松SS

くるた💫💫💫 @kuruta_696

もし叶うならこの恋が、死ぬまで汚点となりますように なんだかんだ言ってカラ松のことを幼少期より慕っていたトド松だけど、それをよしとしない自分とカラ松への想いで揺れる末弟を見て見ぬ振りするしか兄として手伝えないカラ松の話

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悩殺サマータイム 高校最後の夏休み。苦手科目の補習のため学校に行くと生徒はカラ松と一松だけだった。プリントを配ると先生はそのままやることがあると出ていってしまう。エアコンもない2人きりの教室で互いに頭を抱えながら問題を解いていく最中、滲む汗にイケナイ気持ちが溢れ出る。一カラ

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恋の炎 唯一の兄はいつも俺達のことを引っ張ってきた。その背中はとても大きく六つ子とは思えないほどで、同い年でも兄だった。その兄に兄弟の延長か、恋をした。恋愛とは何か。本を読んでもわからない。得体の知れない想いを恋慕としそれを手紙にする。火をつけ庭先に放つと火柱を立てた。カラ→おそ

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瞳を頂戴 真夜中、布団の中での秘密事。丸い目を見つめ続けると闇に慣れ顔がはっきりとわかる。照れた笑みを浮かべこちらを見るその瞳は、黒く深い。闇に溶けてしまえ。そのまま胸に抱いて睡るから。顔を近づけると閉じた瞼に軽く口付けて、心の中で舌打ちをした。チョロ十四

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嫌よ嫌よも好きじゃない 兄と思いたくない。恥ずかしい。あとあの余裕な笑みがむかつく。何でもお見通しとでも言わんばかりのあの表情。僕のことなんて何も分からないくせに。長男とか末弟とか？六つ子じゃん。そんな壁いらないし。僕はおそ松兄さんが好きじゃない。この言葉裏返してよ。トド→おそ

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夢の世界に汽車ぽっぽ 暖かい陽が眠りを誘う。うとうとと頭を揺らせばそのまま夢の世界にこんにちは。一人二人と帰ってくれば同じようにうとうとぽかぽか。紫を先頭に赤青黄色、緑に桃色。みんな仲良く窓際で、一緒にお昼寝。おや すみなさい。六つ子

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振り向いたら奈落 家に帰ると居間に青が一つ。鏡を片手にちゃぶ台に突っ伏して寝ていた。耳を澄ましても微かな寝息以外聞こえない。そっとそばに腰を下ろしさらりと髪を撫でる。その感触にふわりと笑う寝顔は、普段のかっこつけが嘘のよう。馬鹿な兄は僕の汚い気持ちに気付かない。チョロ→カラ

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その眼に映す朱 何を見る。どこを見てる。その眼は何色を映す。はてさて疑問ばかり浮かぶ頭は答えを導き出す前に手足を動かせと命令する。赤い兄は何を見ているのか。自身の赤には興味の欠片も示さない。ならばこの朱はどうか。胸を刺す刃物をゆるりと抜くと滴る朱に、凍る眼は揺れる。チョロ→おそ