ガルパン二次創作メモ

遠藤 @enco2001

ガルパニストね、そう角谷は呟いた。昨今注目を集めている戦車道ファン、その中でも扱いに困る連中だった。戦車マニアを母体とする彼らはさらに異端に属していた。戦車のみならず、乗員に強い興味を示すからだった。もともと戦車道乗員に個別のファンがつくことはあった。しかし彼らは毛色が異なった

遠藤 @enco2001

どうにも乗員個人に、特に技量以外の部分でのめり込むところが多いように見受けられた。といっても今のところ害があるわけではない。乗員へのつきまといもない。学園周辺へのうろつきが多少あったが、公式声明がでたあとは途絶えている。

遠藤 @enco2001

巡礼、と称して戦車道競技実施地を巡ることの何が楽しいのか角谷にはわからなかったが実際そうした行為をネットに公開しさらに巡礼者を増やしている。戦車道のおかげでお客さんが増えたと先日の連絡協議会で商工会の役員は喜んでいた。小売や観光業にはちょっとしたバブルがきているらしい

遠藤 @enco2001

競技の性質上、地元との連携は不可欠だ。彼らの協力なしに大規模な市街戦は実施できない。それに、ガルパニストは戦車道を軍国主義の復権などと書き立て騒いだりしない。いい歳した勤めびとも珍しくなく、意外なところで企業に影響力を及ぼしている。

遠藤 @enco2001

放置するに限るな。角谷はそう思った。デメリットは私の心情的なものくらい。ならば対抗する必要はない。それに士気への悪くない影響もある。なんであれ賞賛されるということは10代の多感な少女にとっては大きく自尊心を満たしてくれるはずだ

遠藤 @enco2001

対象が年頃の娘たちなだけに盗撮だのつきまといだのが起こらぬよう気を配る必要はあるだろうがそれくらいだ。利用できるものはすべて役立てねばならない。なんなら、彼らの代表と会談してやってもいい。まだまだ戦車道の立ち位置は弱々しい。角谷は立っているものは親でも使う主義だった。