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dada @yuuraku
【再掲】まだ年号が昭和と呼ばれていた頃の話です。 土曜の夜に暇だしドライブでもしよかって 男3人女1人の変則編成で静岡県の奥浜名湖にある 本坂トンネルってところへ行ったんですよ。 もちろん出るって話を聞いて物見遊山気分で。#kaidan
dada @yuuraku
そのあたりは珍走の人たちのメッカでもあるんで 深夜の山道でも車通りが多くてそんなに怖くないんですね。 そんで、まあ紅一点のおねーちゃんとにかく怖がらせようってんで 適当に暗がり指差して「うおーアレはなんだー!」見たいに 馬鹿言ったりしながら現場に向かったわけです。 #kaidan
dada @yuuraku
それで、なんだかんだ2時頃に現場に着いて さすがにその時間帯では車通りもまばらというか 10分20分スパンでは何も走って来ず静かな場所なんですね。 #kaidan
dada @yuuraku
とりあえず(車を)降りて歩こうぜ、ってわけでトンネル前に車を止めて 100Mくらいのトンネルなんですけど山奥でまったく明かりとかなくて 暗闇っつうより中に黒い靄が立ち込めた感じで 心なしか空気も寒く冷たく気のせいだろうけど邪悪な気が満ち満ちてって感じで… #kaidan
dada @yuuraku
トンネルの先の出口だけがかすかに白くぽぅって明るいのかなって そんな感じなんです。#kaidan
dada @yuuraku
で、まぁほんと怖いんですよ。 3歩先くらいからもう見えねーって感じなんで 男3人みんな10Mくらい入って、 だめだこりゃ怖くていけねーって走って戻ってきて、 まだこの時点ではみな笑う余裕があったんです。#kaidan
dada @yuuraku
紅一点はトンネルの出口でカーラジオ大音量でつけっぱなしにして 「もーいいよー帰ろうよー」って。 それで、みんな出口に戻ってどーするどーするって相談することに #kaidan
dada @yuuraku
そんで紅一点が声がするっつうんですね、獣とか物音でなくって意味はわかんないけれど人っぽい声がしたんだって。#kaidan
dada @yuuraku
まぁ心霊スポット行くのは初めてじゃなし 状況的にはありがちなケースなんですけれど その子はいわゆる霊感ちゃんでなくって 極めてリアリストな子でしたから僕らもビビりましてね。#kaidan
dada @yuuraku
とりあえず怖がらせようなんつー初期目的なんてのは そん時にはすでにとーにどっかいっちゃってますから 「バカヤローそんなことあるわけねえじゃんか!」って とりあえず大慌てにダッシュで全員、車に戻って #kaidan
dada @yuuraku
窓ぴっちり閉めて「これで幽霊も入ってこれないぞ」 「アホ、幽霊は空気じゃないんだから油断すんな!」って いま思えばネタみたいですけどそんときゃ真剣な会話で。 #kaidan
dada @yuuraku
それで、とりあえずここまで来て帰るわけにはいかないだろうって カーラジオ全開でとりあえずトンネル抜けるだけは抜けようよ、と 土曜の夜の若気の至りみたいなおバカな結論を出しちゃったんですね。 #kaidan
dada @yuuraku
それで、いざ突入ってトンネルに数メートル入ったとこで カーラジオが突然消えたんですよ本当にマジで いや無音になるっつうんでなくて、それも怖いけれど、 いわゆるノイズっつうんですか 例のテレビ放送終ると流れる砂嵐みたいなザーとキーンが混ざったような #kaidan
dada @yuuraku
そこで女の子が「やーんまた声が聞こえるぅ」なんて言うんで もうそこで全員、大パニックで。 「うおー、アクセル踏め!」「早く抜けろ馬鹿」って #kaidan
dada @yuuraku
自分は覚えてないんですけれど運転者の後の証言ではヘッドライトが前を照らさずトンネルの天井照らしたなんて言ってましたね。 さすがに物理的にもそれは有り得ないと思うんですけれども。 運転手もいわゆるウロがくるっていうんですか、足ガクガクでアクセルもロクに踏めない状況で #kaidan
dada @yuuraku
そんで、みんながてんでに悲鳴あげつつ 体感的にはものすごい長時間をかけて トンネルの出口にようようとたどりつき 「うおー、止まるなー」さっさとここから遠ざかるんだって。。 #kaidan
dada @yuuraku
ところがそれでトンネルを抜けたとたんにね。。 さっきから周りを覆っていた黒い靄のようなものがぱっと晴れたんですよ。 ほんともうきれいさっぱりに、 あ、さっき思ってたより周りぜんぜん明るいじゃん、て。 #kaidan
dada @yuuraku
空気が変わるっていうんですか、 いきなりモノクロからカラーの世界に戻るみたいに。。 #kaidan
dada @yuuraku
そこに丁度、ほんっと丁度その直後に 当時全盛を誇っていた田舎珍走の一団がブォーって走ってきたんですよ、 その時ほど彼らの爆音を頼もしく思ったことはないっていうか 何でトンネル抜けるまで彼らの接近に気付かなかったのか #kaidan
dada @yuuraku
何でトンネル抜けるまで彼らの接近に気付かなかったのか、もしかして自分たちは異世界に取り込まれていたんでないかってのはその時、思いもしませんでしたが。 #kaidan
dada @yuuraku
しかもまあ、そのはしってきた珍走のリーダーが 僕らの中学の同窓で、オイなんだおまえら何やってんの?って 声かけてきて一気に周りの空気が横浜銀蝿化したってボケはさて置くとしても #kaidan
dada @yuuraku
まあ、その夜は当然のようにそんなトンネルなんか引き返さず なんとか人心地もついたってことで 浜名湖をぐるっと廻ってドライブインでのんきに飯くって 紅一点のおねーちゃんは家に送り届けて 運転者の家まで戻ったのが明け方頃。 #kaidan
dada @yuuraku
それで、ここからがいかにも嘘くさくてありがちで あんまり飲み会とかネットでも話したことがなかったんですけれども。 #kaidan
dada @yuuraku
そのときの車、まぁジープだったんですけど 鳶の息子の所有で 現場とか平気で乗ってくんで 埃まみれ泥まみれで汚れがべったり付いたような ドロドロの状態になっていたんですね。 擦ると絵でも描けそうなくらいに。 #kaidan
dada @yuuraku
それで朝、 うおー、バカバカしくもエキサイティングな夜のドライブだったぜって 若気の至りに苦笑しながらみたいな気分で車を降りてみたんですが その車の汚いボディにですね #kaidan
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