『刀剣乱舞』二次創作に見る元型と変容の可能性 「怪異譚/類話/物語」の視点から

よりイカしたタイトルとこの一連の流れに対する考察ツイートの編集者を募集しています。 この後、議論は審神者の真名と諱、刀剣男士は神か妖怪かクローンツクモガミか言説などへ展開と飛躍を続けてゆくのでした。 (ツイート使用に際して不都合な点があれば、ご連絡頂ければ対応致します。お手数をおかけします)
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とくぞうだったんですよ @sv_g8

今だから思えるぴくしぶ本当に惜しい話って、『刀剣乱舞』っていう1・5次創作をものすごくやりやすい作品の同人作品、って流れが一度切れちゃってることなんですよ。逆に松は絵師さんの参入ハードルを一気に下げて裾野広げてる感あるけど

2016-02-16 20:31:56
とくぞうだったんですよ @sv_g8

1・5次創作ってのは、エディットキャラクターをあらかじめ世界観に組み込んである作品の二次の事です。今作った言葉です。刀剣だと『審神者なるもの』の正体がそも不明なせいでわっと1・5次が増えた。でもそこで完全なオリジナリティーに耐えられる作者は少なかったから、お約束がたくさん生まれた

2016-02-16 20:34:43
とくぞうだったんですよ @sv_g8

『邪悪な権力者』は横暴な成人男性でありしばしば『不潔』が特徴とされる。『野心のある侵略者』は魅力的かつ性的なニュアンスのある若い女性である。『同情的な味方』は小動物である。『怪異』はどれだけ脅威であっても一定のルールには従わざるを得ない。とか……原型が形成されてく面白さ

2016-02-16 20:42:16
とくぞうだったんですよ @sv_g8

その『お約束』を見てみると、いわゆる今の若い作者の持ってる嗜好の基盤が浮き上がってくる、ってのが本当に面白かった。意地悪な読み方ですけど……悪役のイメージとかオカルトへの需要性、主人公として受容される要素とかのフィールドワークに最適な感じがしてたんです

2016-02-16 20:37:39
とくぞうだったんですよ @sv_g8

あと、刀剣1・5次における『食物』の扱いはまた独特で面白かった。しばしば、敵対的な怪異(この場合は刀剣男士だ)を従わせる方法は「手作りのご飯を食べさせること」だったし、逆に怪異は「神気を混ぜた食物」で主人公を誘惑する。食べさせる側が主導権を握る、っていう世界観が出来上がってた

2016-02-16 20:45:37
とくぞうだったんですよ @sv_g8

こうなってくると刀剣男士の扱いがないがしろ、って批判が出てくるのもまぁ分かるわけで、刀剣1・5次の一部は『刀剣乱舞という異界を舞台にした物語』を志向してたんだと思う。流れとしては黒バスホラーとかの系譜から、オリジナルキャラの異界渡りに繋がってる作品群があったわけです

2016-02-16 20:49:43
とくぞうだったんですよ @sv_g8

ブラック本丸=穢れ=敵対的な刀剣男士って話を繋げていくと、一種のスティグマ論にまで繋がりそうなのが特に興味深かったなぁ。この辺のイメージは『呪われた家に引っ越してしまう』っていう古典的日本ホラーを彷彿とさせるとこもあるし……

2016-02-16 20:53:31
お引っ越し @KOHzuki

この前、リア友と、「とうらぶはTRPGのルールブックみたいなものじゃないか」という話をしたな。

2016-02-16 20:37:26
お引っ越し @KOHzuki

公式から世界の情報を受け取って楽しむ遊び方より、こっちから作品世界に働きかける遊び方をする方がより楽しめるんじゃないかみたいな。

2016-02-16 20:40:40
お引っ越し @KOHzuki

「世界観」「ステータス」「アイテム」「戦闘ルール」「サンプルキャラクター」「サンプルイベント」が、あのブラウザの中で提示されているんじゃないか、というのが私のとうらぶに対するイメージなんですけどね。

2016-02-16 20:42:26
お引っ越し @KOHzuki

だから、ストーリーがゆっくりしか進まないのも、イベントが毎度あまり込み入っていないのも、キャラ設定がチラ見せなのも、割と私は納得しているのです。こっちが色々働きかけて、妄想して、あの枠組みの中で人ぞれぞれ自分なりのストーリーを組み上げて遊ぶゲームなんだって思っている。

