以前も誰もやらない。だって「カッコ悪い」から。隙間だらけの不文律の解釈は「カッコ良いかor悪いか」しかない。 pic.twitter.com/dG8lojYIEq

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「あなた達と同じ車両数だけ使ったの」 「どうして…？」 「That's戦車道。これは戦争じゃない。道に外れたら戦車が泣くでしょ」 ズル合戦を総括し「戦車道とは明文化された規則以前になにより”カッコ良さ＝道”ありきが」示されるんだが pic.twitter.com/f8K7G5yS5R

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「あなた達こそ戦車道に対して失礼じゃない？無名校の癖に」 「この大会はね、戦車道のイメージダウンになるような学校は参加しないのが暗黙のルールよ」 「強豪校が有利になるように示し合わせて作った暗黙のルールとやらで負けたら恥ずかしいな」 pic.twitter.com/KwZV6fqrNC

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その一回戦に先だって置かれるのが例の喫茶店での舌戦。エリカがさも高慢に閉鎖的に言ってることがまさに戦車道の基本理念＝純粋競技としての根本的な問題。「道を掲げ試し合う」という理念を大前提にして成り立ってる場に、不文律をノンポリに解釈しまくる「荒らし」が加わったらそりゃ破綻するだろ。

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ここでは大洗各員の素人視点が故に「強豪校が有利になるように示し合わせて作った暗黙のルール」をただ悪しきもの撤廃すべきものと捉えているのだけど、「強豪校が有利になるための」「談合による」「暗黙のルール」と罵るソレこそが「まず道ありき」というこの時点では未知の世界だったというハナシ。

インクエッジ @02Curry

「戦車戦スポーツ」としてだけ捉えるノンポリのルール最大解釈勢が雪崩れ込んだら「戦車道における」強豪校はそら歯が立たない。戦車道のルールが曖昧だ？いいかげんにしか設定されてない？いや逆「ルールが曖昧」というところこそが試合展開だけでなくこの物語そのものが綴られるための要件なんだ。

インクエッジ @02Curry

「現代携帯機器による情報戦をしない」暗黙のルールを守れる者だけでやってるから「現代携帯機器による情報戦がされない」。ルールで禁止されてるからやらない、禁止されてないからやる。そういう信念なき競技者をそもそも「場に立たせない」からああいう大会が成り立っている。冷泉の指摘こそ根本。

インクエッジ @02Curry

「良くも悪くも」根本にある。戦車道というスポーツ武道は誰にも強いられない明文化されない自己規範「道」を各々が確立することが大前提にある、ルールでなんか定められてない部分にこそ最大の要点がある。曖昧な霧に包まれた要点に合点がいかないとこからはじまって、次第次第に体得していくお話。

インクエッジ @02Curry

ガルパンもライトな娯楽作品としてのストーリーラインを提示するのと同時に作家性高くドラマを作り込むタイプだ。「暗黙のルール」を軸に展開されるサンダース一回戦の「娯楽性を高める前フリ」として置かれるのが試合前のスパイ潜入のくだり。 pic.twitter.com/Xstnf3ibv2

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試合とひと括りにし「やってやられての情報戦」と感じてしまうが、このイベントでこそ「暗黙のルールというものをどう捉えるか」のテーマが裏支えされる。 「いいのこんなことして」 「試合前の偵察行為は承認されています」 戦前の諜報活動は戦中のソレとは決定的に違う、そう明示されている。

インクエッジ @02Curry

「たしかに…ルールブックには傍受器を打ち上げちゃいけない、なんて書いてないですね」 試合前の偵察はルールで認められ、無線傍受に関してはルールに「ない」。ここが超重大な差異。スパイ活動は「認められてる」からその後も繰り返してるよ。 pic.twitter.com/2iuAMoS7Zb

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ホント一回戦前の舌戦ではエリカ氏は思う存分コキ降ろしてるようにみえて戦車道の神髄を(イヤな言い回しで)語ってるから。 pic.twitter.com/4KwPPB6Pwc

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「一回戦はサンダース付属とあたるんでしょ？」 「無様な戦い方をして西住流の名を汚さないことね」 「あなた達こそ戦車道に対して失礼じゃない？」 「無名校のくせに」 「この大会はね、戦車道のイメージダウンになるような学校は参加しないのが暗黙のルールよ」

