(新連載まとめ3)朝の三分小説〜おかん〜(栂池編)

カメックスシ @agodenderu

おかん主題歌「友情パノラマウェイ」 初めて出逢ったのはアイガー北壁だったね はじめは喧嘩もしたけど 今では(二番目に)最高の友達 困った時はパノラマウェイで駆けつけるよ 誰よりもはやく、疾く 疾きこと風の如く 徐かなること林の如く 侵掠すること火の如く 動かざること山の如し

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おかん十七 「乾電池要りませんかー、優しい乾電池要りませんかー」 ムーンライトさだみつは母の治療費を稼ぐために乾電池を売っていた。しかし、まだ四十八個しか売れていないため、クレーンのモーターの修理をするにはまだまだ足りない。

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おかん十八 「乾電池くれないか…………」 勝手にムーンライトさだみつの電池を取って食べたのはカウボーイの男であった。 「なぁお前、俺と一儲けしないか……おっと自己紹介がおくれたな、俺はキティちゃんとかが書かれた土器を発掘したことで有名なガンマン・エメラルドンって者さ」

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おかん総集編四 おかんの敗北、そしてムーンライトさだみつの新たな物語が始まる。それはさておき最近定期券を分割購入することで月千円以上安くなる事に気付き、毎月千円分どんな贅沢をしようかと思い悩んでいます。それから回数券も結構使えそうで、まだまだコストダウンが出来そうな気がしますね。

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おかん十九 「俺と一緒に雷鳥ハンター狩りをやってみないか。センスあるって」 「それってどうなん」 「雷鳥ハンターの首を雷鳥保護センターに持って行けば素敵なお皿と交換して貰えて、それがマニアに高く売れるって訳さ」

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おかん二十 雷鳥、日本の寒い所に分布する足の指まで毛の生えた鳥である。その性格の良さにつけこんで、近年では雷鳥専門の振り込め詐欺グループが暗躍するほどである。 「なんか守りたい気分になってきたなぁ、雷鳥の普通預金守りたいなぁ」

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おかん二十ー 「そうだよ、一緒にやろうぜ。多分才能あるからさぁ、お金持ちだぜ俺達、お金金金」 エメラルドンの必死の説得でムーンライトさだみつはとりあえず職業体験を受ける事にした。 二人は仲間が時給800円でバイトしているアジト、イタリアン料亭「ピザモンスターズ」へと向かった。

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おかん二十二 アジトに戻ると新メニューのナポリ風ピザバーガーが新発売されていた。 「さあ、みんな聞いてくれこいつが俺達の新しい仲間さ。そして、みんなを紹介するよ」 エメラルドンの仲間はチーズマスターさとし、山中秀俊、裏切りのヨハン、バニラ・デブァイス、ほけつ丸、他二名であった。

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おかん二十三 茶摘みの歌を歌いながらウノをするタイプの歓迎会は一晩続き、さらに一日休んでから再び集合した。 「俺達はこれから新型アイボに占拠された町をバスで突発して栂池自然園へと向かうぜ」 さて、チームミラノのイモを待ち受けるのは雷鳥か密漁者か、それとも人造人間達なのか。 つづく

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おかん総集編五 ムーンライトさだみつが雷鳥ハンター狩りに行ってる頃、おかんは病院のカジノで電流ポーカーデスマッチをしていた。長野の石油王を三人倒したおかんはついにカジノマスターであるレールガン神宮の神主、アーマードいわさきと戦う権利が与えられたのだ。がんばれおかん。

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おかん二十四 栂池自然園、そこは未だに人の手がそこまで加えられていない野生の王国である。そこでは人間のルールはほぼ通用せず、純粋な力とかが全てであり、遊歩道コースを離れた者はだいたい死ぬかもしれない。

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おかん二十五 エメラルドン達は野生の驚異を体験してブログの記事にしていた。 「やべぇ闇のキリンさんだ、みんなお賽銭を怠るなよ」 エメラルドンは昔、賽銭を怠った仲間がバックドロップされる所を見たことがある。

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おかん二十六 「あっ密漁者ならもっと奥の方にいると思いますよ」 闇のキリンさんは意外と話の分かるお方だった。そして、エメラルドン達はロープウェイでさらに奥地へと足を踏み入れるのだった。

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おかん二十七 栂池自然園の奥地で出会ったのは炎を吐く黄金のもぐらであった。 「トイレとお土産屋ならこの少し先ですよ、あとこれ割引き券もどうぞ」 黄金のもぐらに教えられたお土産屋で買い物した後にエメラルドン達はついに最深部へと到達したのでお弁当を食べる事にした。

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おかん二十八 エメラルドン達に忍び寄る怪しい陰は空気を読んで既に生首になった密漁者であった。 「さあ、僕を交換所に持って行ってください」 展望湿原で記念写真をとって交換所へと向かおうとした時、シルバーに輝く巨大な怪鳥が歩いて来た。

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おかん総集編六 ムーンライトさだみつが雷鳥と遊んでいる頃、おかんはご近所さんが次々に超融合してしまう怪現象に悩まされていた。 「貴方は上島のおじいちゃん？」 「嫌だなぁ、今はチワワ上島さんなのじゃよ、そういえばうちのニートの孫も佐藤さん所のベンツと融合しましてね」 嗚呼高級車

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おかん二十九 「あっどうも自分雷鳥っす。普段はわりと人とか食べるんですけど今日はあんまり気分じゃないんで交換所まで送ってあげますよ」 エメラルドン達は雷鳥にバスで交換所まで送ってもらった。 無事に交換出来るのだろうか!?

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おかん三十 交換所に到着して、うどんを食べてから交換コーナーに並んだ。 「はい、次の方。おお、これは大将首じゃありませんか、少し大きめでカニの絵のお皿をあげましょう」 エメラルドン達は交換所でお皿を貰うとコンビニ経由で換金所へ向かう。

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おかん三十一 交換所と換金所は条例で同じ建物内には建てる事が出来ないので少し遠くの換金所へ行った。 「いやぁ、このお皿は偽物ですねぇ、実にいい偽物です」 「なんだってへぇ～～」

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おかん三十二 「いやぁなんかもう七割くらい本物なんですけどねぇ、なんていうか本物はお皿の裏に「本物」って焼き印が入ってるんですねぇ。だからこれはいいものなんですけど、わりととうもろこしくらいの価値しかありませんねぇ」 結局お皿はとうもろこしと交換した。

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おかん三十三 それから意気消沈して帰路についたエメラルドンは百万円を拾い、とうもろこしは回転し始めたのでモーターの換わりになった。おかんは退院した。 栂池編完結

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おかん総集編七 栂池自然園を書きました｡当初は地獄のような場所として書こうと思っていましたが、私がひどい書き方をすることで栂池自然園の観光客が激減することを危惧して、慈愛に満ちた場所として書くことにしました。実際はすごいところです。 pic.twitter.com/sXE60QjhVv

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