- takemootoo
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『歯と爪』再読。すっかり内容を忘れていたので初読感覚。前回は狙いの趣向に感心して細かいことは大目に見たようだが、今回は細かい部分の具合悪さが眼についた。けど、この時代と作家性を慮って、やっぱりまあいいやと大目に見てしまう僕。 twitter.com/takemootoo/sta…
2022-12-17 17:49:08ビル・S・バリンジャー『歯と爪』読了。ある殺人事件の裁判と、ある奇術師と女性との出会いが交互に語られていく。はじめは無関係に思える二つの物語がおぼろに、そして後半急速に繋がりあっていくスリリングさ。伏せられたカードをめくっていく手順と緩急に、まさしく奇術師の手さばきを連想。 pic.twitter.com/NYsCoS4YeL
2018-12-26 12:38:31はるか昔のある日ある時、シンポ教授に「殺害シーンはなるべく早めに提示したほうがいいと言われてますね」と言うと、「小説の下手な人はそうしたほうがいいが、小説のうまい人はそんなセオリーに従う必要はない」と即座に返されたのが深く記憶に刻まれている。
2022-12-21 00:24:44佐賀ミステリファンクラブ会誌『雨中の伽』第4号、クリスマスイヴにAmazonにて発売開始。今回はボリュームたっぷり。僕は過去の回文短歌をまとめて寄稿してます。 amazon.co.jp/dp/B0BQXT6F6V?… pic.twitter.com/wzxh2DE15v
2022-12-24 12:55:53新井素子『南海ちゃんの新しいお仕事 階段落ち人生』を戴いた。転ぶことで空間の“ヒビ”を修復する超能力の持ち主南海(みなみ)のお仕事記録。 pic.twitter.com/ODDUQnlOUB
2022-12-25 16:45:23乾英治郎・小松史生子・鈴木優作・谷口基編著『<怪異>とミステリ 近代日本文学は何を「謎」としてきたか』を戴いた。読みたかったから嬉しやな❤ pic.twitter.com/wZz7XxdllZ
2022-12-28 18:58:40服部正『影よ踊れ シャーロック・ホームズの異形』読了。よくあるようなホームズもののパスティーシュ――なんかでは全然ない、パスティーシュを演じ切りつつそこを通過した先に立ち現われる摩訶不思議な光景を次々空中から摑み出してみせた、とびきり異形の作だった。いやこりゃ驚いた。ぶったまげた。 pic.twitter.com/zwmwdegsND
2022-12-28 02:17:37この本、大半のシャーロキアンには受け入れられないだろうし、かといって一般ミステリ読者の反応はポカーンだろう。そしてミステリファン以外の読者には見向きもされないという何とも因果な困難をあらかじめ自ら背負ったこの作品。届けられるべき人たちに届けるためには「これ凄いよ」と発信するしか。
2022-12-28 19:59:43島田荘司『北の夕鶴2/3の殺人』読了。5年前に別れた妻からの電話に異様なものを感じた刑事吉敷は…。何このトータルバランスの悪さ。けれどもミステリ史上有数の大胆奇天烈なトリックとあいまって、それこそがこの作品を無二の怪作/快作にしているのであった。肝は何と言ってもあの見取図だよなあ。 pic.twitter.com/WaukZzlp1O
2023-01-08 17:37:09乾英次郎・小松史生子・鈴木優作・谷口基編『<怪異>とミステリ 近代日本文学は何を「謎」としてきたか』読了。14名の筆者により、怪異=不思議なコトとミステリの切り結びの諸相が多角的に論じられるので、様ざまな触発や気づき多し。例えば乱歩がなぜ「悪霊」を中絶せざるを得なかったか等。好著。 pic.twitter.com/8zGAQpUXQI
2023-01-08 21:03:51幕末佐賀ミステリ『話を戻そう』書籍化のためにちょこちょこ手入れしてるけど、読み返してるとやっぱり面白いなー。フツーの歴史ミステリじゃないから、読者もそうかは全然分からんけど。
2023-01-10 17:33:56小野不由美『過ぎる十七の春』を戴いた。運命の春が来る。怪異と戦う二人の少年。原題は『呪われた十七歳』。 pic.twitter.com/PlVLmP4b4R
