遠野を舞台にした歴史ファンタジー『ヤマユリワラシ』の著者解説Tweetまとめ

『ヤマユリワラシ』の著者・澤見彰さんの解説Tweetまとめです。遠野や供養絵額の説明など
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澤見 彰 @kemukujalove

【ヤマユリワラシ・こぼれ話⑥-2】 市五郎が赤い山百合を探して辿りついた村で、誰もいないのに人の気配がする家に入った話……これは「マヨヒガ」の話を参考にさせて頂いています。 山中での不思議なる家、迷い家。 マヨヒガにあるものを持って無事に帰ると良いことがあるそうな。

2016-02-10 12:25:15
澤見 彰 @kemukujalove

【ヤマユリワラシ・こぼれ話⑥-3】 マヨヒガのある場所(風景)として「大なる庭にて紅白の花一面に咲き鶏多く遊べリ」という記述があります。紅白の花というのは「蓮華の花」みたいなものかなぁ?と。その場面も書きたかったのですが。きっと美しい場所なのだと想像しています。

2016-02-10 12:31:47
奥村勝也 @kokumurak

『ヤマユリワラシ』のイラストレーターのげみさんから直筆サイン色紙頂きました! こちらに澤見彰さんのサインを入れて、小田急ブックメイツ新百合ケ丘さんにお届けの予定です! pic.twitter.com/LAl8vSY1Aj

2016-02-12 10:55:25
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澤見 彰 @kemukujalove

浦和にある須原屋本店さまにお邪魔して参りました。「ヤマユリワラシ」サイン本ならびに「ヤマユリワラシ通信」なる解説・手書きペーパーも置かせて頂いております。無料ペーパーだけでもぜひお持ち下さいませ!赤い山百合が目印です! pic.twitter.com/OAwoVBeDCq

2016-02-12 22:03:59
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澤見 彰 @kemukujalove

市川の大杉書店さんにも行ってまいりました。こちらも大変お世話になっている書店さん。しかし須原屋さんといい、大杉書店さんといい、久し振りでも暖かく迎えてくださって本当にありがたいことです。もちろんサイン本置かせて頂いております! pic.twitter.com/h4mb9wURET

2016-02-12 22:18:55
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澤見 彰 @kemukujalove

【ヤマユリワラシ・こぼれ話⑥-4】 引き続き遠野物語から。第三部冒頭で、市五郎が、盛岡から遠野へ帰る際の回想シーン。山深い道程で、熊や狼あるいは山人なる恐ろしい者に出会うかもしれないと、緊張して旅をしています。この「山人」。遠野物語では山男山女としてしばしば登場します。

2016-02-12 22:32:50
澤見 彰 @kemukujalove

【ヤマユリワラシ・こぼれ話⑥-5】 風や雨、鳥の声といった自然の音に混じって山男山女の不思議な声が聞こえてくる…など、きっと昔の旅人は得体の知れない不思議なものを畏怖しながら旅をしていたことでしょう。山は暮らしの場であるとともに、神や獣が棲む異郷とも考えれていたのか?

2016-02-12 22:44:44
澤見 彰 @kemukujalove

【ヤマユリワラシ・こぼれ話⑥-6】 この不思議な山人ですが…面積の多くを山が占める遠野では、木挽き・炭焼き・猟師・鉱山関係など、山で働く人々がたくさんいたのだそうな。もしかしたら、そんな人たち、麓の暮らしと異なる文化を持った人々が「山人」と呼ばれたのかもしれません。

2016-02-12 22:49:31
澤見 彰 @kemukujalove

☆貴重な一枚☆ 「ヤマユリワラシ」の表紙絵を描いてくださった、げみ様直筆のサイン色紙です! お忙しい所、お願いして描いて頂きました。 この世でたった一枚の貴重な色紙。 早くお届けできるとよいなぁ♪ pic.twitter.com/Y0d2QtqTRu

2016-02-12 23:21:39
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澤見 彰 @kemukujalove

げみさんのサイン色紙を見ながら担当さんと。 「この桂香は、文庫表紙よりもちょっと成長してませんか」 「たしかに(興奮)!」 絵にストーリーがあるので、ますます自分たちは唸るばかりでした。

2016-02-12 23:36:30
澤見 彰 @kemukujalove

【ヤマユリワラシ・こぼれ話⑦】 習俗・歴史のことから離れて少し絵の話を。 本作に登場する「供養絵額」は浮世絵のような版画ではなく、直接画面に描く、いまの日本画の手法であることは既にお話しましたが。 供養絵額は資料を見ていただけるとわかるのですが、とても鮮やかな色使いをしています。

2016-02-14 10:50:11
澤見 彰 @kemukujalove

【ヤマユリワラシ・こぼれ話⑦-2】 資料としては遠野市立博物館刊『供養絵額 残された家族の願い』という目録がとてもよくまとまっています。 歴代の供養絵額が総覧できるのではないでしょうか。どれも鮮やかな絵額。しかし最古の弘化二年(1845)のものは少し色使いがおとなしめです。

