不安やデマとの向き合い方~専門家の情報発信
どこかで拾ってきた「専門家の意見」を振りかざして自分の「敵」を攻撃するタイプの人は結局「専門家」じゃないので、相手にするだけ無駄です 個別に潰したくなる気持ちはわかるんですけど、専門家のみなさん、そろそろ気づいてください。デマをまき散らす人々を「個別に潰す」のはほとんど無理です
2016-02-17 09:16:17「デマを否定する」上で地味に役に立つのは「総論から各論までを見通した発言を、個別攻撃ではなく一般に広く発信し続けること」だと思います。ツイッタランドでは多くの医療者が日々「デマを発信する人々」と個別にリプライでケンカしたりしてますが、それでデマ発信側が一人でも減りましたか?
2016-02-17 09:20:38デマの発信者とリプライでケンカすると、結果的に「相手の知名度をあげてしまう」ことにもなるのです。個別に潰すんじゃなくて、「まあこういう話をみたけど医学的にはこうだから間違っていると思いますよ」だけを発信すれば済む話じゃないかと、この5年間のTLを見てきて今はそう思っています
2016-02-17 09:21:25専門家の意見が「自分の信条と折り合いがつかない」ことはあるんですよ。医療、経済、政治、なんでもそう。そんなときに、自分は専門家ではないのに「他の専門家の意見」を拾ってきて「ほら!専門家もこう言ってる!」と虎の威を借りて「他人を攻撃する」(これがポイント)人、ろくなもんじゃないっす
2016-02-17 09:27:20デマを発信する側の人が専門職の人に一番期待していることは、「公開でケンカしてくれて、専門家 VS 対抗者 の構図にしてくれること」だと思います。 黙ってブロックされて、発言も名前も「土俵にとりあげてもらえない状態」こそが、一番「デマ発信側の承認欲求を満たさない」と思います
2016-02-17 09:30:31@kekeyon3 「所属している学会のアナウンス」みたいな狭い話ではなく、国公立機関とか保健所とか厚生労働省なども含めて「悪質なデマ」に対してはたいてい対処があるのでそれをプロが探して拡散すればいいというだけの話です
2016-02-18 09:05:42「知ろうとすること。」 amazon.co.jp/dp/410118318X/… デマとは「科学的に検証する力があれば避けられるはずの有害な情報」だよな デマと戦うためには、「科学的に検証できない人を個別に潰す」んじゃなくて、「科学的検証の仕方と、その結果」をやさしく語ればといいと思うのよ
2016-02-18 09:45:24この本はいい本だよ。放射線の話だけじゃなくて、「熱意ある学生がどう育っていったか」とか、「世間がざわついたときに知恵ある人々がどう動くべきなのか、またどう動いたのか」とかが見えてくる ドキュメンタリーとしても上質だと思う ときおり読み返しています
2016-02-18 09:47:28基本は病理医ヤンデル先生の述べられている通りかと思います.
しかし,目の前でデマが広まろうとしているのをただ見過ごすことはできず,その場で誤情報を否定する必要に迫られるケースもありそうです.
低線量被曝について語るのが多くのデリケートな問題を含むことについて、その一部は「いちから聞きたい放射線のほんとう」でも議論した。そのデリケートさを理解していることはだいじだと思う。僕自身にデリカシーがあるかどうかは別問題なんだが、少なくとも問題はある程度理解している
2016-02-12 19:55:51「低線量被曝による健康影響は癌リスクのわずかな増大だけで、それもおそらく今回の事故では見られないだろう」というのがコンセンサスだし、みんながそれに同意してくれていれば、デリケートな問題といっても「取り扱い可能」なレベルなんだけど。そうじゃない話が非常にデリケートな問題を含む
2016-02-12 21:18:50デリケートな問題を含むものというのは、たとえば「低線量被曝で先天性の奇形が増える」というデマだ。これは増えないことがわかっているし、実際、統計的にも増えていない。でも「増えていない」と言うだけでもかなりデリケートな話なんだよ。あくまでも「増えてない」だけだからね
2016-02-12 21:25:48僕たちの体内にはカリウム40をはじめとしてだいたい6500Bqくらいの自然放射性物質があって常に内部被曝しているし、自然放射線や宇宙線で年間0.6mSvほど外部被曝していて、総被曝量は年間2.1mSvくらいだ。これを知ってるかどうかで、全然感覚が違うかもしれないね
2016-02-12 21:33:44年間1mSvというのは、自然被曝の半分くらいだよね。そういう理解のしかたもある。あるいは、自然被曝の地域差くらいという理解の仕方もある。日本より1mSvくらい多いところは外国にたくさんある
2016-02-12 21:36:21極めてデリケートな話なんだけれども、結果的に被災地に対する誤解や差別を招く言葉には、なんらかの対処が必要だろうね
2016-02-12 23:39:43