ゾンネさんの退官・再就職等

MOB終了後、ゾンネさんの退官・就職・そしてサヴァくん周りのロール
0
ゾンネ @sonne_run

#GC0_MOB #肉への疾走 「サーヴァー!」 「なんだい、ゾンネ」 大禍災収束後、森の被害も落ち着いて復興の兆しもでてきた、そんな頃。 「退官したいんだけど、いいかなあ」 「退官?なんで」 急な辞職に驚く上官、サヴァ・ウラッハ。

2015-11-28 07:33:50
ゾンネ @sonne_run

「えへへへ、旦那様が来てくださるんですよう。だから退官してお嫁さんします。働くけど兵士は辞めようかと」 にへらーと宣言する。 「お嫁さんえええええええ」 まあ吃驚するよね。 「君何時の間に」 「この間です」 「なんで言わないの」 「なんで言わないといけないの」

2015-11-28 07:36:17
ゾンネ @sonne_run

「いやそうだけど。子供なのに」 「子供って言うな」 「花嫁修業もしてないのに」 頭を抱える。 「そんな金持ちの道楽なんてしてる暇ありませんよう。身の回りのことは一通りできますし」 「神殿にツテあるから一年位花嫁修業行ってくるかい?」 「嫌がらせか、嫌がらせだな」

2015-11-28 07:39:20
ゾンネ @sonne_run

「違うよ親心だよ」 八年前の混沌災害でこの地域には孤児が多い。 武人であると同時にこの地域の地主の息子であるサヴァは孤児に対してできるだけ面倒をみてきた。彼女も例外ではない。 「相手の方はどんな方?」 「うんとねー」 相手の事を聞いてぽかんとする。

2015-11-28 07:44:56
ゾンネ @sonne_run

「それ本当に結婚してくれるっていったの?お肉あげるって言われたの勘違いしてない?」 「してない!」 「そうか。ならいいが。退官は認めるよ。ただ、第五地区の整備があと一ヶ月で終わりそうだから、そこだけは片していってくれ。ゾンネの担当だろう」 「はい。了解しました」

2015-11-28 07:48:23
ゾンネ @sonne_run

「じゃああと2ヶ月位かな。再就職先は?」 「まだですよう」 「保証人にはなってあげるから、いいなさい」 「旦那様の保証人にもなってください。他領からきてくれるんだし。後ろ盾あった方がいいし」 「…それ、失礼じゃないかな、彼に」

2015-11-28 07:53:38
ゾンネ @sonne_run

「紙切れ一枚ですよ。使いたくなきゃ使わなくていいんですし、とりあえず下さい」 物凄く現実的。 「相変わらずこう…身も蓋もないね、君」 「生きることはお金かかりますからね」 「まあ確かに。式は」 「もう上げました」 「ええええどこで?」 「向日葵畑前で」

2015-11-28 07:56:01
ゾンネ @sonne_run

「……それもしかしてプロポーズじゃないのか。式!花嫁衣裳とか着てこう」 「いりません。ドレス窮屈だし」 頭を抱えるサヴァ。 「御夫君と相談なさい。もし希望があれば融通する」 「お金勿体無いです」 「出してあげるから!」 「要りません」 「ドレスとか貸してあげるから」

2015-11-28 07:58:48
ゾンネ @sonne_run

「要りません。あ、お祝儀はください。今後物入りになるでしょうから」 「…お祝儀はあげるよ。でも本当に式しなくていいの?」 女の人ってやりたがるもんじゃないのかなと首をかしげる。 「いいですよう。もう充分ですし」 「そうか。まあゾンネがいいならいいか。今度紹介してくれるんだろう?」

2015-11-28 08:02:56
ゾンネ @sonne_run

「はい!」 にぱああっと笑う。 「楽しみにしているよ」 「はい、よろしくお願いします。じゃあ、用件すんだので失礼しますねえ」 ぱたぱたと退出する。 「…結婚ねぇ。…寂しくなるな。でも、幸せに」 閉じられた扉ににこりと笑って呟いた。

2015-11-28 08:07:15

お肉屋さん再就職

ゾンネ @sonne_run

#GC0_MOB #肉への疾走 退官の許可は出た。再就職先どうしよう。 仕事帰りに露店で肉串買い食いしつつ町を歩く。 どうしたもんかなあ。 孤児院出てからいろいろバイトはした。 割のいい仕事はぶっちぎって妓楼の調理場だったが人妻になる身で妓楼はよろしくないような気がする。

2015-11-30 12:23:08
ゾンネ @sonne_run

読み書きは出来るが、職業にできる程ではない。 その次のいい賃金と言えば酒場の調理場。ウエイトレス。 やっぱりその辺かなあ。 森と生きる土地柄故庭師も需要があるが、なんか違う。 あれはパッジさんとだからやりたいんですよお。 ぽてぽて歩きながらお肉屋さんに寄る。