インクエッジ @02Curry

強い/弱い、勝つ/負けるの軸線にはただのひと言たりとも触れてない。「無名校」であって「弱小校」じゃない。「無様な戦い方」であって「無様な負け方」ではないんだ。グラサン超重戦車じゃない方の蝶野氏が教える「礼にはじまり礼におわる」はカッコつけじゃなく戦車道の「真髄」にして「問題点」。

インクエッジ @02Curry

勝ち負け以前の大問題、暗黙のルールに支配された「戦車道というもの」をあんたら素人は理解できてないんでしょ？と。紳士協定(淑女協定)の不文律を破りまくり「ルールに記載がない」なんていう浅ましい根拠で「勝つため」にあれやこれやするような「無様」こそが「イメージダウン」さね。

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（そんなことを高らかに宣言しておきながら、まさかの「強豪」サンダース側の素人相手のズル勃発で立つ瀬がなくなってしまうエリカ氏が可愛いですね…）

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「強豪校が有利になるように示し合わせて作った暗黙のルールとやらで負けたら恥ずかしいな」 「もしあんた達と戦ったら絶対負けないから！」 この厭味が「競技」としか捉えてない素人達には通じずひたすら勝ち負けで返すギャップが描かれている。 pic.twitter.com/Rmet2hl7Pd

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インクエッジ @02Curry

なんどだって繰り返す。黒森峰は勝利至上主義ではない。勝つことも必須だが、勝つこと「だけ」を志向してない。フラッグ車同士で孤立した状況での「勝利至上」の戦術は、ひたすら逃げて躱して援軍到着の時間を稼ぐこと。それは掲げた「道」ではない。 pic.twitter.com/Nr2bePGJuh

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西住まほじきじきに宣言してるとおり、大将同士の一騎うちを挑まれて「受けない」なんて道はない。ここに割り入って加勢して水を差すことは、つまり己が掲げた道に外れる「無様」なんだ。逸見エリカは自分が侮辱したことを最後の最後に自分でやる。 pic.twitter.com/QZhn8q3mdb

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どこでも足を引っ張るストレス発生装置、無能無策で弱さをみせるだけの集団と捉えられがちな知波単学園こそが「スポーツ競技としての戦車道における無様」かつ「求道行為としての戦車道における優雅」の極みだろう。勝敗をああまで差し置き、潔く華々しく散ることをひたすら追及し過ぎｗ

インクエッジ @02Curry

あの滑稽で純粋で非効率な精神生の履行は、戦車道という特異な競技においてのみ際立って優れたものだ。連中がコテンパンにノされる戦いのなかでも突撃戦法、突撃精神じたいは決して否定されない。あれを否定したらそれは戦車道の否定と同義。ひたすら「いま急いて敢行するな」とだけ窘められてる。

インクエッジ @02Curry

こと戦車道においては「勝つために形振り構わない」ことは無様。まずまっさきに「形振りありき」で居てくれたまえよ、そうでなくては競技の成立すら危うくなる…と。

インクエッジ @02Curry

純粋競技からするとナンセンスな、曖昧で陰湿ともいえる「暗黙のルール」が戦車道の土台にあることが描かれる一回戦なのだけど、まさにその「無様」をドストレートに突っ走る生徒会、ここからいよいよその鎌首を対外的にも擡げはじめるワケですよ。 pic.twitter.com/9XrEI2mJXh

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インクエッジ @02Curry

「大切なのはベストを尽くすことです」 「たとえ負けたとしても…」 「それじゃ困るんだよね～」 「絶対に勝て！」 「我々はどうしても勝たなくてはいけないんだ」 「そうなんです。だって負けたら…」 戦車喫茶での舌戦を経て帰路につく一行、みほを励ます秋山の言に咬み付く生徒会。

インクエッジ @02Curry

形振りに構わず、勝利至上で戦車道に取り組むのが生徒会。大洗生徒会チームこそ戦車道とは「道ありき」だとするエリカの言が侮蔑する相手なのよね。ほんとうに形振り構わない。たぶんきっとだが、負けられないこの大会、初戦にあって生徒会は、大会中最大の「無様な戦い」を試合の場で敢行してる。