2023-01-14 10:24:09アーサー・マッケン『怪奇クラブ』読了。ダイスンとフィリップスの二人の人物を巡っていくつもの奇譚が数珠繋ぎに提示され、そして全体に捉えどころのない、何とも独特で風変わりな構成の物語。細部は明瞭なのに全体として朦朧としている夢のありようを写しているかのよう。「大いなる来復」を併録。 pic.twitter.com/HYrSAyMkET
2023-01-15 01:04:13志段味図書館での「ミステリ作家たちの横顔展 in 名古屋」が中日新聞で短い記事に。前期は1月19日まで。全部をご覧になりたい方は2度足をお運びください。 pic.twitter.com/RTbNA4DWy2
2023-01-15 21:55:30矢崎泰久『タバコ天国 素晴らしき不健康ライフ』読了。編集者・ジャーナリストとして親しく交わり、接してきた夥しい人たちとの交友録であり、小説・映画・歌謡・テレビ・出版等を巡って縦横に繰りひろげられる煙草文化論。小松左京が野坂昭如の亀頭に煙草の火を押しつけたエピソードが可笑しい。 pic.twitter.com/TFvaAF2GGP
2023-01-15 23:40:05恐る恐る、全く内容を憶えていない『内耳の構造』を読みはじめてみる。うーん、なかなかに微妙。文章はえらく素人くさいな。読み進めるのが恐い…。
2023-01-18 17:56:56『狂い壁狂い窓』から『腐蝕の惑星』のあいだの時期だったと思うが、発表のあてもないままいろいろ書いてた。『内耳の構造』『連星ルギイの胆汁』『摂動』がそれにあたる。『偶という名の惨劇』は『匣の中の失楽』の直後。
2023-01-18 18:19:55ひと通り読みあげた。うーん、ダメだこれ。特に文章が。自分でボツにしたのも当然。僕ってこんなにできない子だったのかな。ただ、個々の素材は使えるものもあるので、いくつか『五色殺戮』に組みこもう。そうしよう。
2023-01-19 22:02:05いろんなアートのなかでも「小説」は作家自身も含めて即時性のなさでは最右翼だよね。まして口ベタな作家となると、よほど特殊な文化空間以外のヒラ場では単なるデクノボーでしかない。まあそれ故、即自的な芸を求められない気楽さもあるんだけど。 twitter.com/millionmaro/st…
2023-01-19 16:26:48ところでよく地方の団体に作家であることを理由に呼ばれると、主催者も参加者も拙著を知らず「得体の知れない作家」という生き物を演じなければならないことがある。この場合問題なのは作家という生き物はマジシャンのように手品もできず歌手のように歌も歌えず、その場で素敵な絵も描けないことである
2023-01-19 13:56:46ついに『偶という名の惨劇』も読みはじめてみたが、こっちのほうがはるかに文章がこなれてる。ということでだんだん分かってきたぞ。『内耳の構造』を書いたのは『狂い壁狂い窓』と『腐蝕の惑星』のあいだの時期じゃなくて、もしかすると『匣の中の失楽』より前だったのかも知れない。
2023-01-20 01:01:48はやかわけんじ『デカニアラズ』全4巻読了。刑事の花田はとある薬物事件の過程で、相棒の先輩刑事の三木元にこいつは何者だと疑念を抱かれ…。暴力団幹部の父親と組み、通常ではつきとめ難い様ざまな悪党を追い詰めていく花田の活躍を描くぶっとびのピカレスク・ロマン。ミステリ味もたっぷり。 pic.twitter.com/YrpvH2z0Ku
2023-01-20 19:52:54塩田武士原作 須本壮一作画『罪の声 昭和最大の未解決事件』全3巻読了。テーラーを営む曽根俊也は父の遺品のなかからギンガ・萬堂事件に繋がるテープと手帳を見つけ…。「グリコ・森永事件」をもとに構築された原作『罪の声』の忠実で極めてしっかりした劇画化。絵で示されるので分かりやすい。 pic.twitter.com/kah3sww71w
2023-01-22 14:53:27『偶という名の惨劇』、どうにも気が乗らないまま100枚くらいまで読んでみた。導入はありきたりでまるで魅力を感じないが、主人公が入手していたある<本>の内容が紹介される部分にはいると、蘊蓄が暴走をはじめて俄然熱量があがってくる。この先いったいどう展開するのか五里霧中。
2023-01-24 02:15:09