個人用 #子獅子神の未央ちゃん まとめ

真月 秋刀魚 洋々＠ぱそこんのおべんきょうちゅう @sanma_you

なんか #子獅子神の未央ちゃん　であらすじ一本書けちゃったけど、らいおんさんが今同じ漢字の投下してるし、お蔵入りさせよう

真月 秋刀魚 洋々＠ぱそこんのおべんきょうちゅう @sanma_you

ちょっと妄想が固まったものを大量に投下します。 十数分ほどデスので、 あ、一応タグつけます #子獅子神の未央ちゃん　で。

真月 秋刀魚 洋々＠ぱそこんのおべんきょうちゅう @sanma_you

ある日、未央ちゃんが軽いけがをしているのを見つける。 きいてみても、藍子には何でもないとごまかして眠ってしまう。そんなことが何度かあった後、 それである日、藍子は眠ったふりをして、夜中に出かけていく未央の後を追う。 #子獅子神の未央ちゃん

真月 秋刀魚 洋々＠ぱそこんのおべんきょうちゅう @sanma_you

後を追ってみると、未央は森の中、月光の下で一人静かに金色の獅子へと姿を変える。 それに見惚れるのもつかの間、未央の周りには影が、妖怪たちが集まってくる。 恐ろしさに震え、動くこともできない藍子。 #子獅子神の未央ちゃん

真月 秋刀魚 洋々＠ぱそこんのおべんきょうちゅう @sanma_you

妖怪を倒し続け、傷つきながらも戦う未央。それを見ても体が強張り動けない藍子。 すべての妖怪を蹴散らした時、ふっと、力が抜けて未央は子猫の姿に戻り倒れてしまう。 やっと体が動き、駆け寄り未央を抱きしめる藍子。 #子獅子神の未央ちゃん

真月 秋刀魚 洋々＠ぱそこんのおべんきょうちゅう @sanma_you

「あれ、あーちゃん、なんでここに……そっか、バレちゃったか」 「未央ちゃん、なんでどうして……！」 と、そこに現れる二人の少女 #子獅子神の未央ちゃん

真月 秋刀魚 洋々＠ぱそこんのおべんきょうちゅう @sanma_you

「今日こそ、返事を聞かせて、未央」 「しぶ……りん、しまむー……」 「未央ちゃん、このままじゃ未央ちゃんが……」 「ごめん、しぶりん…やっぱり断るよ」 「未央ちゃん!!」 「しまむーも心配しないで……」 #子獅子神の未央ちゃん

真月 秋刀魚 洋々＠ぱそこんのおべんきょうちゅう @sanma_you

「未央！もうアンタボロボロじゃない！」 「でも、それを受けるってことはこの土地から離れなきゃいけないし、しぶりんの眷属になっちゃうんでしょ？」 「そんなこと言ってる場合！？このままじゃ未央自身が消えちゃうんだよ！？」 「凛ちゃん、落ち着いて！」 #子獅子神の未央ちゃん

真月 秋刀魚 洋々＠ぱそこんのおべんきょうちゅう @sanma_you

そこでしまむー、と呼ばれた少女に視線をやられてやっと我に返る藍子。 「あなたは、未央ちゃんの大切な、人なんですね？」 「え？あ、あなたたちはいったい……」 「私たちはね、未央と同じ、神の一柱だよ」 #子獅子神の未央ちゃん

真月 秋刀魚 洋々＠ぱそこんのおべんきょうちゅう @sanma_you

「私は卯月、彼女は凛ちゃん、神様としては渋谷道玄上主ってもっと長い名前があるんだけど」 「それは今はどうでもいいよ、未央、彼女がアンタの…？」 「…違うよ、あーちゃんは人間、巫女じゃない。…巫女には、しない」 言って未央は藍子の前に立つ。 #子獅子神の未央ちゃん

真月 秋刀魚 洋々＠ぱそこんのおべんきょうちゅう @sanma_you

「そう、わかった。…じゃあ今日は力づくでも未央、アンタを連れて行く」 「しぶりんも強情だね…私はここを離れるつもりはないって言ってるじゃん」 「だから、力づくって言ったよ、こっちも」 #子獅子神の未央ちゃん

真月 秋刀魚 洋々＠ぱそこんのおべんきょうちゅう @sanma_you

言うなり、凛、と呼ばれた少女は空色の毛を持つ狼へと姿を変える。 普段なら見惚れてしまいそうな幻想的な蒼色の瞳も、今は純粋な害意に満ちて今にも未央に飛びかからんとする。 「あ、あの！」 「…あーちゃん」 「未央ちゃんが消えちゃうって…」 #子獅子神の未央ちゃん

真月 秋刀魚 洋々＠ぱそこんのおべんきょうちゅう @sanma_you

「そうです、あなたは……」 「わ、私は藍子」 「……藍子ちゃん、未央ちゃんは村を一人で守ってもう限界なんです。力を使い果たしそうなんです……」 「……そんな」 #子獅子神の未央ちゃん

