『発達障害の「療育」について』ダイスさんの連ツイ+リプライまとめ

ぱぴおさんの愛の手もとい合いの手と、他若干名様のリプライも収録しました。 リプライ抜きでいいよって方はこちらにご本人によるブログへの移植があります。 http://dicegeist.hatenablog.com/entry/2016/02/11/191402
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リンク http://dicegeist.hatenablog.com/ 発達障害の「療育」について(連続ツイートそのまんま) - dicelogue 通園療育の話。 もうちょっと具体的に言うと、通園療育に通っている人が、「これは療育じゃなくてただの保育だ!」と憤る場面について。最近だと放課後デイとかにも関係あるかも。昔ながらの通園療育施設で保育士さんたちがやっている小集団療育と、今時の療育施設で個別でやっている療育とは見た目がどうしたって変わってくる。マンツーマンか一対多かというだけでなく、いかにも何かのトレーニング・訓練に見えるか、幼稚園・保育園と同じようなことしているだけに見えるか。個別療育というのは「マンツーマンで、幼稚園や保育園ではない濃密な訓
  • このまとめは上記ブログ収録分ツイート+リプライで構成しています。
dicegeist @dicegeist

ブログと連ツイの使い分け、まだまだ模索中。 ということで、通園療育の話。 もうちょっと具体的に言うと、通園療育に通っている人が、「これは療育じゃなくてただの保育だ!」と憤る場面について。最近だと放課後デイとかにも関係あるかも。

2016-02-09 23:12:30
dicegeist @dicegeist

昔ながらの通園療育施設で保育士さんたちがやっている小集団療育と、今時の療育施設で個別でやっている療育とは見た目がどうしたって変わってくる。 マンツーマンか一対多かというだけでなく、いかにも何かのトレーニング・訓練に見えるか、幼稚園・保育園と同じようなことしているだけに見えるか。

2016-02-09 23:15:13
dicegeist @dicegeist

個別療育というのは「マンツーマンで、幼稚園や保育園ではない濃密な訓練をすれば『普通の子』に追いついて、普通の幼稚園や保育園で過ごせるようになる」というイメージを喚起しがち。 それに対して、幼稚園や保育園「以下」のことをやってるだけだと、いつまでも追いつかなさそうなイメージになる。

2016-02-09 23:17:59
dicegeist @dicegeist

ただでさえ、今時の療育は、アルファベットやカタカナの名前がついていて、「研究で実証されてます!」とかって言われたりして、すごく効き目がありそうに見える。 それに対して、昔ながらの通園療育は、どんな価値を主張していくか。

2016-02-09 23:21:32
dicegeist @dicegeist

療育をやる側にとっての最大のポイント、いろいろな子がいていろいろな親御さんがいろいろな関わり方を試行錯誤している、という親御さんにとっての障害イメージの見直しやピアグループ的な意味合いの部分だったりするんだけれども、ここを直接に親御さんにアピールポイントにするのは難しい。バツ。

2016-02-09 23:25:08
dicegeist @dicegeist

通園療育的なもの、とりあえずやるだけなら簡単です。 保育士さんを集めて実年齢よりも目標設定を下げて時間を過ごせば、見た目は熟成された通園療育とあまり変わらないものができちゃう。 ほっといても子どもはそれなりに成長するし、時々親御さんにプレッシャーをかけとけば親のせいにもできる。

2016-02-09 23:29:32
dicegeist @dicegeist

そういう見せかけだけの通園療育は、優しげなことと厳しいこととをまぜとけばそれっぽく聞こえるし、スタッフの経験値がいらないので安上がり。 そんなんだと、「療育じゃない、保育だ!」と呼ばれたりする。 でも、それって本来の「保育」の奥深さをバカにしてる。保育はただ預かるだけじゃない。

2016-02-09 23:32:41
dicegeist @dicegeist

通園療育で(おそらく保育でも)大切にするのは、子ども自身の自立を促していくこと。 それは狭義の意味で、着替えや持ち物の扱い、トイレ、食事のような身の回り動作の獲得を促すというだけでなく、状況を理解し、場面の見通しをもって、自分自身の気持ちの切り替えてクラスに参加すること全体も。

2016-02-09 23:36:32
dicegeist @dicegeist

個々の動作をより幼稚園や保育園に近い場面設定で、つまり汎化しやすいかたちで繰り返し積み重ねる、というだけではないのです。 マンツーマンでやっているなら「従うか、従わないか」の2択になってしまいかねないところを、自分で状況を把握・判断をするのは、先生が少ないからこそしやすい面も。

2016-02-09 23:39:46
dicegeist @dicegeist

そして、「療育」というと、多くの場合、「言葉のトレーニングを行って、『普通に』話せるようになること」をダイレクトに期待する方が多いでしょう。当然です。 それなのに、通園療育では、濃密な言葉のトレーニングをしなかったりします。なぜでしょう?

