ギャングスタ松

保留組×合格組
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さうす@〆切は30日! @sa__za_n_

「躰で贖った玉座がそれ程に惜しいか」去り際の男の侮蔑の意味は解らなかった。ただ自分の主への侮辱だということだけは分かる。咄嗟に殴りつけようとして、主が僕の手を止めた。見上げれば主が見たことのないような奇妙な顔で僕を見下ろしていた。「聞かなくていい」そう言って主は僕の耳を塞いだ。

2016-02-04 23:00:30
さうす@〆切は30日! @sa__za_n_

っていう、二十代ギャングボスとスラムから拾われたティーンの側づきの側付き×ボスのBL小説を想像したら萌えた。

2016-02-04 23:02:31

おそ松さんでパロ

さうす@〆切は30日! @sa__za_n_

@sa__za_n_ 扶養保留組×扶養合格組の年の差身分差なのに六つ子な裏社会パラレルで、初めてカラ一とかチョロおそとか十トドとか考えたのに……。スラムで暮らす元研究所被検体の保留組が新しい縄張りに視察に来てカツアゲにあってカツアゲし返して、拾ってくるはなし。

2016-02-05 03:14:55
さうす@〆切は30日! @sa__za_n_

@sa__za_n_ 二十代後半合格組はその顔が若い頃の自分たちにそっくりで、攫われてずっと探してた六つ子の兄弟にそっくりなことを知っているけど、ティーンの保留組は全然知らないし覚えてない。で、合格組は保留組を側付として拾って保護することを決める。

2016-02-05 03:17:54
さうす@〆切は30日! @sa__za_n_

@sa__za_n_ 傍にいるうちに、合格組が何をして生きてきたのかを知ったり、長男が「躰で贖った王座がそれ程に惜しいか」と揶揄されたときに見せた表情が忘れられない三男とか、いつもは四男に邪険にされてるけど、襲撃時に命をかけて守られた次男とか、本当は怖いけど優しい末弟とか。

2016-02-05 03:20:34
さうす@〆切は30日! @sa__za_n_

@sa__za_n_ ダブルキングサイズのベッドをお屋敷に据え付けて「一度これで寝てみたかったんだよねー!」ってけらけら笑う長男に、自分たちの境遇を思い返して腹が立って仕方がない三男や、過去を知ってその言葉の真意をしる三男とか、だんだん奇妙なデジャヴが襲ってくる保留組とか。

2016-02-05 03:23:11
さうす@〆切は30日! @sa__za_n_

@sa__za_n_ ・ダブルキングサイズのベッドは、ふかふかで六人で寝れる。 ・両親は、合格組のプレゼントで世界旅行中。 ・童貞非処女の合格組とか。 ・保留組を、眩しく暖かいものでもみるかのように、悲しげに見つめる合格組とか。

2016-02-05 03:25:19
さうす@〆切は30日! @sa__za_n_

@sa__za_n_ ・いつしか合格組に淡い恋を抱く保留組とか ・保留組御用達かつ、昔馴染みで合格組を初めて見た時に驚いたようだった井矢見とちび太とか、カタギの大富豪で合格組の友人のミスター旗とか、隣の縄張りを牛耳るとと子ちゃんとか。 ・ちび太のおでんに懐かしいという保留組とか。

2016-02-05 03:29:22
さうす@〆切は30日! @sa__za_n_

@sa__za_n_ →攻め。ティーン。元非合法研究所の被検体で、逃げ出したあとはスラムの孤児を装っている。合格組をカツアゲしようとして失敗、逆に“サン・アカツカ”に拾われ合格組の側仕えとして裏社会を叩き込まれるうちに、彼らに絆され惹かれていくが奇妙な既視感を覚える。

2016-02-05 03:32:36
さうす@〆切は30日! @sa__za_n_

@sa__za_n_ →受け。二十代後半~三十代。元はスラムの子供で、誘拐された兄弟の行方を探すうちに裏社会へ足を踏み入れ、“サン・アカツカ”のボスに見初められて飼われる。兄弟の死亡記録のみを突きつけられた後、何かが壊れた。兄弟にそっくりな三つ子を見つけ、保護する。

2016-02-05 03:35:14

SS

三つ子と三つ子の出会い

※保留組が人身売買されている設定

Crux's @whose_novels_

「――Sould」 高い木槌の音が、広い親空間に響いた。競売人が同じ顔をした三人の少年を引き立てていく。少年の一人は、自分を高額で買った男を見た。赤いシャツを着た軽薄そうな青年。その口元の笑みに、少年は肌を泡立たせた。 「気の毒にな」

