- canjani8kanjani
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1 『ちょっともー!ねー起きてよー!』 「っ…んあ…寝たの遅いねん…もちょっと…」 『遅いって何してた…わっ、酒くさっ!』 「あー…アカン、二日酔いや…」 『もー!今日来るって言ってたでしょー!?誰と飲んでたのよ!?』 「ぁー…すばるとな…ちょっとのつもりやってんけど…」
2016-02-12 20:03:332 『んもー!』 村子ってば自分の男の手綱くらいちゃんと握っといてよ! 「イテッ!」 気持ちよさそうに寝直そうとする顔を枕で思いっきり叩いてやった。 高校卒業して、気持ち伝えて改めてちゃんと付き合いだして。 あの頃は毎日のように会ってたけど、やっぱり最近はすれ違い。
2016-02-12 20:03:463 人生で一番暇って言われる大学生活を送っている私と毎日忙しく女子生徒の相手をする先生の生活じゃあ、デートどころか時間を作って会うこともなかなか出来なくて。 たまの休みが合った日だって、こんなの。 そりゃあ私だって友達と飲みに行ったりサークルで集まりがあったり。
2016-02-12 20:03:584 楽しいよ。わかってるよ。 その頃の友達と一緒にいたらその時代に戻るってやつでしょ? それでもさあ…。 私だけを相手してらんないって、頭ではわかってる。 でも…社会人と付き合うってこういうこと? 大人になるってこういうこと? もっと大人になったら平気になるの? …なんか。
2016-02-12 20:04:125 『高校の時の方がよかった…』 曖昧で中途半端で歪な関係だったけど毎日少しでも顔を見れたあの日々が、なんだか懐かしく思えて溜息が出た。 「…泣いてんの?」 『…泣いてない』 「泣いてるやん」 『泣いてな…きゃっ!』 ベッドに引き倒されて顔を覗き込まれる。
2016-02-12 20:04:256 「…泣きそうやん」 『…泣いてないもん』 「はいはい。俺が悪かった」 子供を宥めるように言うから腹が立って、思いっきり頭突きしてやった。 「…っ、てぇ…!お前!」 『…ふんっ!』 一瞬怒った顔したけど、すぐにゲラゲラ笑いだして勢いつけて起き上がる。
2016-02-12 20:04:377 「あー、まだこんな時間やん…。若者の朝は早いのぉ」 ポリポリ頭をかきながらキッチンへ向かう後ろ姿。 寝るときはパンツ一枚。 オッサンのくせに…綺麗な体。 その背中に顔を赤らめた。 ふぅって溜息ついて部屋を見回してみる。 男の一人暮らしの割にはあんまり散らかってはない。
2016-02-12 20:04:518 いつでも来たらええって、付き合い始めてすぐ合鍵をくれた。 だから他の女連れ込んだりはしてないだろうって、思ってはいるけど…こんな風に会う期間が空いちゃったりするとちょっと不安にはなる。 今のとこそんな気配はないけど…って、意外とめんどくさい女なんだな、私。
2016-02-12 20:05:039 しばらくそんなん考えてたら、タオル一枚持って顔を出した先生。 「風呂入るけど、お前も入る?」 『へ?何で?やだよ』 「ええやん、今更。一緒入ってくれな、俺風呂場で寝るで」 『えっ、ちょっ!?』 焦る私の体から手際よく服をポイポーイって脱がせて、あっという間に全裸。
2016-02-12 20:05:1310 それに大きなバスタオルを一枚被せて背中を押される。 『やっ、せんせっ!?』 暴れる私を物ともせず、強引に風呂場に押し込まれた。 あ、ちょっとタオル…! 「先入っといて」 えぇ…ちょっとぉ…? こんな朝からお風呂とか…あ、化粧どうしよ…。 てか、先生何するつもり?