2015-11-30 12:23:49
ゾンネ @sonne_run

自分で狩ることもできるが基本的には買う。 品揃えをぼーっとしつつ眺める。 「ゾンネどーした」 肉屋のおじちゃんに話しかけられる。 「悩んでるんですよおお」 「今日のお勧めは豚肉だが」 「…いや、そうじゃなくて」 「違うのか、熱でもあるのか」 「…はぁ。ティラノサウルス食べたい」

2015-11-30 18:15:46
ゾンネ @sonne_run

「ティラノぉ?そんなの何処で手に入るんだよ?」 「ええええこの間、メロンさんちはティラノサウルス食べられるって手紙に書いてあったんですよおお」 「何だそれ詳しく教えろよ」 「…豚肉安くしてくれるなら」 「相変わらずちゃっかりしてんな」 「…んー。おじちゃん仕入先探してる?」

2015-11-30 19:05:25
ゾンネ @sonne_run

「そりゃ商売の常だからな」 「私、再就職先探しているんですよお、雇ってくれませんかあ」 「なんでまた」 「かくかくしかじか」 「ええええええ!結婚?子供の癖に!肉交換と間違えてないか?」 「間違えてない!!」 どいつもこいつも、もう。 「お肉大好きだし、仕入先見つけてきますよお」

2015-12-01 06:43:42
ゾンネ @sonne_run

「…マジか」 「マジですよお、大戦で仲間出来ましたし。あ、ウラッハ卿が保証人ですよお」 「…ちょっとこっちこい」 【店内にてごにょごにょ相談と面接】 30分後、爽やかに握手する2人。 「じゃ、退官したらよろしくお世話になりますよお」 「おお働けよ!」 内定ゲット。

2015-12-01 06:51:37

サヴァくんの頼み事その1

ゾンネ @sonne_run

森の中に小さな花畑が沢山ある。 木々の狭間に邪魔にならないように森の民を表すかのように控えめに慎ましく。 ゼラニウム、椿、牡丹、柊。 色とりどりの花を見ながら働きに行く。 町は町で窓際が花畑になっている。 「やあ、ゾンネ」 「うわあサヴァ、ひっさしぶりー」

2015-12-10 15:05:28
ゾンネ @sonne_run

大戦時上官だった青年騎士サヴァが肉屋に訪ねてきてくれた。 「元気そうで何より」 「はい、元気ですよう。買いに来てくれたんですか?高くしますよ?」 「……普通安くしてくれるんじゃないのかな」 「冗談ですよう」 「おすすめあるかい?」 いくつか勧められるままに購入してくれた。

2015-12-10 15:06:38
ゾンネ @sonne_run

「で。どうしたんですか?肉買いに来ただけ?」 「いや、君の様子を見に来たのもあるんだけど、頼みがあってね」 「ほほう」 「君さ柊のリース作るの上手かったろう。急ぎ作ってくれないか」 「誰か倒れましたか」 柊は魔除けだ。特に病に倒れた人に送る習慣がこの地にはあった。 「まあね」

2015-12-10 15:09:35
ゾンネ @sonne_run

「いいですよう。うちの庭にも柊咲いてますし。早いほうがいいですよねえ」 「そうだね」 「んん……簡単なのでよければ明日かなあ、少し凝ったほうがいいなら明後日」 「明日で少し凝ったの頼む」 「…わかりました」 わざわざリースにして贈りたい位だ。大切な人なのだろう。

2015-12-10 15:18:24
ゾンネ @sonne_run

病は怖い早く贈りたい気持ちも、素敵な物を贈りたい気持ちもわかるので敢えて反論しなかった。 「ありがとう。助かる」 そういってサヴァは帰っていった。 「ふむ」 帰りがけにリボン買って帰ろうと思った。

2015-12-10 15:20:07
ゾンネ @sonne_run

真珠色のリボンを買って家に帰る。 息が白い。冬だなぁと空を見上げる。 家に着いてまず、庭に咲いている柊を摘んで来る。ドングリと松ぼっくりはそのうち作ろうと準備していたのを使おう。紐やらリースの土台やらを引っ張り出して準備してから夕飯の支度をする。

2015-12-10 18:54:22
ゾンネ @sonne_run

夕飯時にリース作りをサヴァに頼まれた事を夫に告げて、夕食後に早速取り掛かる。 ドングリ、松ぼっくり、柊。鈴もつけようか。茶色が多くなるから真珠色のリボンと薄紅色のリボン、柊の葉、柊の花を添える。 病人に快癒祈願で渡すなら速さが勝負だ。眠い目を擦りながら夜遅くまで作業をした。

2015-12-10 18:57:36