2016-02-16 20:48:21
あらいち @Araranosatto

とうらぶは原作者がTRPGのシステム作ってる方だしなあ。

2016-02-16 20:50:22
あらいち @Araranosatto

非常に練られたキャラクターと、かなりぼんやりした世界観があって、ここで自由に遊びなさいと言われてる感じ。

2016-02-16 20:59:39
あらいち @Araranosatto

ただ、遊びなさいと言われてもやはり「パターン化」はあるだろうなという感じ。それはもう個人の知識量や想像力とか発想力に左右されるから。

2016-02-16 21:02:49
あらいち @Araranosatto

審神者含め世界観をRPすることで個性が広がる、みたいな。

2016-02-16 21:06:18
あらいち @Araranosatto

審神者は格好のRP対象なんだよなあ。少なくともそういう存在は公式から出ていて、ただし明示された設定はかなり少ない。 だからその空白をどう埋めて(キャラメイクして)RPするかで非常に個性が出る。 …まあ、そういうのを否定する人も居るわけだが。

2016-02-16 21:09:12
お引っ越し @KOHzuki

とうらぶの面白い点は、ゲーム内の設定、もしくはマイ設定、マイ物語を、現実や史実、伝説など、別の媒体からの情報で強化・補完できるところではないかと。ゲーム内のキャラクターというか、ゲーム内の存在を、ゲームそのままではない違う形ではあるけれど、リアルでも感じることができるのが面白い。

2016-02-16 21:15:00
とくぞうだったんですよ @sv_g8

刀剣卓ゲ動画の初出がかなり早かったのと、CoCが多かったのを思い出しました……黒バスは人狼のが早かったイメージ。やっぱ差はありますよな。

2016-02-16 21:11:46
とくぞうだったんですよ @sv_g8

燭台切さんとかはリアル歴史改変の奇跡をみせてくれたし、青江なんかは存在自体がオカルトへの親和性そのものですしね……青江を入り口に石切丸さんのコンボは民俗学っぽさマシマシで最高でした。刀剣はそういう意味で、二次創作にGM力がためされる感じ。

2016-02-16 21:56:21
とくぞうだったんですよ @sv_g8

あとは刀剣1・5次における、『美しいモノ』が負の象徴として働く現象は面白かったと思ってます。性的=美=傲慢は引っくるめにして一つの属性として扱われる。三日月さんとかあれ、玉藻前のイメージが被さってたような気がしなくもない。未入手勢の書く三日月さんは、九尾の狐的なイメージあった

2016-02-16 21:16:54
とくぞうだったんですよ @sv_g8

乗っ取りモノの見習いが必ず『性的』『美貌』のニュアンスが付くのも印象的な現象でしたね。特に呪術を駆使するなら成人男性でもよさそうなものが、彼女たちは必ず『魔女』じゃなくちゃいけなかった。何故か審神者が男性でBL要素を含んでいても魔女……ちょっとサンプリングがたりないかなぁ

2016-02-16 21:20:07
とくぞうだったんですよ @sv_g8

『乗っ取りモノ』でしばしば見かける、「うちには青江も石切丸もいない」って台詞も興味深くて、まあ、つまり元から破邪の象徴として書かれているキャラクターは物語から排除しないとはじまらないわけです。どっちもコモンだけにここは目立つ。あと興味深かったのは、歌仙さんが1・5次ではいないこと

2016-02-16 21:23:13
とくぞうだったんですよ @sv_g8

歌仙兼定は「36人の家臣を手討ちにした」っていう強烈なキャラ付けがあるわけで、多分、1・5次だと扱いに悩むから、自然と出演率が下がったんじゃないか。これがオールドスタイルな夢小説だと面倒見のいいお兄さんとして出演率が高いのと対照的だと思う。敵にするには歌仙は怖すぎるんじゃないか?

2016-02-16 21:26:45
とくぞうだったんですよ @sv_g8

刀剣は実プレイをしてると自然と刀に親しんで「刀の化身だから攻撃的」ってイメージは無くなってくと思うんですが、案外に本丸の外から見た刀剣男士のイメージは『マヨヒガに潜む怪異』って方が分かりやすかったんじゃないかな。現代オカルトへの視線が分かる作品群が減っちゃったのは、少し惜しいです

2016-02-16 21:31:42
のぎ@大和鯖 @One00zerO

去年、S村氏がとうらぶはわざと内容スカスカに作ってあるとおっしゃってたので、とうらぶ=TRPGのルルブは非常に納得がいきましたわー

2016-02-16 22:00:24
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