【横山光輝「三国志」講座81「放たれた虎」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようと言うコーナー。第81話「放たれた虎」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座81「放たれた虎」01】 第81話です。虎というのは劉備玄徳のこと。曹操のもとにいた玄徳が、ついに曹操と別れる日がやってきます。今回はその経緯です。

2016-01-27 13:59:53
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【横山光輝「三国志」講座81「放たれた虎」02】 前回の雷の日に「君と余だ!」で曹操が玄徳を恐れていることがわかり、玄徳は大芝居を打って自分が取るに足らない人物だと思わせることに成功しました。また日が過ぎて、玄徳は再び曹操の館へ行くことに。

2016-01-27 14:01:32
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【横山光輝「三国志」講座81「放たれた虎」03】 関羽と張飛は反対しますが、玄徳は曹操に警戒心を持たせないため、あえて曹操に近づき、ご機嫌とりをしている方が無事だと言って二人をさとします。玄徳がそこまで深い考えだとは気づかなかったと神戸を垂れる関羽と張飛。

2016-01-27 14:03:15
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【横山光輝「三国志」講座81「放たれた虎」04】 コマの大きさの都合か、玄徳が子どもみたいに小さく見えますが、玄徳を見切るわけにもいかなかったので仕方ないでしょう。 さて、曹操は玄徳がやってきたと聞いて、家来に機嫌よくもてなしの支度を命じます。

2016-01-27 14:05:11
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【横山光輝「三国志」講座81「放たれた虎」05】 今回は雷も鳴らないから安心しろとか軽口をいいながら玄徳を迎える曹操。玄徳と酒を飲むのは楽しいといいます。そんな折、河北の情勢を調べていた満寵(まんちょう)が帰ってきました。

2016-01-27 14:06:48
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【横山光輝「三国志」講座81「放たれた虎」06】 満寵の報告では、河北は特に変わりないものの、北平の公孫瓚が袁紹に滅ぼされたとか。それに驚いたのが玄徳です。曹操は公孫瓚が滅んだと聞いても何も動じませんでしたが、玄徳の驚きようは気になるようです。

2016-01-27 14:08:50
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【横山光輝「三国志」講座81「放たれた虎」07】 玄徳は昔、公孫瓚にいろいろ恩を受けていたと、昔の董卓追討軍に参加したころを思い出します。基本回想シーンは黒塗りバックになるのが横山三国志のお約束。家来を持たずに参加した玄徳らを迎えてくれたのが公孫瓚です。

2016-01-27 14:11:11
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【横山光輝「三国志」講座81「放たれた虎」08】 あれほど勢力を持ち、人徳も備えた人がなぜ一朝で滅んでしまったのか、嘆く玄徳。曹操は、それなら君の悲しみもわかる、としたうえで、栄えるも滅ぶも兵家の常。しょせん公孫瓚も今の時代を生き抜くだけの力なかったと思いためと、いいます。

2016-01-27 14:13:49
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【横山光輝「三国志」講座81「放たれた虎」09】 この冷淡とも言える曹操の言葉。たしかに言うとおりかもしれませんが、玄徳は人間の運命のはなかなを感ぜずにはいられませんでした。次に滅ぶのは自分か、曹操か。同志と共に曹操と対決しようとしている玄徳は自分に問いかけるのでした。

2016-01-27 14:15:28
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【横山光輝「三国志」講座81「放たれた虎」10】 玄徳は、満寵に公孫瓚が滅んだ様子を詳しく聞きたいと言います。曹操にも促され、満寵は語り始めます。公孫瓚VS袁紹の戦いは三国志の中でも大きなポイントとなりますが、割りとあっさり説明されます。

2016-01-27 14:17:59
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【横山光輝「三国志」講座81「放たれた虎」11】 北平の公孫瓚は、袁紹に国境を侵されることが度々だったため、冀州の要地に易京楼(えききょうろう)という大きな城を造り、袁紹の侵略に備えました。さすがに袁紹も攻めあぐね、膠着状態に。

2016-01-27 14:19:55
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【横山光輝「三国志」講座81「放たれた虎」12】 ところが、ある日、袁紹軍と公孫瓚軍は、城外で大乱戦となります。旗色が悪くなった公孫瓚軍はなだれをうって城に逃げ帰りますが、城門を締めた際にまだ外に500名の兵が残っていることが判明します。

2016-01-27 14:21:45
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【横山光輝「三国志」講座81「放たれた虎」13】 すぐに救出に行こうとする将に待ったをかけたのが公孫瓚です。自軍がまだ態勢も建て直していないのに、このまま門を開いて飛び出したらますます被害が大きくなると。500の兵を救うのに1000の兵を失うことになると。

