赤髪の白雪姫:リレー小説:「怪談大会のあとに…(オビ白)」まとめ
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それは一つのツイートから始まった…
「オビ…」 「えっ、どうしたのこんな遅くに」 「1人じゃ…怖くて…」 「あー…さっき主達がやってた怪談大会のせいか」 「一緒にいてくれない?」 「……俺の部屋で?」 「(コクリ)」 「お嬢さん…世の中にはおばけの他にも怖いものはあるんだよ?」 「?」 「……まぁ、いいや。どうぞ」
2016-02-04 22:09:07@pokeweaver ^∀^)⊇ 「…あのさ、お嬢さん…ってもう寝てるし!」 怪談大会で寝れなくなってしまったお嬢さんを部屋に招き入れ隣に座らせて3分。沈黙が気まずくなって横を見たらお嬢さんはもうその顔をさっきの血の気の引いた状態から穏やかなものに変えて寝息を立てていた→
2016-02-04 22:39:42@pokeweaver どうせ主と一緒にいたら余計にドキドキして眠れなくなるとかの理由で俺の部屋に来たんだろうけど…こんなに早く夢の中にいかれるなんて正直思ってなかったし、好きな女の子が隣で寝てて何も手が出せない男の気持ちを作者のチィはそろそろ察してくれたって良いはずだ→
2016-02-04 22:40:19@pokeweaver (でも…) 「…そんなに安心した顔で寝られるとこっちが調子狂うよ…」 月明かりに照らされて光る赤い髪をひと束すくうと、自分の口に寄せる。せめて今、夢の中にいる時くらいだけでも安心できるようにと、俺は願いを込めて彼女の赤い髪に優しく口づけを落とした。
2016-02-04 22:40:58@neko_asarin1986 @pokeweaver 「ん‥‥オビ‥‥‥‥」 「お嬢さん、起きたのかい?」 ふと呼ばれたので目をやるとそこにはスヤスヤ眠る彼女の顔。 「‥‥寝言‥‥で俺の名前呼んじゃうの?お嬢さん。‥‥ズルいね、相変わらず」 そう呟いてそっと、頬を撫でた。
2016-02-04 23:10:43@pokeweaver @miam_miam_uxu スヤスヤと眠るお嬢さんの頬を撫でれば、彼女がくすぐったそうに顔を緩まし薄く微笑む。 「…だからズルいって言ってるのに…」 俺は無意識に、でも、自分の中の欲望をしっかりと認識しながらお嬢さんの唇にそっと自分の唇を近付けた。
2016-02-04 23:46:38@neko_asarin1986 @pokeweaver 「‥‥‥ん‥‥ぅ‥‥」 これ以上はダメだと頭では解っていた。1度崩した関係は元に戻らない事も。 でも‥‥ “ごめんね、お嬢さん” そう心の中で伝える事しかできなかった。 「‥‥っん‥‥オ‥‥!?」 驚く彼女の目が映る。
2016-02-04 23:56:29@miam_miam_uxu @pokeweaver 「…オ…ビ……?…いま…」 大きく見開いた彼女のエメラルドの瞳が、俺を見つめる。たった今起きたばかりの出来事に『嘘でしょ?』とでも言わんばかりの瞳だった。でも俺はその彼女の問いかけに何も答える事ができない。そうだ、俺はもう…
2016-02-05 00:10:09@neko_asarin1986 @pokeweaver 「‥‥だから言ったじゃないですか。お化けより怖いものもあるんですよって。」 あーあやっちまったよ。主、すみません‥‥俺、やっちまいましたよ‥‥ 「‥‥ビ!オビ!!もう!起きて!!!!」 「オビってば!!!」
2016-02-05 00:21:59… 夢オチバージョン。
でも神々は夢オチだけじゃ物足りなく。
夢じゃないバージョンも…
@neko_asarin1986 @miam_miam_uxu それとも!? 「ごめん……俺もお嬢さんのこと怖がらせるかも……」 少し潤んだ目元を指で掬う。 「……オビは、怖くないよ」 「……泣いてるくせに」 「泣いてない!怖くない!」 「……じゃあ、いいよね」
2016-02-05 00:31:22@neko_asarin1986 @pokeweaver 「お嬢さん、油断しすぎだよ」 顔を真っ赤に染めて見つめる彼女にどう言葉を続ければいいのか、取り繕う言葉も俺は思い浮かばなかったのに。 「オビ‥‥」 「嫌じゃ、ない」 ‥‥ほんと、あんたはズルいよな。
2016-02-05 00:33:58@pokeweaver @miam_miam_uxu 「…で、でも…ちょっと心の準備が…ひ、必要かも…」 「!」 暗闇でも分かるくらい頬を赤くさせたお嬢さんがそれこそ本人は無意識だけれど誘ってくるかのような上目使いを俺にしてくる。ちょっと待て。それは反則でしょ。もう返せないよ。
2016-02-05 00:44:10