読書によって、人の思想は変わるか?

本を読めば、人の思想は変わり得るかというテーマで投稿した一連のツイートのまとめです
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木村屋 @kimuraya

読書によって、思想が変わるというのは偶にある経験であることは私も否定しない。私自身、そういう事があった。しかし、予め強い信念が出来上がっている場合はそれに反する思想を読んでも影響を受けないようになる。心理学では「認知的不協和」という twitter.com/niwakaha/statu…

2016-02-20 09:13:48
丹羽薫(ニワカちゃんの憂鬱) @NIWA_KAORU

そうだよね スターリンは日課の読書量が500頁を自慢し、流刑時代は死んだ仲間の蔵書を盗むし、左右関係なくどころか追放したトロツキーの本も読んだ。ヒトラーも約2万冊の蔵書をもち、一日、二三冊乱読したとか そういう立派な人になりたいね twitter.com/tsuda/status/6…

2016-02-14 17:16:22
木村屋 @kimuraya

読書や話し合いで相手を変えられると考えている人は、社会心理学の「認知的不協和」という用語とその実験の結果を知った方がいい。何かに深く関与した場合、人は信念を変えられない。新左翼(極左暴力集団)の活動家やオウム真理教から派生した団体の幹部などの生き様を見れば明らかだ

2016-02-20 09:17:50
木村屋 @kimuraya

多分、津田大介氏も自分の信念に反する書物をいくら読まされても、論理に納得することがあったとしても、それを受け入れることは無いと思います。自分の信念を人の言葉で翻すような人は元々、信念などなかったと考えるべきでしょう。「認知的不協和」を解消しようとする心の働きはそれほど強烈です

2016-02-20 09:26:36
木村屋 @kimuraya

人が自分の信念を変えることがあるとしたら、それは何ヶ月にも渡る企業の新入社員研修などの強い圧力に晒された場合(それも圧力が無くなれば、容易に解ける場合も多い)、自分自身で納得した上で信念を徐々に修正する場合でしょう。後者の場合も大きなストレスが伴いますので滅多に起こらないでしょう

2016-02-20 09:33:50
木村屋 @kimuraya

私の場合は「この世には絶対的に正しい物は基本的にない。あるとすれば、物理法則か数学の公式くらい。それも新発見によって修正され得る」という相対的な立場に立っているので、そもそも信念と呼べる物が無いです。思想も道具であり、必要に応じて修正します

2016-02-20 09:37:38
木村屋 @kimuraya

現在、所謂、ネトウヨ界隈の人々やSEALDs、カウンター界隈の人々は自分のリソースをその活動にかなり割いていて、ネット上でも人間関係を作っているので、そこから離脱して思想を修正するのはそういった物を捨てることですから難しいでしょう

2016-02-20 09:45:11
木村屋 @kimuraya

信念のために人生を棒に振った人々はソ連崩壊までマルクス経済学を信じた経済学者、新左翼の活動に入れ込み過ぎて、後戻りが出来なくなった活動家、オウム真理教から派生した団体の現在の幹部など幾らでも実例があります。そういった人々を笑う気にはなれませんね。私もそうなり得ますから

2016-02-20 09:48:16
木村屋 @kimuraya

決定的な敗北に直面しても、自分の信念を捨てない人は冷戦崩壊直後の共産圏を扱ったNHKのドキュメンタリーなどに出てきます。また敗北を認めながらも自分の思想が無意味ではなかった事を主張する人も多いです。人間の心理を考えれば、当然の反応でしょう。そうでないと壊れてしまいますから

2016-02-20 10:24:30
添牙いろは@Skebはじめました/シナリオのお仕事募集中 @soekiba

基本的に、読書で思想は変わらない。なぜなら、自分の考えを補強するための本を選ぶから。 twitter.com/kimuraya/statu…

2016-02-20 09:35:17
木村屋 @kimuraya

@soekiba まさに社会心理学の認知的不協和理論そのままですよね。自分の信念を正当化する情報ばかりを求めるか、不協和を引き起こすような情報を避け、仮に情報を受け取ってもそれを自分の信念と反しない形で処理して、自分を正当化するというのは

2016-02-20 09:50:39
柴田秋 @aki7ito

数学だっていろいろな公理があるし、物理だって、現状では確からしいという程度なのですけれどね。本当は。 twitter.com/kimuraya/statu…

2016-02-20 09:40:41
木村屋 @kimuraya

@aki7ito 科学の理論も今の所、それを反証されていないのでどうやら確からしいという程度の信頼性しかないというのはカール・ポパーなどの書籍にも書かれている事のようですね。今後、ポパーの著作は時間を作って読みたいと思っています

2016-02-20 09:44:06
柴田秋 @aki7ito

@kimuraya 知らない名前でした。私も興味あります。文脈から反論でないことは伝わっていると思うので、大丈夫ですよね?(どちらかと言うと補強?)

2016-02-20 09:45:26
木村屋 @kimuraya

@aki7ito ええ、反論ではないです。カール・ポパーの思想は「科学は反証できる理論だけで、反証できれば修正され得る。直感や感性で成り立ち、反証を拒否する物は科学とは言えない」という物のようです。ポパーの本の書評などを読む限りではそのような物らしいです

2016-02-20 09:55:29
柴田秋 @aki7ito

@kimuraya 科学的方法の定義の一部みたいですね。さっきちょっと検索するまでは、提唱者とは知りませんでしたが。

2016-02-20 09:56:23
木村屋 @kimuraya

@aki7ito 他にも論理実証主義と言って、観察や実験で検証できる論理に科学の分野を制限しようという運動もあって、これも現在の科学の定義につながっているそうです。1920年代末期にウィーン学団という科学者のグループがこの様な運動を起こしたそうです

2016-02-20 10:01:01
柴田秋 @aki7ito

@kimuraya そういった色々な方向からの流れがあって今につながっているっていうのは想像できますね。でも、意外と最近の話なんですよね。興味深い。

2016-02-20 10:02:02
ボルボラ @zairic0

RT 少し別側面から。認知的不協和は強い信念があるがゆえの結果でもあるが、信念が形成されるプロセスでもある。本当に些細なこと、たとえば何気なしにした大してこだわりのないツイート(意見)が、強力な賛同を得たか、痛烈な批判を浴びたかして、弱い信念が強い信念に変わることがある。

2016-02-20 09:58:36
ボルボラ @zairic0

後者の場合が認知的不協和で、一回言ってしまったら、言った時に感じていた「自分は正しい」という認知と、「そうではないかもしれない」という認知と戦わなくてはならなくなる。所有効果もあいまって、撤回というのはだいたいにおいてしたくないものだ。

2016-02-20 10:01:45
ボルボラ @zairic0

ゲーム機にすら「信者」がいる。購入したということは、衝動買いでもその時点でその製品の価値が、支出する金額を上回ると感じたからで、これを否定するのは認知的不協和ゆえにキツイ。強い信念は丹念な検討に由来することもあるが、些細なきっかけから雪だるま式に膨れ上がって出来上がることも多い。

2016-02-20 10:08:53