『性犯罪を「病気」「治療」に押し付け安心する危険』とは?~ノンフィクション作家・石井光太氏のツイートから
- gryphonjapan
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1977年東京都生まれ、作家。 著書に『物乞う仏陀』『神の棄てた裸体』『絶対貧困』『レンタルチャイルド』『遺体』『浮浪児1945-』『「鬼畜」の家』『43回の殺意』『本当の貧困の話をしよう』『こどもホスピスの奇跡』『格差と分断の社会地図』『ルポ 誰が国語力を殺すのか』など多数。
お笑いコンビの人が下着の窃盗で逮捕された。少年の矯正施設を取材してて目立つのが、小学生たちの性犯罪だ。施設の人たちは、「ここに数年入れても、ほぼすべての子が再犯をするので先が見えない」と言っていた。少年期に数年間専門的に教育しても、なかなか矯正できない事実は知られるべきだろうな。
2015-12-27 10:35:18性犯罪にはいろんな種類がある。でも、意外だったのが、「主訴がわいせつで来た子を男子寮に住まわせると、同性の子に対してもわいせつ行為をするので放っておけない」という話だった。相手の性別関係なしに、性衝動がおさえられないという子もいる。しかも少年期で。むしろ、かわいそうだったな。
2015-12-27 10:38:21性犯罪の加害者が専門プログラムを受けても、おさえられるのは7.7ポイント。しかも、これはあくまで再犯率なので、単に捕まってないというだけで、やってないかかどうかは別。気の長くなるような取り組みをつづけていかなければならないんだろうな⇒nishinippon.co.jp/feature/sexual…
2015-12-27 10:51:55現在は性犯罪などを一種の「病気」として捉えて医学的な治療をし「普通の人」にしようとしている。が、病人と見なして医療に押し付けるのは根本的な解決じゃない。なぜなら治療を受けたから遠いって彼らの体験や社会的立場は変わらず、我々はもどってきた彼らを受け入れなければならないのだから。
2015-12-27 11:18:41性犯罪という「病気」はインフルエンザとはちがう。ウイルスを殺せば完治できるわけじゃない。むしろリハビリみたいなもので、施設の中で少し手足が動くようになっても、帰ってきて何もしなければすぐに動かなくなる。性犯罪も同じように、私達一人ひとりの彼らへの取り組みが重要になる。
2015-12-27 11:19:14性犯罪を「病気」「治療」に押し付けて安心する危険はそこにある。医学的アプローチがダメだというつもりはない。ただ、それは10あるうちの1とか2の段階であって、残りは社会にいる私たちが受け入れ取り組んでいくことなのだ。では、私達は本当に彼らにかかわれるのか。むずかしい問題だ。
2015-12-27 11:20:35