子どもの自己肯定感を育てる家庭内ルールと話し合いをだんまりで逃げる相手への対応

めんたね http://mentane.net/ の教育ワークショップで出された相談です。 個人情報保護のため、詳細は変えてあります。
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めんたね @mentane

もう一つの相談はまだ小学校に上がる前の小さい子が家にいるお母さん。食事中は立ち歩かずに、最後まできちんと座って食べて、食べ終わってごちそうさましてから席を立つというマナーを教えたい。そのようにしている。

2016-02-17 23:05:34
めんたね @mentane

ところが、週末だけ一緒に食事をとる夫が食事を中断してはソファーで本を読んだりテレビを見たりして、また食卓に戻ってきて食事に手を付けたりする。父のその様子を見た子どもが父のまねをしたがって困る、と。

2016-02-17 23:06:46
めんたね @mentane

ちなみに旦那さん、外で他人と食事をするときには、一応、立ち歩かずに最後まで食べられるのだが、大変に苦痛らしく、そのため、極力、他人とは外食をしないようにしているとのこと。

2016-02-17 23:08:40
めんたね @mentane

つまり、食事を何度も中断して立ち歩きながらのんびり食べるのが旦那さんにとってはくつろぎのスタイルということらしい。それをやめてほしいと頼むと旦那さんは黙り込んでしまうそうな。

2016-02-17 23:10:07
めんたね @mentane

面白いのは、子どもたちが自分のまねをして食事中に立ち歩こうとすると、旦那さんは「今は食事中だろう」と注意をするとのこと。旦那さんもそれがマナー的にはよくないということはわかっているみたい。

2016-02-17 23:12:27
めんたね @mentane

「旦那さんに『食事中のあなたの態度を子どもたちが真似をするので、この問題について話し合おう』と持ち掛けるのがまずは最初に一歩ですかね」とぼくが言ったら「夫はそういう話になると不機嫌そうに黙り込むだけで答えなくなっちゃうんです。話し合いにならないんです」とのこと。

2016-02-17 23:16:48
めんたね @mentane

旦那さんと話し合うのを一切あきらめるのであれば、旦那さんは今まで通りにふるまうことは放っておいて、子どもたちが旦那さんから受ける影響というのを極力減らしていくしかない。子供を父親から心理的にもできれば肉体的にも隔離するということだ。

2016-02-17 23:19:12
めんたね @mentane

土日も一緒に父親とは食事をとらないようにして、父親には子どもが見ていないところで食事をしてもらう、しかない。これもなかなか大変である。

2016-02-17 23:20:13
めんたね @mentane

あとは「お父さんは病気だから仕方がないのだ」というある種の特別枠を設けて、父親本人にもそのように名乗ってもらい、みんなで障碍者の援助をするような感じで「お父さんは病気で食事中も立ち歩かずにはいられないけど、わたしたちはそうじゃないからきちんとルールを守る」みたいにやる。

2016-02-17 23:21:55
めんたね @mentane

しかし、これも子供の成長上、あまりよいことではないように思われる。実際、お父さん、外では立ち歩かずに食べられているわけだしね。

2016-02-17 23:22:37
めんたね @mentane

それだったらいっそ、「我が家の中では食事中は立ち歩くのみんなOK」というルールにしてしまう方が、まだ公平感があって子どもたちも納得がいくであろう。

2016-02-17 23:23:29
めんたね @mentane

家庭の中に一部公平にルールが適用されない暗黒部分があるというのは、子どもに混乱を引き起こす。小さい子供だから能力的にまだ無理、とか、痴呆のおじいちゃんだからこれはやらせられない、とか、そういう仕方がない理由があるときにはそれをきちんと伝えて子どもにも納得してもらうことになる。

2016-02-17 23:25:39
めんたね @mentane

でも理由もなく父親だけは家庭のルールが適用されない、なんていうのは、本当に子どもの思考にダメージを与える。暴力で制圧すればルールは不要、だんまりを決め込んで無視すればルールは不要、そんな風に親の態度から子どもは世界の在り方を学ぶ。

2016-02-17 23:27:33
めんたね @mentane

なので、やっぱりまずはちょっと大変でも妻は夫との間にきちんと話し合う時間を持ち、それについて最善の解決案についての合意を探りたいところなのだ。今回は暴力的に暴れるタイプの夫ではなくて、だんまり逃げてしまうタイプの夫のようなので少し質問してみた。