2016-02-09 23:42:19
dicegeist @dicegeist

この辺は、人によっていろいろな考え方がありますが、私はこう考えています。 通園療育のメインターゲット層である、自閉症傾向と知的発達の遅れとを兼ね備える子たちについて、ただ単に「言葉のトレーニング」だけを目指そうとしてもうまくいきにくいから、だと私は考えています。

2016-02-09 23:44:10
dicegeist @dicegeist

この辺は、人によっていろいろな考え方がありますが、私はこう考えています。 通園療育のメインターゲット層である、自閉症傾向と知的発達の遅れとを兼ね備える子たちについて、ただ単に「言葉のトレーニング」だけを目指そうとしてもうまくいきにくいから、だと私は考えています。

2016-02-09 23:44:10
dicegeist @dicegeist

人への意識、コミュニケーションをとりたいという意識がまだあまり育っていない段階で、ただ言葉だけを教えようとしても、結局それがコミュニケーションでの使用に結びつかなかったら、意味がない。 ならば、はじめに言葉、ではなくて、コミュニケーションを交わしている状況を先に作っていく。

2016-02-09 23:46:42
dicegeist @dicegeist

療育の中の課題の時間、遊びの時間、スキマの時間、そうした様々な場面で、まずは先生がその子と「つながる」時間を作っていく。 その上でやりとりに言葉を乗せていくほうが、長期的に見ると、より言葉を使ったコミュニケーションを引き出すのに有利なんじゃないか?という考え方。

2016-02-09 23:50:38
dicegeist @dicegeist

それこそ、アメリカの個別セラピストのように、週に何十時間も個別療育をやっていれば、間に遊びの時間もスキマの時間も入り、ただ単に課題だけを通したつながりにはならないでしょう。

2016-02-09 23:56:27
dicegeist @dicegeist

でも、自閉傾向や知的発達の遅れが重いお子さんだと、週に1時間や2時間の個別よりも、たとえマンツーマンではなくても、4時間×3〜5日の時間いろいろなやりとりをしながら、いっしょに何かを喜び、何かの達成感を得て過ごすほうが、言葉・コミュニケーションの世界が開けやすいのではないか?

2016-02-09 23:58:01
dicegeist @dicegeist

そろそろ息切れしてきましたが、もう少しだけ。

2016-02-09 23:59:45
dicegeist @dicegeist

あと、小集団の通園療育では一人一人にあった課題設定がされていない、ということもよく言われます。 これは、どれぐらい丁寧に支度をしているかということも影響しますが、それだけではありません。 なぜなら、たとえ同じ課題を一律にしていたとしても、一人一人の狙いが違ったりするからです。

2016-02-10 00:01:17
dicegeist @dicegeist

ある子にとっては手先の巧緻性を高めるための課題、別の子には感覚過敏を少しずつ弱めていくための課題、はたまた模倣・見比べをする課題かもしれないし、他の子と道具をやりとりする課題かもしれない。 全員が全てをあまさず120%のねらいとはならないかもしれないけれど、ただやるだけではない。

2016-02-10 00:05:13
dicegeist @dicegeist

こうした、通園・小集団療育ならではの目標設定の仕方って、あたりまえのように実践しながらも言語化が苦手な先生もいるし、あるいは形だけをマネしていて本当に見えていない形だけの療育、という先生もいるかもしれない。時間設定の都合上、どうしても伝えきれないことも、あるかもしれない。

2016-02-10 00:09:22
dicegeist @dicegeist

スイマー🏊におそわれたので、続きは気が向けばまたあした…

2016-02-10 00:14:14
dicegeist @dicegeist

バッサリ書けばシンプルに書けそうな気もしてきた。休出中の電車で書けるだけ。 「療育」というとき、一番難しく、かつ一番のポイントは、一口に「発達障害」といっても、その子のどんな側面に、どんな風にアプローチするといいかが子どもによって違う、ということです。 アセスメントの問題。

2016-02-11 10:44:28