2016-02-12 20:05:2611 全裸で頼りない体を隠すように抱いて、並々と湯を湛えて湯気を立てる湯船を呆然と見る。 「ええ?入るで?」 『え、待って!!』 外から声がして、慌ててかけ湯をして湯船に飛び込んだ。 入れ違いで先生が入ってくる。 ちょ、前くらい隠してよ…。 ほんとデリカシーないんだから。
2016-02-12 20:05:4012 透明なお湯じゃ意味もないけど、何となく恥ずかしくて顔を反らして身を縮こまらせた。 「湯、熱ない?」 『…平気』 同じくかけ湯をして入ってくる先生。 「ちょ、そっち寄って」 私の後ろ側に座って、お腹に手を回して肩に顔乗っけて、はーって息を吐いた。
2016-02-12 20:05:5113 「っぁー…気持ちい…」 お腹の底から絞り出すような声。 寄りかかるような形で抱き締められたまま、先生と湯に身を任せる。 あー…気持ちいい…。 本当だ…寝ちゃいそう。 体中から力が抜ける。 先生の呼吸と鼓動を背中に感じながらぼーっと目を閉じてた。
2016-02-12 20:06:0514 天井から落ちた滴が肩を滑る。 そこを先生の指がたどった。 『…んん?』 「やっぱ若いねんなあお前…肌が汗弾いとる」 『…オッサンみたい』 「オッサンやもん」 『ん…っ!?』 そこをチュッて吸われて、ビクッて体を震わせた。 「…洗お」
2016-02-12 20:06:1815 ザバッって勢いよく立ち上がって湯が波打つ。 大きく足をあげて湯船から出る、先生の、が、チラッて視界に入って慌てて目を反らした。 一瞬火が付きかけた体を持て余してこっそり息を吐く。 引き締まった体。 綺麗に浮いた腹筋。 スラっと長い脚。 全然お腹に肉が乗ってない。
2016-02-12 20:06:3116 豪快に泡を立てて勢いよく、でも丁寧に体中を洗う先生の姿をじっと見てた。 「何見てん?」 『別に?』 「えっち♡」 『ばっかじゃないの?』 何となく自分のお腹に手を当ててプニッて揉んでみる。 何か…最近太った気がするんだよねえ…。 下着もキツい気がするし…。 ぷにぷに。
2016-02-13 00:34:5917 「…ん、終わり。お前も洗っとく?」 『え?いいよ、別に…』 頭からお湯を被って髪の毛をかきあげながらこっち向く。 「ええやん、洗ったるって」 『きゃっ!?ちょっと!危な…!』 「ちゃんとつかまっとき」 『わっ!?』 ザバッって音立ててお湯が跳ねる。
2016-02-13 00:35:1418 両脇の間に腕突っ込まれて無理矢理立ち上がらせたと思ったら、膝の裏すくわれて抱き上げられた。 慌てて首に手まわしてしがみつく。 そのまま椅子にそっと座らされた。 『…馬鹿力!』 「オッサンなかなかやるやろ?」 笑いながら手に泡を立てて、肌に滑らすように全身に塗りつける。
2016-02-13 00:35:2619 敏感なとこを通るたびに体を緊張させるけど、特に変なことされることはなくて逆に拍子抜け。 変なこと考えてるの私だけ? 『…頭も洗うの?』 「んー…まあこっちはええか」 って、つむじの辺りにキスをした。 何か気になる言い方だったけど、突っ込む気力も何となくなくて。
2016-02-13 00:35:4120 全身丁寧に洗われて、お湯を流す。 「はい、おっしまーい」 子供みたいに言われるのももう気にならなくなってた。 「あがる?」 『…うん』 何も、しないの? ガタガタお風呂場の中を片付ける先生。 ちょっと物足りない気分で先に外に出た。
2016-02-13 00:35:5421 『…あれ?』 「ん?タオルあるやろ?」 『私の服は?』 「そん中」 指さす先は、ゴウンゴウン回る洗濯機。 う、そぉ…。 呆然とする私の手からタオルを取り上げて全身をゴシゴシ拭く。 『なに、考えてんの…?』 「ん?こういうこと」 『きゃっ!』
2016-02-13 00:36:072 またひょいって抱き上げられてベッドに逆戻り。 「乾燥終わるまでまだ時間かかるからな。ゆっくりシよ」 してやったりの、悪戯っ子みたいな顔。 『ずるっ…』 「年の功って言ってくれるか?』 ふふんって笑って、唇を奪われた。 pic.twitter.com/qukDk2Sa9U
2016-02-13 00:36:3123 今日はお前のエエトコ見つけよって、手足唇全身を使って、私の頭のてっぺんからつま先、穴という穴全部、隅から隅まで触れる先生。 『そんなとこ舐めないで!やだ!』 「だからさっきちゃんと洗ったやん」 もう…全部計画的? 必死の抗議も唇ひとつで簡単に封じられる。
2016-02-13 00:38:2624 「俺は別に洗わんくてもよかってんけどな」 『っ…!変態!』 「ん…お前が嫌やろ?」 ほんと…普段デリカシーなんてないくせに、こういうとこだけ変に気まわったりする。 強く弱く、探る様に触れる先生。 普段触れられることのないとこはくすぐったかったり少し痛かったり。
2016-02-13 00:38:3825 でもピクッて少しでも反応したとこは念入りに。 じわじわした快感に全身を蝕まれて体が熱くて勝手にくねる。 でも物足りなくて、もっと先をねだると意地悪な顔して、まだや…って。 ゆっくりゆっくり時間をかけて丁寧に触れるその指は、いつもの先生じゃないみたいに繊細に動く。
2016-02-13 00:38:49