「異邦人に食べ物を勧める事について」と、「殺した生き物の肉は食べるのが供養」という価値観について考えた事
初対面の異邦人へ食べ物を振る舞い緊張を和らげ友好関係を築くタイプのフィクションを読んだり見聞きするたびに、対象の持つ常識や価値観についての理解が浅い、あるいはない状態で食のタブーを土足で侵犯しかねない行為をよくやるその蛮勇こそが勇者なのだろうかと考えてしまうですぅ。
2016-02-12 01:52:37突然現れた異邦人に食べ物を振る舞うと、文化の坩堝の地域からやってきた異邦人が「空腹は確かですが、お使いになった素材はなんでしょうか。私の故郷では信仰や誓いにより、たとえ善意のふるまいでも最悪流血の沙汰になることも度々あったのです」と諭してくる方向性はどうかと考えついたですぅ。
2016-02-12 02:41:23同じくどこかから現われた敵と交戦した後「私と彼の信仰は異なります。ですが何かを信じるという営為に変わりはないでしょう。ですから私は真なる信仰に目覚めていない彼の無明を哀れみこそすれ、否定はしません」みたいな異文化の坩堝で苦労してきたことに基づく話を延々とする異邦の勇者ですぅ。
2016-02-12 02:48:00文化的禁忌に配慮できるかどうかは当人のこれまでの環境に依るところが大きいので、逆になんかそういう気遣いをする必要なく育ったことを表現することはできるかなと
2016-02-12 02:00:41@kulfi お客が来て食べ物を出すときはタブーのありなしを訊ねてから準備する家で育ったからそういうところに敏感なのかもしれないですぅ。
2016-02-12 02:04:22@kulfi 飲み物を持ってくるときコーヒー飲めるとか炭酸大丈夫みたいなものの延長だし、ふつう意識するものだと認識していたですぅ。
2016-02-12 02:07:44このツイートをきっかけに少し考えた事をまとめてみました。
※なお、この元ツイの方とは日ごろ全く交流がなく、
直接この話題について意見をやり取りしたことは一度もないことをここに明記いたします。
実はそのへんがかなりギリギリなんですよね。 アレルギーとかもあるしさ。 "こっち側"の文化を共有できるかどうかを試すためにやってる節があります。
2016-02-12 03:20:42目の前の相手が、 霞でも喰らってるのか 生き血でも啜ってるのか はたまた風呂の水垢でも舐めてるのか そのどれでもないのを確かめる為に食い物を勧めてるんだと思ってますよ。
2016-02-12 03:22:09「おにーさん、お腹空いてる? お医者に止められてるか食べると蕁麻疹が出るかでなければ上がんなよ」 といううっすら面倒臭い勧め方は考えてたけどそこに 「お坊さんがダメって言ってなければ」も加えないとダメなのか…
2016-02-12 03:26:28あーそっか異世界グルメ系ファンタジーが『ダンジョン飯』『異世界料理道』がぶっちぎりで面白かったのは、「客人は地場の美味でもてなす」っていう日本文化を異世界に適応してなかったからなんだ……異文化感がそこですごく出てた
2016-02-12 03:25:55『異世界料理道』はあれ異世界である必要をあまり感じない代わりに異文化感はすごく出てるのが好きです。なんか南米アマゾンで少数民族と暮らし出した板前が、自分なりに知恵を絞って現地の人向けにレシピ開発試行錯誤みたいなのがすごくよかったんだ……
2016-02-12 03:28:40実は、ダンジョン飯で、誰かを「もてなす」為の料理は、ほとんど作られてないという。センシは美食の追及が最優先で、基本的に自分と仲間が食うための物しか作ってない。毒消草料理が顕著で、今そこで毒くらって死にそうな同業者がいるのに、マイペースに薬草グルメを作ろうとしてる所に笑いがあった
2016-02-12 07:23:55オーク集落でパン作ってた話は、あれセンシはオークのところで飯食いたかったんだよね、連れていかれる直前の話見ると。 何でもかんでも食べてみるのは、美食の追及以外にも、ダンジョンでは持ち込める食材の内容も量も限られるし、それに頼っていると栄養も偏るから。
2016-02-12 07:36:10極めて危険で持ち込める資源の限られる(魔法の袋的な便利アイテムはない)ダンジョン探索、魔法で人は生き返る。資源の限られたダンジョン内で客をもてなす食事を作るのは困難。持てる荷物量が限られてるから、獲物の部品で今すぐ使えない物は置いていくか捨てる
2016-02-12 07:55:30「ツネビト」として見知らぬ人に応対する「マレビト信仰」とは違う方向に行ったのですね。 「あなたも私もマレビトだけど、マレビトなりに誠意を尽くしましょう」と。
2016-02-12 03:31:15何が原材料でも振舞われた料理をいただき、それが美味しい地場のものだったら最高のもてなしと考えるのは日本人の倫理観。だから異世界グルメは一歩間違えると異世界人が皮を被っただけの日本人になっちゃいそう。……むろん、それが間違いというわけでもないのですが、ナルニアもそうだったし
2016-02-12 03:31:58多分相当厳格な宗教でも 「死にそうな時に善意の異教徒がとっさに介抱してくれた場合は不問」 ぐらいの温情は掛けてくれてると思いたいんだけどどうなんだろうな。
2016-02-12 03:27:45RT ガチで宗教によります。確か遭難したラビが戒律破って豚を食って生き延びた場合と拒んで餓死した場合、どちらを罪とみなすか的論争がユダヤ教であった
2016-02-12 03:47:53もてなしと言うなら一部文化圏だと「客人には妻を一晩差し出してもてなす」って文化圏もあるし、女性は男性と一緒に飯を食わず食べ残しをいただく(だから男性は予め箸を付けるだけで下げるってこともする)なんて文化圏もある……が、これを書くか否かは萌えの問題でしょうなあ
2016-02-12 03:51:01この辺りを真正面から書いた傑作はやはり藤子不二雄先生の『ミノタウロスの皿』であろう。あと吉原幸子さんの詩で野生動物の詩があり「なぜ角をとるためだけに殺すのですか……せめて私の肉を食べなさい、不味くても、病気になっても食べなさい」とあって、日本文化の拘束力を想ったことあります
2016-02-12 03:59:31この辺からしばし話題がシフトします。