軍隊における階級の英語呼称について

‏~「将軍」「連隊長」「隊長」「兵隊」みたいな役割分担から、階級が細分化してく感じなんだよね、西欧の階級って。
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御舟【冬コミ2日目東A74b】 @mfn_aplhim

参考資料。 イギリスのTVドラマ「炎の英雄シャープ」よりリチャード・シャープ少佐(ショーン・ビーン)のペリッセ着用の正装姿。 出典>sharpecompendium.net/uniforms.html pic.twitter.com/B2zxDa1Jfo

2016-02-06 15:21:21
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御舟【冬コミ2日目東A74b】 @mfn_aplhim

そういえば当時の連隊は普通は2個大隊からなり、前線に第1大隊、本国に第2大隊を置き補充要員にするらしいけど、この残された第2大隊の指揮を執るのは中佐ってことでいいのかな

2016-02-06 14:54:00
御舟【冬コミ2日目東A74b】 @mfn_aplhim

そして第2大隊指揮官ガードウッドは字幕では<大佐>と呼ばれてるけど実際はどうなんだろう? よく聞くと英語では単に"Colonel"(大佐)と言ってる時と"Lieutenant Colonel"(中佐)と言ってるときがある。確かに中佐は日常的には"Colonel"でいいんだけど。

2016-02-06 14:51:11
James H.Nichols @Lion_roundtop

@mfn_fairytail 英語の階級翻訳の一番面倒なところですよね。LieutenantとかSergeantとか、階級章や軍服、前後の文脈や立場などで推測するしかないので誤訳が頻発するところ…

2016-02-06 16:13:14
御舟【冬コミ2日目東A74b】 @mfn_aplhim

@Lion_roundtop ですよね。ガードウッドは歩兵連隊将校なので観なおせば肩章でわかるんですが、竜騎兵やユサール、ライフル連隊将校の軍服は階級章が分からないのでなおさら大変ですw

2016-02-06 21:01:48
James H.Nichols @Lion_roundtop

@mfn_fairytail 東洋の、律令制ベースの最初からガチガチな階級制度と違って、大まかな職責の区分が細分化していって出来ていったが故の弊害ですよねー。尉官ともし難いものです

2016-02-06 21:04:58
James H.Nichols @Lion_roundtop

「将軍」「連隊長」「隊長」「兵隊」みたいな役割分担から、階級が細分化してく感じなんだよね、西欧の階級って。

2016-02-06 22:08:39
James H.Nichols @Lion_roundtop

陸軍だと、”兵隊=Private"は、つまり王侯貴族、将校に”私的に”雇われた兵で、その中でも”頭・親玉”といえる存在が”伍長=Corporal”。そして将校の”従者”が将校の補佐などを行っていたのが階級化したのが”軍曹=Sergeant”になるわけです。

2016-02-06 22:09:14
James H.Nichols @Lion_roundtop

そしてそんな軍曹の中でも、優秀だったり年長だったり、特に”重要”な軍曹が”曹長=Sergeant Major"と呼ばれると。「兵隊」はこんな具合で細かく区分けされていったわけです。

2016-02-06 22:09:42
James H.Nichols @Lion_roundtop

”准尉=Warrant Officer”は、昔の将校は貴族が王に”任命”されてなる物だったので、貴族でない人物に将校相当の待遇を”保証”する事で生まれた階級なわけです。アメリカで近現代まで准尉という階級がなかったのには、そういう理由があります。

2016-02-06 22:10:06
James H.Nichols @Lion_roundtop

”大尉=Captain”はもはや説明不要ですよね。そのまんまの意味、部隊の”隊長”です。これを”補佐する”士官が”中尉・少尉=Lieutenant”。そして曹長同様、大尉の中でも”重要な”大尉が、”少佐=Major”と呼ばれたわけです。

2016-02-06 22:10:21
James H.Nichols @Lion_roundtop

”大佐=Colonel”はちょっと由来が複雑で、「”縦隊”の隊長」という役職名だったのが、ただの隊長と混同するので隊長を抜いて呼ぶようになったというのが起源だとか。それを”補佐する”のが、やはり”中佐=Lieutenant Colonel"ですね。

2016-02-06 22:10:42
James H.Nichols @Lion_roundtop

”大将=General”は本来連隊を幾つか一纏めにした「軍」を率いる司令官なんだけど、王様のように唯一無二なわけではない”一般的な・雑多な”司令官なので、”Captain General”と呼ばれてたのが、大佐と同じ理由でただの”General”になったとか。

2016-02-06 22:11:01
James H.Nichols @Lion_roundtop

それを”補佐する”のがやはり”中将=Lieutenant General”で、じゃあ”少将=Major General”はどうなるんだというと、元は”Sergeant Major General"という階級だったのが短縮されて呼ばれるようになったので中将よりも下位という。

2016-02-06 22:11:24
James H.Nichols @Lion_roundtop

”准将=Brigadier"は本来は将軍待遇じゃなくて、「軍」よりも小規模ながら同様の編成を持つ旅団の指揮官、”旅団長”がそう呼ばれたのが語源なんだけど、平時の最高階級を少将にしちゃった米陸軍が将軍扱いするようになったのが原因で将官扱いされることもしばしば。

2016-02-06 22:11:53
James H.Nichols @Lion_roundtop

まあこんな具合でどんどん枝分かれしていったから、階級よりも役職の方を見るべきなんだよね、欧米の階級っていうのは。

2016-02-06 22:12:56
扶桑委員会 @fussoo_moe

階級といっても役職名に近い呼称で、律令制ベースのがっちりした階級呼称を持つ日本とかから見るとわかりにくい(´・ω・`)

2016-02-06 22:50:08
扶桑委員会 @fussoo_moe

@Lion_roundtop その階級がどういう位置づけなのかがわかりやすいという利点があるんですけど階級の偉さが覚えにくい(´・ω・`)あと陸海で同じ呼称なのに階級違ったり

2016-02-06 23:18:02
James H.Nichols @Lion_roundtop

@fussoo_moe 海軍に至っては啓蒙時代辺り入るまでほぼ外注だったので階級すら無かった時代もあったりで…()

2016-02-06 23:21:49
騎兵閥のボコ @jintsuu12125

英国式の「准将」は将官待遇の大佐だったっけな。

2016-02-06 23:21:24
James H.Nichols @Lion_roundtop

@zuikaku_moe そーです。海軍准将も同様に「代将(コモドー)たる大佐」の扱いなので将官扱いされないからと、アメリカ軍では海軍准将が「下級海軍少将(リアアドミラル・ロワーハーフ)」なる珍妙な階級で呼ばれていたり

2016-02-06 23:26:07
James H.Nichols @Lion_roundtop

@fussoo_moe 海軍大佐も艦長(キャプテン)、その補佐(ルーテナント)という構図は変わらないものの、その間に准尉みたく非勅任艦長(コマンダー)が挟まったりでこれはこれで複雑怪奇である…

2016-02-06 23:31:12