真月 秋刀魚 洋々＠ぱそこんのおべんきょうちゅう @sanma_you

「私ははじめ、藍子ちゃん、あなたが未央ちゃんの巫女なのかと思いました。凛ちゃんの巫女が私であるように、巫女がいれば凛ちゃんと同じように、未央ちゃんも力を引き出し」 「しまむー！」 「……未央ちゃん？」 「あーちゃんを巫女にはしない、ってさっきも言ったよね」 #子獅子神の未央ちゃん

真月 秋刀魚 洋々＠ぱそこんのおべんきょうちゅう @sanma_you

「卯月、今日は帰ろう。未央、次はないよ」 「未央ちゃん…」 「未央ちゃん…」 「しおらし系の美少女二人に心配されるなんて役得かなぁ……あーちゃん、説明するから帰ろ」 こんな場合なのに、帰る、って未央が自分の家を帰るべき場所だと認識していることが嬉しくて。 #子獅子神の未央ちゃん

真月 秋刀魚 洋々＠ぱそこんのおべんきょうちゅう @sanma_you

家に帰り着いた未央が説明したのは、自分と同じ神の一柱があの凛であること、凛の巫女である卯月とは昔から結構仲良くしていたこと。 そして、自分はもう力を使い果たして消えそうなこと。 自分が消えたあとはちゃんと凛が眷属を派遣してこの村を護ってくれるだろうこと。 #子獅子神の未央ちゃん

真月 秋刀魚 洋々＠ぱそこんのおべんきょうちゅう @sanma_you

そして、自分はこの土地から離れたくない。消えるのならここで、とのこと。 そして巫女については話してはくれなかった。 そして、次の夜、うづりんはやってきた。 #子獅子神の未央ちゃん

真月 秋刀魚 洋々＠ぱそこんのおべんきょうちゅう @sanma_you

凛と未央が泣きながら(主に卯月が号泣しながら)戦っている最中、とてつもなく巨大な妖怪が現れる。 凛ですら苦戦する相手に、未央がどんどん傷ついていく。それを見ているしかない藍子は、とうとう卯月に涙ながらにすがりついて質問を投げる。 「巫女ってなんですか」 #子獅子神の未央ちゃん

真月 秋刀魚 洋々＠ぱそこんのおべんきょうちゅう @sanma_you

「み、未央ちゃんから聞いていないんですか！？」 「巫女というのは、神と、魂と命を一つにしてその心と力を満たす存在です。私も元々は人間で、島村氏、って知ってます？私あそこの娘だったんです。だから未央ちゃんは私のことを未だにしまむーって呼ぶんすけどね」 #子獅子神の未央ちゃん

真月 秋刀魚 洋々＠ぱそこんのおべんきょうちゅう @sanma_you

「凛ちゃんもはじめは私を巫女にすることを躊躇いました。それで、凛ちゃんは私の前から姿を消しました。でも、私は凛ちゃん無しじゃもう生きられなかったから。それで、生きるための心の力が無くなってしまって。そこを島村氏に恨みを持つ妖怪に付け込まれてしまって」 #子獅子神の未央ちゃん

真月 秋刀魚 洋々＠ぱそこんのおべんきょうちゅう @sanma_you

「心や体が死んでしまいそうな私を助けるために凛ちゃんは仕方なく私を巫女にしたんです」 その話を聞いて、私は決心を固めた。もう私も未央ちゃんが居なければ…… 「卯月…さん？心や体は、巫女になると治るんですか？」 #子獅子神の未央ちゃん

真月 秋刀魚 洋々＠ぱそこんのおべんきょうちゅう @sanma_you

「ええ、辛うじてでも命が繋がっていれば、ですけど……藍子ちゃん、まさか！」 藍子は懐から小刀を取り出して 「ダメぇーッ！」 卯月の伸ばされた手は空を切って。 藍子は自分の胸に、その小刀を突き立てた。 #子獅子神の未央ちゃん

真月 秋刀魚 洋々＠ぱそこんのおべんきょうちゅう @sanma_you

「未央ちゃん、助けて」 ―――私に、未央ちゃんを助けさせて―――。 #子獅子神の未央ちゃん

真月 秋刀魚 洋々＠ぱそこんのおべんきょうちゅう @sanma_you

そこで意識の途切れた私がもう一度目覚めた時、その目に飛び込んできたのは、大きな妖怪の胸を突き破る、それはそれは月光を照り返し黄金に輝く鬣。あの夜傷だらけでボロボロだったのと同じ。未央ちゃんの立派な鬣でした。 #子獅子神の未央ちゃん

真月 秋刀魚 洋々＠ぱそこんのおべんきょうちゅう @sanma_you

二人の少女――二柱の神、凛と未央が人の姿で 「しぶりん……渋谷道玄上主、はじめからあーちゃんを私の巫女にするつもりだったな！しまむーにさえ黙って、しまむーさえ利用して、仕組んだな！」 そう言って未央は凛の胸ぐらを掴む。 「……そうだよ」 #子獅子神の未央ちゃん