2016-01-27 14:23:21
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【横山光輝「三国志」講座81「放たれた虎」14】 虚を疲れて城に敵がなだれ込まれたら城まで危うくなるという公孫瓚。かくして、500の兵は見殺しにされることに。取り残された連中が皆殺しにあっているのが城内から見られました。これが、城内の兵の不満を呼ぶことになります。

2016-01-27 14:25:21
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【横山光輝「三国志」講座81「放たれた虎」15】 命を張って戦っても、損得勘定で見殺しにされるのではたまりません。仲間を見殺しにした報いを受けろと、その夜、公孫瓚の家来は続々と袁紹のもとに投降します。その数は1000ではとどまりませんでした。

2016-01-27 14:27:23
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【横山光輝「三国志」講座81「放たれた虎」16】 公孫瓚は500の兵を守らなかったばかりに、さらに1000もの兵を失ってしまったのです。この事件があって依頼、易京楼の士気はなんとなく上がらなくなってしまいました。一方、袁紹は、難攻不落の城を攻めるのに、地下に穴を掘って進むことに。

2016-01-27 14:29:02
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【横山光輝「三国志」講座81「放たれた虎」17】 日夜坑道が掘り進められ、とうとう城中に達します。坑道から入りこんだ袁紹軍は城内を放火。混乱に乗じて城門を開き、袁紹軍を導き入れます。こうなっては勝負あり。公孫瓚は家族とともに自害し、滅んでいきました…。

2016-01-27 14:31:09
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【横山光輝「三国志」講座81「放たれた虎」18】 話を聴き終えた玄徳は、人の運命とはわからぬものだ、と難しい顔をしています。 曹操は満寵にその後の袁紹の動きを訪ねます。袁紹の領土は拡大され、軍事力が増強されつつあるようです。

2016-01-27 14:32:50
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【横山光輝「三国志」講座81「放たれた虎」19】 さらに、弟の袁術が皇帝を名乗ったものの、その皇位を持ちきれなくなり、袁紹に玉璽を贈って兄に皇帝を名乗らせ、自分は実利をせしめようと合体運動を起こしているとの報告がなされます。もし兄弟が手を組めば、その勢力は強大なものとなります。

2016-01-27 14:34:55
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【横山光輝「三国志」講座81「放たれた虎」20】 そうなると曹操にとっては侮れない勢力となってしまいます。そこに玄徳が曹操に、自分に一軍を貸してくれと願い出ます。自分が袁術を襲い、袁紹との合体を阻むと。そうすれば公孫瓚の仇討ちにもなるかと。

2016-01-27 14:36:46
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【横山光輝「三国志」講座81「放たれた虎」21】 なるほど、と曹操はあっさり玄徳にすぐにでも出られるように手配することを約束します。 話は進みまして、玄徳は帝に出発の挨拶をします。さびしくなると言う帝に一礼をし、玄徳は出発をします。玄徳の出発を聞いた董承は、あわてて玄徳のもとに。

2016-01-27 14:39:12
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【横山光輝「三国志」講座81「放たれた虎」22】 董承は、同志の約束をしたのに、なぜ都を離れるのかと聞きます。玄徳は、約束を曹操に気取られぬため都の外に出ると説明。都にいれば常に曹操の目が光、籠の鳥と一緒だと。自由に行動できるようにするためにあえて外に出た言います。

2016-01-27 14:41:02
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【横山光輝「三国志」講座81「放たれた虎」23】 玄徳は董承に、軽々しい行動は取らないようにと言い残し出発します。一方、曹操のもとには郭嘉(かくか)がやってきます。郭嘉は曹操が玄徳に5万の兵を与えて徐州に向かわせたと聞いて、まるで虎に翼を貸し与えたようなものだと言います。

2016-01-27 14:42:36
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【横山光輝「三国志」講座81「放たれた虎」24】 どういう意味かと尋ねる曹操。郭嘉は、玄徳という人物を甘く見ていたのかと問い詰めます。肥溜めを担いだり、雷に驚いたりしたので安心していたのではないかと。曹操が、袁紹や袁術を討つというのは嘘かと尋ねると、それはやるだろうと答えます。

2016-01-27 14:44:43
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【横山光輝「三国志」講座81「放たれた虎」25】 ただし、それは曹操のためではなく、自分のためであると。郭嘉は、玄徳が野に放たれた虎となるのを恐れていると言います。曹操はここまで聞くと、背筋に冷や汗をかくのを覚えます。飼い殺しにしておけばよかったと後悔しても時すでに遅し。

2016-01-27 14:47:06