2016-02-17 23:29:31
めんたね @mentane

「『あなたの食事中のふるまいをみて子どもたちがそれでいいのだ、と真似するようになっちゃうことについて、あなたとしてはどう思っているの?』とまずは旦那さんの考えを尋ねてみたらどう答えそうなの?」「黙り込んで答えないですね」「そうしたら、あなたがまた次に何かをしゃべるの?」「はい」

2016-02-17 23:31:42
めんたね @mentane

だんまり系の人にこれをやってしまうと、埒が明かない。だんまり系の人に対してはきちんと目の前に座って、相手の顔を見て質問をして、相手が黙り込んでも相手が答えるまで、こっちもじっと黙って答えを待つ。彼らは黙っておけば都合の悪い話は流れていくということを身体が学習しているのだ。

2016-02-17 23:34:09
めんたね @mentane

相手が答えるまでじっとこちらが待つと、相手は答えざるを得なくなる。「私はあなたからの答えを待っているのだ」ということを全身で表す。「どうせまたあなたはだんまりを決め込むんでしょ」という感じでまくしたてても、かえって相手の思うつぼである。

2016-02-17 23:35:30
めんたね @mentane

そのケースでも「夫との間に楽しい会話とかは皆無ですね。そもそもお互い顔を見て話をしません」とのことで、子育てにおいて子どもとの関わりはもちろん大切なのだけど、夫婦間のコミュニケーションが円滑にいっていることもとても重大な問題だなとしばしば思う。

2016-02-17 23:37:52
めんたね @mentane

こういうケースに当たるたびに思うのだが、ぼくが妻の代わりに夫と話し合ってやるわけにもいかない。やはり、大切なことを対等な立場できちんと冷静に真剣に話し合う技術、というものを家庭内でも普通にみんなが使いこなせるように普及していく活動が必要だなと思う。

2016-02-17 23:42:45
めんたね @mentane

他者ときちんと話し合うことに苦手意識を持っていて、身体がそっぽを向いて逃げてしまう人も多い。でも、夫婦できちんと話し合うことができなければ、その夫婦はもはや半分崩壊しているといってもよいのではないか。もちろん、経済的事情とか諸々のことから即離婚とならないことも多くあるだろうが。

2016-02-17 23:45:38
めんたね @mentane

親が常に自分の中にある一定のロジックに沿って、物事を判断し、子どもに対してもそのロジックを毎回言葉で説明しつつそうふるまうことを要求すると、子どもは徐々に親の思考パターン、ロジックを理解する。それが常識的なロジックであれば、子どもも常識的判断をできるようになる。

2016-02-17 23:49:06
めんたね @mentane

でも、家庭内にルール無用の暗黒部分が存在したり、親の気分でコロコロと対応が変わったりすると、子どもは不安定になる。いつも親の顔色をうかがいながら判断せざるを得ない。こういう環境で育った子どもは自分の中に善悪正否を判断するロジックが育たず、常に自分の判断に自信が持てなくなる。

2016-02-17 23:51:52
めんたね @mentane

「我が家は一貫してこのようなルールで動いているのだよ」と子どもたちにシンプルに言葉で明示でき、実際にそう運用されている状況下で子どもを育てられれば、子どもたちの中に自分で善悪正否を判断する能力が育ち、それは安心感、自己肯定感につながる。

2016-02-17 23:54:52
めんたね @mentane

そのためには、親の方が判断の理由、ロジックを常に考えておく必要がある。アドラー心理学とかはその辺、強い。子育てで迷う人はアドラー心理学を学んでおいて損はないと思う。エリクソン系はプラグマティック過ぎて、ロジックがあまりないので、一般人が子育てに生かすには少々難しい。

2016-02-17 23:57:59
めんたね @mentane

話し合う、話し合いから逃げてしまう、なんてこともそうだが、基本的には「~する気がない」と捉えずに「~する能力がない」と捉えて、その能力不足の相手に対してどのような教育を施したり、どのような補助や条件を与えて解決を可能にするか?と考えた方がいい。犬のしつけと似たようなものだ。

2016-02-18 00:24:30