昭和27年公開の映画「大仏さまと子供たち」、奈良の大切な財産にするべきかも。
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ブログ更新>>奈良倶楽部通信 part:II: 1/30「大仏さまと子供たち」映画上映会 naraclub-naraclubpart2.blogspot.com/2016/01/130.ht… 1/30(土)14:30~、奈良女子大 S棟235教室にて無料上映会。東大寺で自主的に観光ガイドをして食いつなぐ戦災孤児達の姿を描いた名作です
2016-01-24 00:33:331月30日14時30分スタート。映画「大仏さまと子供たち」無料上映会。奈良女子大学S棟。予約不要‼ #nara_event pic.twitter.com/w09ixwfafc
2016-01-30 09:35:38奈良倶楽部通信 part:II: 映画「大仏さまと子供たち」見てきました* naraclub-naraclubpart2.blogspot.com/2016/02/blog-p… この映画、東大寺が大好きな方なら、今と随分違うところを発見して興味深く鑑賞されると思います。
2016-02-02 17:52:03先日、奈良女子大で上映された映画「大仏さまと子供たち」、最初のシーンはこんなカラーだったけど、これはポスター用の画像なのかな。中味は白黒でした。 pic.twitter.com/kGpOt5IYsz
2016-02-19 23:03:12twitter.com/araininn/statu… 大立山まつりがあったので、書く間が無かったけど、この映画「大仏さまと子供たち」、とてもよかった。movie.walkerplus.com/mv23397/
2016-02-03 13:02:31「大仏さまと子供たち」どんな映画だったか少し紹介してみます。
昭和27年製作の「清水宏」監督作品、主人公の孤児(たぶん)は解説では「豊太」となっているけど、映画の中では「こうちゃん」と呼ばれてたはず。「奈良市東大寺南大門仁王方」という住所で、仲間と一緒に観光客の案内をして生活している。当時の風景もだけど、「観光の原点」も考えさせる作品。
2016-02-03 14:02:17こうちゃんと源治は、東大寺の塔頭に引き取られて小僧をしている先輩孤児の「一雲」さんから、お寺などの案内情報を教えてもらい、観光客の案内をして生活しているのだけど、彼らにはちゃんとモラルがあって、「物をねだったりしない」などの決まりを仲間に伝え、案内情報は手帳に控えている。
2016-02-03 14:19:29二人はアメリカから日本に帰ってきた二世のお姉さん(トヨペットを日本で買って乗っている)の案内をして、若草山に登ったりするのだけど、別の孤児二人が車上からお姉さんのお金を盗んでしまう。彼らは、バスガイドのお姉さんの助けで、二人からお金を取り返し、京都のホテルにいる二世に返す。
2016-02-03 14:25:10こうちゃんは、その二人にも「案内人」になるようにいろいろ教えたりするし、ガイドのお姉さんは、グリコのおまけのクーポンをこうちゃんに分けてくれたりするし、そのクーポンをグリコに送って「双眼鏡」を「南大門仁王方」まで送ってもらう。郵便屋さんも、ちゃんと仁王さまの足元に届けてくれる。
2016-02-03 14:31:42こうちゃんは、五重塔に登ってその双眼鏡を使いたくて、案内仲間と途中で交代して興福寺の案内へまわるんだけど、今は無き「赤堂」(江戸期建立の金堂で、現在再建中の位置にあった)がでてきたり、壊れたままの仏様が出てきたり、何よりも五重塔の上からの映像が出てくるのがうれしい。
2016-02-03 14:38:48源治は、子供を亡くして「南無仏」(聖徳太子の童子像で、尾花座向かいの古道具店の店頭で売られていたもの。源治はそれが前からほしかった)を買った未亡人に、「それをあげる代わりに、あなたが私の子供になって」といわれて引き取られる。
2016-02-03 14:50:30彼らの周りには、もう一人、知足院に下宿して、なかなか当選しない彫刻家というのがいて、彼らの案内先で出会ったり、案内の内容にチェックを入れたりする。どうやらこれは監督の清水宏自身がモデルのようで、清水には京都や奈良の仏像に親しんで『奈良には古き仏たち』という短編作品もある。
2016-02-03 14:58:15「落選彫刻家」も、そろそろ東京に戻ることになり、独りぼっちになったこうちゃんを引き取ろうということになる。そのときのせりふに、「今夜の大和で東京へ」というのが出てくる。夜行の急行「大和」は、1950年10月(「大和」命名は11月)から東京~湊町(現JR難波)間に運行されていた。
2016-02-03 15:04:51清水監督は、「蜂の巣の子供たち」という映画もあって、大仏さまはその三部作の最後の作品。実際に孤児院から子供たちを引き取って、彼らを映画に登場させていた。「大仏さま」では、東京へ行く前の日に、一雲さんとこうちゃんが大仏様の手のひらの上で一緒に寝るところで終わる。
2016-02-03 15:13:181月30日に「なべかつ」の皆さんの手で、奈良女子大で上映された「大仏さまと子供たち」清水宏監督1952年作品の内容、思い出す限りに書いてみましたが、とにかく、あの映像は、入江さんの二つの写真集「昭和の奈良大和路」「古都の暮らし・人」の中の世界が動いているようなもの。
2016-02-03 15:50:59今回の上映、DVD(ブルーレイ?)で行われたようですが、あの映画は奈良市や奈良県の図書館などで保管して、適宜だれでも見られるようにするべきではと思います。監督は1966年6月に死去されていますので、このままTPPが批准されなければ今年6月には著作権フリーになるはずですし。
2016-02-03 15:59:02「大仏さまと子供たち」では、戦争で焼け野原になった日本の都市の中で、焼けずに残った奈良の町が「かつての日本」の安らぎを感じさせる場所であったという描写もあります。「奈良」の価値を改めて考える上でも、広く見ていただきたい映画ではないかと思いますね。
2016-02-03 16:03:39こちらのブログに、ぼくが書き漏らしたようなことが書いてますね。そうそう「尋ね人」のラジオ放送があった。お父さんが生きて帰ってくるかもしれないので、こうちゃんは「孤児?」なのです。blog.goo.ne.jp/paraparaeiga/e… 彼らの仏像解説、ホントにすばらしかったです。
2016-02-03 16:13:06そして、今ではとても無理じゃないかというような、さまざまな仏様に近くまで迫った映像は、監督がそれだけ奈良のお寺との関係が深かったからこそでしょうね。大仏殿のさまざまな角度からの映像もありますし、秘仏ともいえる南円堂のご本尊や、修復前の壊れたままの仏像も出てきます。
2016-02-03 16:17:47ということで、ぜひこの映画「大仏さまと子供たち」は奈良で常時上映できるような形で、保管しておきたいものと思いますね。「なべかつ」の皆さん、本当にありがとうございました。
2016-02-03 16:22:41奈良の戦後すぐの話と言えば、こんな話も。
最近の「刀剣乱舞」のブームで、若草山山麓の「三条小鍛冶宗近」さんが、「聖地」としてえらいことになってるらしい。HPみたら、こんなグッズ作って売ってはるんや。sanjyokokajimunechika.com/category/5/ 「三日月宗近」「小狐丸」がゆかりの刀剣なんやね。
2016-02-05 20:35:39twitter.com/sarukame999/st… 聞いた話では、戦後には進駐軍の「刀狩り」があって、三条小鍛冶さんでは番頭さんが刀を持って逃げたとか、隣の菊一文字さんでは天井までめくって調べられたとかいうことだったらしい。
2016-02-05 20:43:58今とは違う「きたまち」の姿が、映画の大事なシーンで出てきます。