2016-02-14 11:01:15
澤見 彰 @kemukujalove

【ヤマユリワラシ・こぼれ話⑦-3】 古い絵は白・紅色くらいしか使われていなのですが、途中から青が入ってきます。鉱物を粒状にした「岩絵の具」。文久二年(1862)頃にウルトラマリーンという青色の岩絵の具が入ってきて、いっきに鮮やかになりました。交易の町、遠野ならではでしょうか。

2016-02-14 11:12:59
澤見 彰 @kemukujalove

東京堂書店(神保町)様に置かせて頂いておりました、「ヤマユリワラシ」サイン本。 お蔭さまで完売とのお知らせ頂きました。 お手に取ってくださった皆様、本当にありがとうございました! twitter.com/kemukujalove/s…

2016-02-16 17:56:47
澤見 彰 @kemukujalove

神保町の東京堂書店様と、新百合ヶ丘の小田急ブックメイツ様にお邪魔させて頂きました。お忙しい所誠にありがとうございました。 有難いことに『ヤマユリワラシ』のサイン本置かせて頂いております。 赤い山百合が目印。 写真は東京堂書店様にて。 pic.twitter.com/TBHWF5VrJa

2016-02-10 11:53:56
澤見 彰 @kemukujalove

【ヤマユリワラシ・こぼれ話⑧】 今回は物語を離れてかるく取材のお話などを。 いや、本書のあとがきにも少し書きましたが「供養絵額」を題材にすると決めたはいいものの、どうしても構成が決まらず完全に思考停止状態に。担当さんが「現地へ行っておいで」と言ってくださらなかったらと思うと…

2016-02-17 16:25:53
澤見 彰 @kemukujalove

【ヤマユリワラシ・こぼれ話⑧-2】 取材へ行く以前にも、たくさん資料は読んだのです。親切な皆さまから資料を提供して頂きました。自分でも可能な限り取り寄せました。しかしながら、物語の舞台となる場所に実際に訪れた経験は、やはりそれ以上のものだったのです。

2016-02-17 16:33:22
澤見 彰 @kemukujalove

【ヤマユリワラシ・こぼれ話⑧-3】 たとえば地元の方と「供養絵額」の話をしていても、それだけではなく、土地に対する思いまでが伝わってくるのかもしれません。だからこそ、それまで「資料」としての岩手・遠野としか捉えられていなかったものが、すっと自分の中に入って来るようなのです。

2016-02-17 16:53:11
澤見 彰 @kemukujalove

【ヤマユリワラシ・こぼれ話⑧-4】 取材のお話(つづき)。 昨年、遠野へ伺ったのは5月でした。お天気にも恵まれて本当に良い一日でした。 東京発の新幹線で一路新花巻へ! 始発(5時台)に乗って10時頃現地着予定だったと思います。 pic.twitter.com/258sfChUWz

2016-02-19 13:38:26
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澤見 彰 @kemukujalove

【ヤマユリワラシ・こぼれ話⑧-5】 東北新幹線車内。どこかの山を撮ったのですがメモが残っていない。無念。 山といえば思い入れがあるのが岩手山で、昔々(数十年前)に「六三四の剣」という漫画にはまっていたとき、岩手山大好きな主人公とともに自分も岩手山に強い思い入れがあった。

2016-02-19 13:44:00
澤見 彰 @kemukujalove

【ヤマユリワラシ・こぼれ話⑧-5_2】 山の写真 pic.twitter.com/gYIQuVM4fc

2016-02-19 13:44:23
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澤見 彰 @kemukujalove

【ヤマユリワラシ・こぼれ話⑧-6】 東北新幹線の新花巻駅。釜石線に乗り換える。 花巻といえば宮沢賢治、標識も銀河鉄道テイスト。 切符を買いたいけど5千札しかない女性がいて、ホームにいたみんなで力を合わせて両替をした。皆さん親切。 pic.twitter.com/BkTGgOnHkY

2016-02-19 13:48:22
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澤見 彰 @kemukujalove

☆【げみさんサイン入り色紙】☆ 小田急ブックメイツ新百合ヶ丘店様にて、「ヤマユリワラシ」の表紙絵を描いてくださったげみさんの直筆イラスト&サイン入りの色紙を展示頂いております。ちょっと成長した桂香。素敵。 pic.twitter.com/0bVcfYybvC

2016-02-19 13:59:30
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澤見 彰 @kemukujalove

げみさんの色紙、文庫担当の書店員さんが、レジ前の目立つ場所に置いてくださいました! 本当にありがとうございました! げみさんの直筆イラストをご覧になりたい方も、ぜひ小田急ブックメイツ新百合ヶ丘店様へ☆

2016-02-19 14:04:02
澤見 彰 @kemukujalove

神保町にある東京堂書店さんで、先週「ヤマユリワラシ」ランクインとのお知らせを頂きました。お手に取ってくださった皆様。本当にありがとうございました!これからも精進します。 pic.twitter.com/2bsEJDkvzT

2016-02-22 12:31:36
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澤見 彰 @kemukujalove

【ヤマユリワラシ・こぼれ話⑧-7】 取材のお話のつづき。 新花巻から釜石までつづくJR釜石線に乗って約一時間。はじめはずっと山の中でしたが、しばらくするといっきに開けて、郷が姿をあらわす。作中で市五郎が遠野に帰って来たときも、こんな風景を見ていたのかなぁと思うと胸があつくなる。

2016-02-23 11:53:30