2016-02-23 01:14:17
Crux's @whose_novels_

このオークションのスタッフの一人が少年たちの服を用意しながら、つぶやいた。 「どういうこと?」 と少年の一人が尋ねる。スタッフは声を潜ませて三人に告げた。 「あの男はマフィアだ。巨額の金を先代から譲り受けた放蕩だがキレるボスだよ。このオークションの常連さ」

2016-02-23 01:17:15
Crux's @whose_novels_

手錠を付けたまま、押し着せられた服を着る。舞台で、歌姫の少女の可憐な歌声が聞こえる。競売人の下卑たやじが跳んでいる。それも、少年の耳には慣れてしまったものだった。 「特に、面白がってお前たちみたいな三つ子や双子を好む。……飽きたそいつらの行方はしれない。殺して処分したという噂さ」

2016-02-23 01:19:12
Crux's @whose_novels_

スタッフは気の毒そうに少年たちの肩を叩いた。しかし、その裏にべったりと張り付いた悪意の好奇心が少年たちに透けて見える。少年はなんとか舌打ちを押し殺して、服を着た。オークション用の下卑た趣味の匂いが漂う生地の薄いスーツから、簡素な白い貫頭衣に着替え、髪を整えられる。

2016-02-23 01:23:25
Crux's @whose_novels_

商品の引き取り場所に引き立てられて、木箱の上に座らされる。周りには埃っぽい絵画や、なんの用途か判らぬ古い道具群、そして自分と同じように売られた人間が地獄への扉が開かれるのを呆然と待っていた。その目は暗く倦み、輝きを失っている。死んだように抵抗もなく座る人間が、少年は嫌いだった。

2016-02-23 01:26:01
Crux's @whose_novels_

「チョロ松、これから俺たちはどうなるんだろう」 右隣に座る兄弟が、低く呟く。握る手のひらが冷たく、小さく震えている。 「どうとでもなるよ」 チョロ松は突き放すように答えた。 「三人いれば、なんでもできるよ。もし殺されそうなら逃げればいい」

2016-02-23 01:29:05
Crux's @whose_novels_

右にカラ松、左に十四松の手を握り、チョロ松は低く宣言した。自分の手のひらが氷のように冷たいことは、なんとか考えないようにしながら、二人の手のひらにすがっている。 ドアが開いたのは、それからすぐのことだった。 「三つ子、外にでろ」 管理人のどら声にカラ松が身を強ばらせる。

2016-02-23 01:31:12
Crux's @whose_novels_

「行くぞ」 二人の手を引いて、チョロ松が立ち上がる。 「うん」 「行くか」 三人は目を見合わせて頷く。顔を上げると、暗い空の向こうの明るい場所で、三人の男がチョロ松たちを見て興味深げに口角を上げていた。

2016-02-23 01:33:17

トド松とカラ松の仕事の話

Crux's @whose_novels_

「ただいま」 アカツカーナの海を見晴かす屋敷の一室に、その家主兄弟の末弟である青年がそばづきの少年を従えて帰宅した。 「おかえ……」 競馬新聞を開いて真面目に睨みつけていた長兄は、ふと見上げて言葉を途切る。 「トド松……?」 「……何、おそ松にいさん」

2016-02-13 01:22:43
Crux's @whose_novels_

十代前半の少年が、コントラバスのケースに偽装したスナイパーライフルのケースを苦もなく持ち上げてその後ろに付いている。 「本当にトド松か?」 おそ松は口にくわえていた赤鉛筆を落としてといかける。無論、少年は自分が付けた側付きのカラ松少年であることは百も承知している。

2016-02-13 01:24:44
Crux's @whose_novels_

「どうしたんですか、おそ松さん」 となりで書類を整理していた、カラ松少年と瓜二つな顔立ちをしたおそ松の側付きが不思議そうに首をかしげる。 「チョロ松、内線4にかけて」 チョロ松に命じれば、うろたえながらも忠実に内線を押す。受話器をうけとれば、すぐに弟が出た。

2016-02-13 01:27:02
Crux's @whose_novels_

「何、おそ松にいさん」 「ちょ、一松、やばい、トド松が――」 「やめろ馬鹿長男!」 泡を食って弟に緊急極秘内線をかける兄に、トド松が怒ってその受話器を叩き切る。 「何、なんなの!? 僕が帰ってきたのがそんなに不満!?」 「いや、そうじゃなくて」

2016-02-13 01:29:02