【影浦峡氏（東大教授）「立憲主義と「改憲」 (２)」】

島薗進 @Shimazono

０【影浦峡氏（東大教授）「立憲主義と「改憲」 (２)」】自民党が憲法改正の第1弾とする「緊急事態条項」案の基本的な検討が（１）togetter.com/li/925193 続いて「緊急事態」の例として福島原発災害を取り上げている。researchmap.jp/joax0xanu-111/…

島薗進 @Shimazono

１【影浦峡氏（東大教授）「立憲主義と「改憲」 (２)」】現政権が意欲を燃やす「緊急事態条項」「改憲」：自民党改憲草案を見ると、・内閣が恣意的に緊急事態を決め、・緊急事態宣言下で、民主的な手続きを停止し、・行政府が立法府の機能を担い権力の分立を無効にする、ことを可能にするもので、

島薗進 @Shimazono

２【影浦峡氏（東大教授）「立憲主義と「改憲」 (２)」】「そのとき、「国のかたち」は、次のようなものになります。1.政府が主権者で、国を色々動かす。2.国民は、国に属するので、政府が動かす対象の一つである。3.憲法は、国民の振舞いを規定する」

島薗進 @Shimazono

３【影浦峡氏（東大教授）「立憲主義と「改憲」 (２)」】researchmap.jp/joax0xanu-111/…　「まず、少し脇道に逸れて、東日本大震災への対応が不十分だったことの反省から「緊急事態条項」を憲法に加えるべきという主張を検討しておきましょう。例えば、次のようなものです。」

島薗進 @Shimazono

４【影浦峡氏（東大）「立憲主義と「改憲」 (２)」】産経2015年3月15日「大震災をきっかけに、現行憲法に規定のない「緊急事態条項」の創設がクローズアップされている。迅速な救援活動や物資配給を可能にするため政府に一時的に権限を集中させる憲法上の規定がないことが被害の拡大を招き」

島薗進 @Shimazono

５【影浦峡氏「立憲主義と「改憲」 (２)」】「政府に一時的に権限を集中させる憲法上の規定がないことが被害の拡大を招き、被災地の救済を遅らせたとの強い反省があるからだ。与野党は近く緊急事態条項を含めた具体的な改正項目の議論に着手する。」私も影浦氏とともにこれはまったく違うと思う。

島薗進 @Shimazono

６【影浦峡氏「立憲主義と「改憲」 (２)」】「最低限、以下の点は具体的に検討されなくてはいけません。第一。とりあえず何か対応を阻害する要因があって、被害が拡大し、被災地の救済が遅れたというのは妥当か？　「これがあれば対応できた」という項目を具体的にリストアップする必要があります」

島薗進 @Shimazono

７【影浦峡氏（東大教授）「立憲主義と「改憲」 (２)」】「第二。その要因は、「権限の集中」で排除できたのか？　第三。仮に「権限の集中」で排除できたとして、現行法の枠組みで不可能なのか？　災害対策基本法の「災害緊急事態」では対応できなかったのか？　これも、あまり検討されていません」

島薗進 @Shimazono

８【影浦峡氏「立憲主義と「改憲」 (２)」】「第四。そもそも、対応できなかったのは規定が不十分だったからか（第三の点）、それとも運用がうまくいかなかったからなのか（こんなときはこうする「べきだ」と言っていても、「こんなとき」に本当にそうすることが「できる」かどうかは別問題です）。

島薗進 @Shimazono

９【影浦峡氏「立憲主義と「改憲」 (２)」】「その上で、法的側面と災害マネジメントに関する理論的側面も考慮する必要があります。」だがどこにもその論はない。要するに、原発事故後の対応の困難を、巨大な災害の困難さにではなく、現行憲法がよくなかったからだということにしようというもの。

島薗進 @Shimazono

１０【影浦峡氏（東大教授）「立憲主義と「改憲」 (２)」】「東日本大震災への対応が不十分だったことを反省して憲法に緊急事態条項を加える」という主張は妥当な論を構成していません。検証を軽視した思い込みの主張で今後の対応は改善されません。」自民党の原発政策がだめだったのだ。

島薗進 @Shimazono

１１【影浦峡氏「立憲主義と「改憲」 (２)」】原発政策がだめで巨大災害となり人びとが苦難を被った。その対応の困難を憲法のせいにして「緊急事態条項」を盛り込もうとしている。続いて、影浦氏は実際に原発災害後、なぜ混乱したかを検討していく。researchmap.jp/joax0xanu-111/…