NHK報道局遊軍特別報道チーム記者 相澤 祐子さんのインドネシア アチェ州のロヒンギャ難民キャンプのレポート

ロヒンギャ族はミャンマー(ビルマ)国内で民族浄化の迫害をうけています。日本に住むロヒンギャ族は200人程度。うち、難民認定されたのはわずか17人です。 参考:TQCプレゼンツ【NO ONE is ILLEGAL〜日本における難民問題基礎講座】 http://togetter.com/li/932596
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相澤 祐子 @nhkaizaway

インドネシアのジャカルタから、国内線を乗り継いで、スマトラ島最北端アチェ州のロクスマウェに到着。これから、ミャンマーの少数民族ロヒンギャの人たちが一時的に滞在している地域に向かいます。 pic.twitter.com/VDNnkQpB8A

2016-02-05 19:56:42
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相澤 祐子 @nhkaizaway

数か月の海上漂流の末、去年5月にスマトラ島最北端のアチェ州に辿り着いたロヒンギャの人たちが暮らす地区です。ここでは6つのNGOの支援のもと、現在88人が暮らしています。研究者の視察に同行させてもらいました。 pic.twitter.com/XmgTaTR0cG

2016-02-06 17:47:03
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相澤 祐子 @nhkaizaway

2004年アチェの大津波を機に出来たNGO等の協力で、到着2か月後にはこの様な住居が整い、生活を始めたそうです。当初言葉も通じなかったそうですが、ボランティアがゴミの捨て方など社会のルールを教える中で徐々に交流が生まれてきたそうです pic.twitter.com/YIXvV0PDsf

2016-02-06 17:49:35
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土地は地元自治体が提供。彼らは読み書きができません。インドネシア語や英語、算数を教えたり、野菜を作ったり、刺繍教室も。地元の人たちもそんなに豊かではないため、不公平感が出ないよう、刺繍教室は地元の人たちも通えるようにしているそうです pic.twitter.com/HPjF6jKWn2

2016-02-06 17:53:52
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ただ、備え付けのベッドや扇風機等を売ってお金に換え、代わりにスマホを買ってミャンマーに残った親戚と連絡を取ったり、他の場所に行く費用にしたりした人が多いとか。長い船上生活で床で寝るのに慣れ、ベッドよりもスマホ優先になっているようです pic.twitter.com/QLXLy8vrtz

2016-02-06 17:55:34
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当初332人いたそうですが、お金を稼げるという話に乗り、多くが近隣国に渡ったと見られるそうです。15歳の母親は、夫がマレーシアで不法滞在の状態でお金を稼いでいると。19歳の母親は夫をミャンマーで亡くし、ここに辿り着き出産したそうです pic.twitter.com/7TlSJ9NLUo

2016-02-06 18:00:03
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アブカラムさん(20)は、ミャンマーで家もモスクも焼かれ、7か月間船で漂流してここに辿り着いたそうです。着いたら食べ物も寝る所もあり嬉しかった、何か仕事をしてお金を稼ぎ、ミャンマーの状況が良くなれば帰りたい、と話していました。 pic.twitter.com/JJvc3F0nMH

2016-02-06 18:02:44
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相澤 祐子 @nhkaizaway

ロヒンギャの人たちを受け入れた地元自治体の首長は、「同じムスリムであり、人道的見地から受け入れを決めた。重要なのは教育で、彼らがここで知識をつけ、自立できるようにすることだ。その後アチェ人として生活することを選ぶなら、歓迎する」と話していました。

2016-02-06 18:03:45
相澤 祐子 @nhkaizaway

こちらはロクスマウェの夜のコーヒーショップ。皆イスラム教徒でお酒を飲まず、代わりに午前2時くらいまでアチェコーヒーで話し込むとか。アチェでは、政治家、ビジネスマン、ジャーナリスト、それぞれ集まるコーヒーショップが決まっているそうです pic.twitter.com/7YuGQ4YkE4

2016-02-06 18:08:31
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3日間のアチェ滞在終了。暑さと、ホテルのセキュリティーの心許なさからくる睡眠不足と、乗ってた車が多くの地元民のバイクとぶつからないかひやひやしっぱなしだったこと、、、などでどっと疲れました。でも、ジャカルタのスパでマッサージを受けてすっかり回復。

2016-02-08 01:13:29
相澤 祐子 @nhkaizaway

先月14日にテロ事件のあったジャカルタ中心部の現場。爆発のあった警察の詰め所はすでに修復されていました。 pic.twitter.com/FNbTTXtzWW

2016-02-08 02:24:58
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相澤 祐子 @nhkaizaway

昨夜は、インドネシアで難民支援に取り組む団体の代表に話を聞きました。数年前からロヒンギャ難民の支援を始めたそうです。国を出るため船に乗った理由について、「希望のないまま母国で死ぬより、希望を持ったまま海で死ぬ方がいいと思った」と話したロヒンギャの人がいたそうです。

2016-02-08 10:11:43